・集合住宅なのでスピーカーを鳴らせない
・どこでも練習したい
という人のために、スピーカーがついていないギター用ヘッドフォンアンプを一挙ご紹介。
大きく2つのタイプがあります。
・ギターに直接接続
・ヘッドフォン一体型
ギターに直接接続
こちらはヘッドフォンアンプ本体にジャックがついており、ギターに直接接続します。
ここに手持ちのヘッドフォンやイヤフォンを繋いで音を聞きます。
コンパクトかつ軽量なので持ち運びにも便利。
数千円から1万円前後とリーズナブルなのも嬉しいポイント。
音が遅れてしまうためBluetoothイヤフォンなどは使えません。
VOX amPlug2
スピーカーを介さずエレキギターが演奏できる機器の先駆けと言えるのが、このVOX amPlug(アンプラグ)。
通常のギターケーブルは不要で、ギターに直接接続し、そこにヘッドフォンをつなげばギターの音が鳴ります。
2代目になって音質は向上しましたが、それでも他の機種に比べると、サウンドのクオリティはちょっとショボいです。
アナログ回路で演奏技術がモロに出てしまうので、気持ち良く弾くのが楽ではありません。
逆にこれで気持ち良く弾けるよう練習すると、上達は早いかもしれません。
ギター用に全6種類とベース用の合計7種類をラインナップ。
どれも異なるサウンドキャラクターですが、逆に言うと1台で色々な音は出せません。
POPSもブルースもジャズもロックもメタルもやりたい、という人はamPlug2を買うよりも後述のMustang MicroかMightyPlugが良いでしょう。
スマホなどとケーブルでつなげば、音楽を流しながらギターの演奏もできます。
Fender Mustang Micro
特徴:複数のアンプ+エフェクター、Bluetoothオーディオ対応
デメリット:EQの幅が狭い
Fenderの多機能パーソナルギターアンプ。
同社のデジタルアンプMustang GTXから厳選された12アンプモデルと13種類のエフェクターをこの小さな筐体に収めています。
VOX amPlugとは違いどんなジャンルにも対応できますが、
ゲインはアンプモデルごとに固定されており、
EQは3バンドなどどはなく、5段階での切り替えしかできず、中から上級者は不満に感じる人も少なくないかも。
逆に言えば、本体のみで音作りができ、手軽にそれなりのサウンドで鳴らせるので
・音作りが苦手な初心者
・いちいちスマホアプリを起動するのが面倒
という人には良いでしょう。
またBluetoothオーディオ対応。スマホなどと無線接続することで、YouTubeと一緒にギターが弾けます。
電源は最大6時間駆動のUSB-Cの充電バッテリー。
PCでの録音に必要なUSBオーディオインターフェイス機能まで搭載。
NUX Mighty Plug
特徴:最も多機能
デメリット:Bluetooth接続必須、バッテリー駆動時間が短い
山口和也さんのYouTubeタメシビキ!で一躍脚光を浴びたNUX。
13種類のアンプモデリング、20種類のIR(キャビネットシミュレータ)、19種類のエフェクターを内蔵。
USBオーディオインターフェイス機能を搭載し、Bluetooth接続も可能。
Bluetooth接続することで専用アプリ”MIGHTYAMP”により、アンプやエフェクターを使った詳細な音作り、リズムマシンとバッキングトラック機能もあります。
VOX, Fenderと異なり、通常のアンプ同様にゲイン、ボリュームに加え、3バンドEQなどいつも通りの音作りが可能です。
バッテリーはMicro-USB充電ですが、駆動時間は最大3時間と他の製品に比べ短いです。
音色の調整はもとより、音量の調整に至るまでもBluetoothアプリでの操作が必須です。
すぐに弾きたい、短時間だけサクッと弾きたいという人には少し面倒かもしれません。
これ1台でギターはもちろん、ベースにも対応しており、
すでにギターアンプを所有している方の練習用ツールとしてもおすすめ。
ヘッドフォン一体型
ヘッドフォンの中にアンプやエフェクター機能が内蔵されています。
ギターに直接挿すだけでok。※普通のヘッドフォンをギターに挿しても音は一切出ません。
種類は少ないですが、手持ちのヘッドフォンの品質が低く音が悪くなる、といった心配はありません。
VOX VGHシリーズ
特徴:オーディオテクニカ製ヘッドフォン一体型
デメリット:音作りの幅がせまい、Bluetooth非対応
オーディオテクニカ製のヘッドフォンと一体型ギターアンプ。ケーブルをギターに直接挿すだけでギターが鳴らせます。
クリーンからクランチサウンドのVGH-AC30、オーバードライブサウンドのVGH-ROCK、ベース用のVGH-BASSの全3機種。
1機種につき1音色しか出せず、EQもTONEのみで音作りの幅がせまいのは残念。
2020年発売製品にもかかわらず、外部音源入力は有線のみでBluetoothには対応していません。
BOSS WAZA AIR
特徴:すべてがワイヤレス接続
デメリット:2つの機器の充電が必要、高価
2021年4月現在、唯一ワイヤレスヘッドフォンでギターが演奏可能な製品。
さらにBluetooth接続で、外部音源を流しながらギターの演奏が可能。
専用アプリBOSS TONE STUDIOでは音作りに加え、チューナー機能も搭載。
作成したパッチは本体にも保存でき、使用時に毎回アプリを立ち上げる必要もありません。
毎日使っていると、ここは意外と便利な点です。
5種類のアンプと50種類以上のエフェクトを搭載し、あらゆるジャンルに対応可能。
バッテリーはMicro-USB充電で本体は最大5時間、ギターワイヤレスは最大12時間駆動。
完全ワイヤレスにはなりませんが、外部エフェクターを使用することもできます。
ちなみに私はこれを使っています。
おすすめ順位/機能比較一覧
VOX amPlug2 | Fender Mustang Micro | NUX Mighty Plug | VOX VGH | BOSS WAZA-AIR | |
タイプ | ギター接続 | ギター接続 | ギター接続 | ヘッドフォン型 | ヘッドフォン型 |
搭載アンプ数 | 1(3モード) | 12 | 13 | 1 | 5 |
トーンコントロール | GAIN, TONE, VOLUME | VOLUME, 5段階EQ | Bluetoothアプリのみ | Gain、Tone、Volume | Volume, パッチ切替 |
エフェクト数 | 9 | 13 | 19 | 9 | 約50 |
外部音源入力 | 有線 | Bluetooth | Bluetooth | 有線 | Bluetooth |
Bluetoohアプリ | × | × | ○ | × | ○ |
電源 | 単4電池2本 | USB-C 充電 | Micro-B USB充電 | 単4電池2本 | Micro-B USB充電 |
最大駆動時間 | 17時間 | 6時間 | 3時間 | 16時間 | 5時間 |
サイズ | 86 x 38 x 31 mm | 80 x 38.1 x 28.7 mm | 81 x 41 x 30 mm | 195 x 160 x 50 mm | |
質量 | 40g | 51g | 62g | 230g | 320g |
市場相場価格 | 4,000円 | 10,890円 | 7,480円 | 13,750円 | 45,100円 |
おすすめ順位 | 4 | 3 | 1 | 5 | 2 |
各機種の機能を一覧比較してみました。
おすすめ順位とポイント
1位:NUX Mighty Plug
○価格が安い
○どんなジャンルにも対応
×Bluetoothでアプリ接続必須
こんな人におすすめ
・家で練習するための機能をこれ1台で完結させたい
2位:BOSS WAZA-AIR
○業界唯一の完全ワイヤレス環境
○パッチを作ればアプリ操作不要
×他製品に比べて高価
こんな人におすすめ
・完全ワイヤレスで快適な演奏環境を手に入れたい
・いちいちアプリを立ち上げるのは面倒
3位:Fender Mustang Micro
○音作りが簡単
○本体のみで操作可能
×3バンドEQではない
こんな人におすすめ
・演奏に集中するために無駄な機能はいらない
・いちいちアプリを立ち上げるのは面倒
4位:VOX amPlug2シリーズ
○安価
○シンプル
×音作りの幅がせまい
こんな人におすすめ
・安さ最優先
・やりたいジャンルが定まっている
5位:VOX VGHシリーズ
○ヘッドフォン一体型
×音作りの幅がせまい
×価格の割に音がしょぼい
こんな人におすすめ
・ヘッドフォン一体型で安く済ませたい
・やりたいジャンルが定まっている