楽器店にもある使ってはいけないオイルとおすすめ指板オイル3選の正しい使い方

 
指板オイルは使った方が良いの?

どの指板用オイルを使えばいいかわからない。

という人のための記事です。

楽器店員のyosh(@yoshguitarblog)です。お店でも良くお問合せいただく、ギターの指板用オイルについてまとめました。

エレキギター、アコースティックギター、エレキベースの全てに共通しています。

指板用オイルは必須か不要か

そもそも指板にオイルを塗る事次第が是か否かという論争もあります。使用するオイルとギター、それぞれの性質に見合った正しい用法を守る必要があると思います。

上記を考慮し、私は使用します。

使用用途は

・ 汚れの除去
・指板面の保湿

です。

ここで挙げる指板面とは、ローズウッドやエボニーなど塗装されていない指板です。おもにメイプル指板は塗装されています。光沢感なくても、艶を出す磨きをかけていなかったり、オイル塗装が施されています。

塗装は色を塗ったり、質感を変える以外にも木材を保護するという役割があります。裸の木材は外気が多湿だと水分を吸収し、外気が乾燥すると水分を放出します。

そのため塗装されていない指板には、木材を保護するため最適な湿度に保つことが不可欠です。

店頭、特にショッピングセンター内の楽器店だとエアコンの影響などにより、空気が乾燥します。そのため比較的安価なギター(=木材のシーズニングが不十分)では、フレットバリが出てきます。フレットバリは、木材は乾燥で体積が縮み、フレットは金属のため体積が変わらないため、指板からフレットサイドがはみ出します。同様の理由でフレットが浮く場合もあります。また、もっと最悪なケースだと指板割れと言ってヒビが入る場合もあります。

オイルの塗布はこれらを防ぐための対処です。

もしネックを横移動するときに引っ掛かりを感じるならこちらの記事をご覧ください。

オイル否定派の意見

・レモンオイルの酸が、フレットを腐食させる
・ 指板を柔らかくさせて、フレット浮きが生じる

などがオイルを使用しない人たちが挙げる要因です。

これらも正しいと思います。

ただしこれは過度の使用(頻度と量)や、好ましくないオイルの使用の結果だと思います。正しい用法で使用しましょう。

使用したくないオイル

FERNANDES ( フェルナンデス )LEMON OIL

どんな楽器店にもあるコレ。

保湿目的では絶対おすすめしません。

理由はパッケージ記載の「第二石油類」および「火気厳禁」のとおり、 石油系オイルのため揮発性が高く、保湿面においてはむしろ逆効果です。

逆に汚れ落としとしては有用なオイルです。よっぽど汚れがひどい場合は少量だけ使って、綺麗になってから以下でご紹介するオイルで必ず保湿を行ってください。

おすすめ指板コンディショナー

DR.DUCK’S AX WAX & STRING LUBE

指板用オイルでいちばんおすすめなのがこちらのドクターダックス。

先のフェルナンデスとは異なり、天然素材のため木材にも優しく、指板面の保湿はもちろん、汚れの除去に使えます。

加えて金属の腐食を防ぐ効果もあり、指板にそのまま塗るだけでフレットのくすみも防げる優れものです。

Lubeの名の通り潤滑油としても使用でき、ナットに極少量塗布することでトレモロ使用時のチューニング精度向上にも使えます。

数々の有名ブランドでも使用されており、オフィシャルサイトではMartin, Fender, Guild, Gretsch, Jacksonをはじめとする記載があります。

http://www.ducksdeluxe.com/gtrbldrs.htmlより引用
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HOWARD(ハワード) Feed-n-Wax(フィーデンワックス)

ビーズワックス(蜜蝋)、カルナバワックス、オレンジオイルを配合したワックスです。

オレンジオイルで洗浄を、表面にビーズワックスとカルバナワックスのコーティングにより乾燥を防ぎます。

またワックス成分による艶だし効果により、木目の美しさを際立たせます。

使用前にはよく振って使用します。

冬の時期なんかには固まってしまい、振っても液状になりませんので、少し温める必要があります。

あのT’s Guitarsの代表 高橋氏もおすすめのひとつに挙げています。

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Freedom Custom Guitar ( フリーダムカスタムギターリサーチ )
SP-P-11 Lemon Oil

先のフィーデンワックスの様に、レモンオイルと蜜蝋を配合した天然由来成分の製品です。

なんとフリーダムの工房で鍋で煮て作っている自家製です。

使用方法の動画があるのであわせて紹介しました。

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使用方法

やはり大切な事は、余分なオイルはしっかり拭き取る事です。

特に無塗装の指板面以外についてしまったところネックやバインディング、ヘッドやボディなどの塗装面に残すとダメージを与える可能性もゼロではありません。

使用頻度

これは環境に異なるため、一概に言い難いです。しかし使用否定派のご意見の通り、過度の使用は厳禁です。

例えばわたしは自宅の湿度がだいたい40-50%くらいなので、暖房をつけだす頃の年に1回くらいだけです。

店頭では目視で乾燥してるなぁと思ったものにフィーデンワックスを使用します。 また、冬には低価格帯のものを中心にバリ対策として塗ります。

ローズウッド対策として使用されることが多いテックウッドは ワックスが浸透しづらく、保湿が困難なくせに、店頭の湿度ではほぼ必ずバリが出て厄介です。

お客様へのお渡し前の弦交換時には、Dr.Ducksを使用しています。

オイルは不要!?

さんざん説明して最後に言うのもあれですが、演奏することで、指の皮脂により指板の油分は保たれるという説もあります。

指板に限らずですが、結局毎日の頻度で弾いてあげることがギターにとっては最良かもしれません。

毎日弾くと微細な変化にも気付きやすい。

調整の範囲で対処でき、症状の進行をストップするための管理、対応ができる。

という意味です。

ただし、複数本所有しており、長期間弾かないギターには店頭で保管しているギター同様に、石油系を含まないオイルを半年から1年程度で塗布しておくのが良いです。

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