【ギター別】おすすめポリッシュ4選と最強クロス2選【用途別】

 

・ボディとパーツを綺麗に保ちたい
・ポリッシュの種類がありすぎて選べない

・自分のギターの塗装の種類がわからないのでどれが最適かを選べない

現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)です。

次に紹介する4つの中からギターと用途にあったものをお選び下さい。店頭でも長年使用していてトラブルが無いものを厳選したおすすめポリッシュです。巷に溢れるほどの種類がありますが、それ以外にも似たような効用ですので基本的にはここから選べば大丈夫です。

ポリッシュが使える箇所

ギターの汚れを落とし綺麗な状態に戻せるポリッシュ。

ギター用ポリッシュはアコギ、エレキどちらにも使用できます。ただし塗装の違いによって向き不向きがありますので、おすすめポリッシュのところで解説します。

ポリッシュが使えるギターの部位は塗装されている木部です。具体的にはボディやネック、そのほか多くの金属・プラスチックパーツにも使用できます。

メイプル以外の指板部分は塗装されていないため、ポリッシュは使用せず指板用オイルを使用してください。指板用のオイルはクリーニングと割れを防ぐ保湿の役目があります。

ポリッシュの使い方と頻度

クロスに数滴(スプレー式なら1,2回プッシュ)を染み込ませて、ギターを拭いてください。汚れが落ちない場合は何往復も拭いてみてください。汚れが取れれば塗布したポリッシュは残らないよう完全に拭き上げてください。

わたしは毎日の演奏後はクロスで乾拭き、弦交換の度にギター全体にポリッシュを使ってクリーニングしています。弦交換時ならヘッドやピックアップの間など弦の下など普段拭けない部分を綺麗にできます。

ですので頻度はだいたい1ヶ月に1回も使えば綺麗な状態を保てるでしょう。

【ポリッシュ使用上の注意点】

乾拭き時同様、強くこすると予期せぬ傷がつく可能性がありので、軽い力で行ってください。

また塗装の種類や仕上がりに合っていないポリッシュを使うと、ギターの仕上げが悪化したり変化する場合があります。

具体的には

・艶のない塗装のギターに研磨剤入りのポリッシュを使うと光沢が出てしまう

・ラッカー非対応のポリッシュをラッカー塗装に使うと変色してしまう

そうならないために今回はポリにもラッカーにも使えるポリッシュだけを選びました。ただしどんなポリッシュもヴィンテージのような柔らかくなったラッカーに使うと変化してしまう恐れがあります。

おすすめポリッシュ①:Ken Smith(ケンスミス) Pro Formula Polish

迷ったらコレ!ほぼ全てのギターに使用可能!
クリーニング力: 4.0

使える塗装の種類:ポリ系・ラッカー系

使える塗装の仕上:グロス(艶あり)・サテン(艶なし)

研磨剤が入っておらずオーガニック素材で作られているため、ポリ系・ラッカー系塗装で、グロス・サテンのいずれの仕上げにも使用できます。

つまりほぼ全てのギターに使えるといっても過言ではありません。

多くのリペアマンも愛用しており。格安ポリッシュでは得られない絶対的な安心感があります。

強くこすると、クロスやギターについたゴミで傷をつけてしまったり、サテンの場合は艶が出てしまう恐れがあるので、軽い力で拭くようにしましょう。

日々の手入れはこれでOKですが、研磨材が入っていないので中古購入品などの頑固な汚れ、タバコのヤニなどは落ちづらいかもしれません。

おすすめポリッシュ②:Freedom Custom Guitars Research Glossing Polish

最高のクリーニング力!艶なしのサテン仕上げにはNG
クリーニング力: 5.0

使える塗装の種類:ポリ系・ラッカー系

使える塗装の仕上:グロス(艶あり)

Ken Smithでも落ちないような、古いギターや中古で買ってきたギターなど汚れが頑固な際は研磨剤入りのコレがおすすめ。

超微粒子の研磨剤が付着したタバコのヤニや長年の汚れ、パーツのメッキ面の曇りを取り除くだけでなく、微細な傷を消す効果もあり、艶が蘇ります。

ポリ系はもちろんラッカー塗装にも使用できますが、ヴィンテージなど柔らかくなった塗装は変化の恐れがあります。また艶のないサテン仕上げの塗装に使うと艶が出てしまうので使わないようにしましょう。

おすすめポリッシュ③:Misty Clear Coat Cleaner

杢目トップのハイエンドギターにおすすめ!パーツ用にも最適!
クリーニング力: 3.5

使える塗装の種類:ポリ系・ラッカー系

使える塗装の仕上:グロス(艶あり)

PRSをはじめとするフレイムやフィギュアドメイプルの濃淡が美しい杢目もの、グロス仕上げで鮮やかなフィニッシュのギターにおすすめ。

使用後に表面が極薄のガラス皮膜でコーティングされるので、指紋汚れや傷防止にも効果を発揮し、さらに拭けば拭くほど光沢感とコーティングが増します。そのためペグなどの金属パーツや。ピックガードなどのプラスチックパーツへの使用にも効果的です。

研磨剤は入っていませんが、汚れを落とすという面のおいては他より劣ります。ただし速乾性のため一般的なポリッシュよりも噴き上げが簡単で手間がかからないのもメリットです。

おすすめポリッシュ④:MUSIC NOMAD (ミュージックノマド)  THE GUITAR ONE MN103

色焼けが防げるので新品時から使いたいポリッシュ
クリーニング力: 4.0

使える塗装の種類:ポリ系・ラッカー系

使える塗装の仕上:グロス(艶あり)

クリーナー、ポリッシュ、ワックスのオールインワン。汚れ落としと艶出しを1度で行えます。ブラジル産カルナバワックスも配合されており透明で耐久性のある保護膜を張ることで光沢を保ちます。

最大の特徴はこのUVカットしてくれる保護膜で、日焼けによるダメージを防ぎます。淡い色のボディで変色が心配なギター、例えばソニックブルーや白いギターにはぜひこれをお使い下さい。経年変化によるカラーの黄ばみを抑える効果があります。

日本の代理店キクタニミュージックのサイトには艶なし対応のカテゴリに入っていますが、本国の公式ページにも記載がある通り艶なし仕上げにはおすすめしません(光沢が出てしまう)のでご注意ください。

おすすめ最強クロス2選

MORRIS ( モーリス )
CLEANING CLOTH クリーニングクロス

ポリッシュ液も程良く染み込み使いやすく、2~5ミクロンの極細繊維により皮脂がキレイに取れます。

塗布後のポリッシュの拭き上げも簡単に取れます。なので私はポリッシュを吹き付ける用と乾拭き用の2枚を使っています。

キョンセーム

クロスはMorris一択と言っておいて恐縮ですが(笑)ヴィンテージやレリックもの、塗装が軟化してしまったギターなど一切ポリッシュを一切使いたくないという人や、生理的にポリッシュ類が嫌いという人におすすめなのがこちら。

キョンという動物の皮を使用したセーム皮クロス。0.0000015mmの繊維細胞(モーリスクロスが0.002mmなのでさらに細かい!)で楽器に傷をつけず汚れや水分、油分を拭き取ります。

さらにキョンセームに含まれる天然コラーゲン成分が楽器に潤いを与えます。

【用途別】ポリッシュ選び方まとめ

数百円の安いポリッシュでは特にラッカー塗装にダメージを与える恐れがありますので、ご紹介しませんでした。今回あげたもののクリーニング力は格安のそれに劣りません。数百円しか違わないのでケチらない方が良いでしょう。個人での使用なら容量的にも十分長く使えます。

私の勤め先のお店では中古買取品や修理整備品には研磨剤入りのFreedom 、店頭品の整備や試奏後にはKen Smithがヘビロテです。

・入手直後の中古メンテナンスや、ひどい汚れにはFreedom Custom Guitar Research Glossing Polish
・PRSなどグロス仕上げで鮮やかなフィニッシュのギターにはMisty Clear Coat Cleaner
・白いグロス仕上げのギターにはMUSIC NOMAD MN103

・サテン仕上げもしくは、どれを選べばわからない人にはKen Smith Pro Formulaがおすすめ

ちなみに、店頭でもリペアの受付をよくしますが、 使っているギターが汚い人で、上手いプレイヤーはほとんど見た事がありません。

ギターを綺麗に保つ事で上手くなる訳ではありませんが、 使っているギターを気にかけているという心がけが上達を左右しているように感じます。

それはネックの状態や弦高など、演奏に関わる部分もしっかり意識していると言う事だからです。

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