●ギターケーブルが邪魔だ
●安いワイヤレスってぶっちゃけどうなの?
●ワイヤレスを試してみたい
という人のために、楽器屋店員のYosh(@yoshguitarblog)が、実際に自宅で使っている格安ワイヤレスJOYO JW-03を忖度なしのガチレビュー!
- 家で使う安いワイヤレスはJOYO JW-03で不満は無い
- 音の変化や遅れは気にならないレベル
- スイッチを入れるだけで簡単に使える
- 大手輸入代理店経由のものなので、違法性が無い
- ライブで使うには不安がある
- 家庭用でも高音質が良いならBOSS WL-20がおすすめ
使っていて感じたメリット
- 安いワイヤレス
- 設定不要でかんたんに使える
- 信頼性が高い(電波法・代理店)
- 混線が少ない
- 音質変化は気にならない
- どんなギターにも挿せる
- アクティブピックアップにも使えた
安いワイヤレス
いま最も入手しやすく安いギターワイヤレスです。
市場相場価格たったの6,930円前後です。
他の中華ブランド品(NuX, MOORE)でも1万円以上、BOSSやLINE6など世界的なブランドだと安いものでも、2万円以上します。
日本国内で使えるギターワイヤレスの中でも最安クラスの買いやすさ。
設定不要でかんたんに使える
送信機と受信機のスイッチをONにするだけで、すぐに使えます。
面倒な設定は必要ありません。
音切れなど混線が発生する場合は、他のチャンネルに切替もできます。
信頼性が高い(電波法・代理店)
JOYOは中国ブランドですが、日本の代理店により保証が受けられますし、国内での使用は問題ありません。
日本の正規輸入代理店はキクタニミュージックさん。歴史も長く、信頼できる老舗の代理店です。GUILD、Cordoba、Washburnなど世界的なブランドの代理店でもあり、パワーサプライなどオリジナルブランドの製品も評価が高いです。
また、日本で使用する無線機には、登録証明機関の審査を経て、技適マークの表示が義務です。
Amazonやフリマアプリで販売されている格安ワイヤレスでは、審査を受けていない・技適マークが表示されていない製品も存在し、それを使用すると日本国内電波法違反となる恐れがあります。
JOYO JW-03には技適マークが表示されており、安心して使用できます。
混線が少ない
あまりの安さに心配はありましたが、わたしは音切れなく使用できています。
その他のWi-Fi やBluetooth との混信の可能性がございますのでご使用の際は周囲のワイヤレス・ルーター、ワイヤレス機器から離れてご使用下さい。
JW-03 | キクタニミュージック (kikutani.co.jp)
公式サイトには、このような表記があります。
しかし、私はSpark MINIのBluetoothを使いながら、自分の手元にスマホを置いて使用しても、音切れの問題はありませんでした。ただし、Wi-Fiルーターの近くには置いていません。
普通に自宅で使う分には、問題なく使えそうです。
音質変化は気にならない
普段使いで音が悪いとか、ノイズが気になる、といった不満はありません。
ケーブルと交互に弾き比べてみると、ほんのほんの少しの音の遅れと、解像度が低く感じますが、
自宅で使うアンプの音量では、ケーブルと比べて音質が劣化しているとは感じません。
どんなギターにも挿せる
ストラトやテレキャス、レスポールなどどんなギターにも使えます。
プラグ部は220度回転するので、ジャックの形状やトレモロアームの有無も気にせず使えます。
レスポールなどのサイドジャックのギターでも、畳めるので、床に押し当てて破損させるという心配もありません。
BOSSなどの少し高いワイヤレスよりも、使い勝手が良いです。
アクティブピックアップにも使えた
日本の公式ページには下記の注意書きがあります。
※パッシブピックアップ(出力3.3V以下)推奨の製品です。ピックアップ出力が3.3Vを超える製品に接続して使用した場合J W-03が壊れる恐れがあります。ハムバッカーやベース用の出力の大きいピックアップに接続しての使用はお控えください。
JW-03 | キクタニミュージック (kikutani.co.jp)
私は実際に、パッシブピックアップの中でも出力の強いPRSのHFSと、アクティブピックアップのEMG81/60で使ってみました。
結果、音割れや途切れることなく、全く問題ありませんでした。
本国のサイトには、上記の表記は無かったので、万全を期した表記だと思われます。
ただし、この使い方で万が一故障しても、保証対象外になる恐れがありますので、使用は自己責任でお願いします。
私の場合、上記ピックアップで何度も使用していますが、問題はありません。
使っていて感じたデメリット
- 充電が煩わしい
- 受信機と送信機の見分けづらい
- チャンネル切替は手動
- ライブで使うには不安
充電が煩わしい
充電はそれぞれにMicro-USBケーブルを挿す必要があります。
USB-Cの方が良かったのと、充電ドッグなどあればもっと楽で助かったのですが。
フル充電で約8時間も使えるので、頻繁に充電する必要もないですし、
一応、付属の充電ケーブルは二股ケーブルになっており、充電器1個で良いのはありがたいです。
受信機と送信機の見分けづらい
受信機と送信機の形は一緒で、見分けづらいです。
本体に記載されている、受信機:RECEIVER、送信機:TRANSMITTERで判別しなければいけません。
一目でわかりづらいので、片方にシールを貼るなど印をつけるのも良いかもしれません。
チャンネル切替は手動
使っている環境によって、混線してしまった場合は音切れが発生します。
高いワイヤレスは混線しないチャンネルに自動で切り替わりますが、JW-03は自分で切り替える必要があります。
ライブで使うには不安
メリットの部分で絶賛しておりますが、あくまで”自宅使用するなら”という注釈付きです。
音質と動作(混線と距離)の安心感が足りないからです。
わたしはバンド用にはSHURE GLDX16を使用しています。
●信頼性の高いギターワイヤレスを探している●BOSSやLINE6ほか、プラグと送信機一体型は不安 ●最上級音質のギターワイヤレスが欲しいという方に、現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)がSHU[…]
X VIVE XV-U2比較
JOYO JW-03 | X-VIVE XV-U2 | |
---|---|---|
市場相場価格 | 6,930円前後 | 16,940円〜18,634円前後 |
駆動時間 | 約8時間 (フル充電時) | 約5時間 (フル充電時) |
サンプリングレート | 48K/16bit | 48KHz/24bit |
レイテンシー | 5ms未満 | 6ms未満 |
周波数特性 | 10Hz~22KHz+-1dB | 20Hz~20KHz |
歪み | 0.02%以下(@1KHz-10dBFS) | 0.05%未満(@1KHz-10dBFS) |
無線周波数帯 | 2.4GHz ISM 周波数帯 | 2.4GHz ISM 周波数帯 |
動作範囲 | 20m | 30m |
最大同時使用可能台数 | 4台 | 4台 |
寸法 | 78 x 37 x 30mm(折り畳み時) | 非公表 |
付属品 | 充電用USBケーブル | 充電用USBケーブル |
格安ギターワイヤレスを開拓し、最も有名なX-VIVEのU2と比較します。
価格差は約1万円もありますが、機能差はそれほどありません。
駆動可能時間やレイテンシの短さ、周波数特性、歪の少なさはJOYOが優れています。
サンプリングレート、動作範囲はX-VIVEの方が優れています。
自宅で使う分には、20mで十分でしょう。
音はこの仕様の差で、どちらの方が優れているというのは判断できません。むしろ、気にするレベルでは無いです。
ということで、私は安い方のJOYO JW-03を買って、結果不満はありません。
JOYO JW-03は自宅で使う格安ワイヤレスの最適解
家でもギターワイヤレスを使うメリットは、ケーブルのストレスがなくなることです。
ケーブルが無いと、片付ける必要もなく部屋がすっきりします。
ケーブルが絡まったり、どこかに当たったりというストレスもありません。
スイッチを入れるだけで、すぐにギターを鳴らせるので、練習が習慣化しやすいのもメリット。
超高品質ではないけど、家で使う分には必要十分なクオリティ。
高めのケーブル1本より安くて、普通に使える格安ワイヤレスは、これで決まり!
家庭用でも高音質や、より音切れが少ない安定性を求めるなら、BOSS WL-20がおすすめです。
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