Takamineには全3種類のピックアップが存在します。
マグネティックピックアップ
コンタクトピックアップ
それぞれのピックアップの特徴を解説します。
パラスティック・ピックアップ(ピエゾ)
タカミネのエレアコモデルの全てに搭載されているピックアップ。
構造上はピエゾピックアップですが、一般的なサドルの真下に仕込む構造ではありません。
金属製のケースに収められたピックアップをブリッジの下に吊り下げるような形で取り付けられています。
これにより大音量でもハウリングしづらくなっています。
サウンドも低域から高域までかなりレンジが広いです。
そのため、くっきりとした硬いサウンドになりやすく、このサウンドがタカミネを好きになれないという方もいらっしゃいますが、
使用するアンプやフラットピックでのストロークではハイは少しカットしたいです。
Tri-Ax2 Pickup(マグネティック)
コイルを重ねたスタッキングハムバッキング構造で、ハムノイズを押さえます。
上のコイルには各弦の音量が調整できるポールピースが、
下のコイルは上下左右前後に動かせる構造。
従来のマグネティックピックアップの様に、弦の響きがジャリジャリ鳴るようなサウンドではなく、
ボディの箱鳴り感、タッピング音もしっかり拾います。
そのためタカミネ既存のパラスティックピックアップよりも、アコースティックでナチュラルなサウンド傾向にあります。
アクティブとパッシブの切替が可能です。
タカミネのプリアンプなどで、ピエゾピックアップとミックスして使う際は
それぞれのピックアップ出力バランスを整えるために、パッシブモードで使用するのがおすすめ。
単体で使う場合はアクティブモードが、ノイズにも強くなります。
このピックアップはOEM製造で見た目の通り、中身はLR Baggs M80です。
カラーで選んでも良いでしょう。
メーカー希望小売価格は38,000円ですが、サウンドハウスでは23,800円ほどで、本家M80よりも少し安く買えます。
コンタクトピックアップ
あまり有名ではありませんが、タカミネ製のコンタクトピックアップも存在します。
既存のパラスティックピックアップとミックスして使うのに最適なコンタクトピックアップ。
ギターの内部、1弦側のブリッジ下あたりに張り付けてあります。
単体ではかなりウォーム、悪く言えばモコモコしたサウンドです。
しかしピエゾピックアップの硬いサウンドとミックスすると、お互いのピックアップの欠点を補えるサウンドメイクが可能。
オーダーメイドで取り付けたり、型番にDCとついたギターに搭載されています。
型番の頭がDMPもしくはTDPの既存カタログモデルにも、
プラス5,000円くらいの価格でこのコンタクトピックアップを追加してオーダーできます。