【歴史順】EHX Big Muff Pi リイシュー5機種比較【レビュー】

ビッグマフはファズフェイスと並ぶ、ファズの金字塔。

ギター側のヴォリューム操作で歪み量がコントロールできるFuzz Faceに比べ、

とにかく太く、音圧がある轟音系ファズと呼ばれる特徴により、世界中にビッグマフ愛用者を増やし続けています。

さらにこのビッグマフ、エフェクター黎明期から存在するため製造年毎に様々な特徴があり、ヴィンテージ機種は価格が高騰しています。

そこでエレハモの名物社長マイク・マシューズが、その傾向に喝を入れるべく、人気な年代毎にリイシューが生産されています。

ケンタにインスパイアされたSoul Foodが、そんな開発理念の1発目でした。

これらリイシューのナノサイズビッグマフは現代のユーザー向けに、

●コンパクトサイズ

●On/OffインジケータLED

●トゥルーバイパス

●9VセンターマイナスのDC駆動

といったスペックにアレンジされています。

それではオリジナルの年代順にご紹介します。

Triangle Big Muff

オリジナルは最初期である1969年のV1、

通称 トライアングルビッグマフ

コントロールつまみのレイアウトが三角だったことに由来しています。

https://kcmusic.jp/ehx より引用

このリイシューサイズのものは全て三角配置になっていますが、V1以降のオリジナルの機種のコントロール配置は横並びです。

Triangle Big Muffレビュー

V1は ジミ・ヘンドリックス、サンタナ、デヴィッド・ギルモア(ピンクフロイド)らが使用していました。

Big Muffらしい図太い轟音系ファズなのは間違いないのですが、

Fuzz Faceにもあるチリチリした感じもあります。

動画はエレハモ社オフィシャルのものに、正規輸入代理店のキョーリツコーポレーションが字幕をつけたものです。

Ram’s Head Big Muff Pi 

オリジナルは2代目 1973年製 のV2、

通称 ラムズヘッド

由来はリイシューにも描かれている本体右下electro-harmonixのロゴが羊に見えることから。

ちなみにこれは羊ではなく、女性の顔だそうです。

Ram’s Head Big Muff Pi レビュー

オリジナルのV2はダイナソーJr. の Jマスキスが使用。

スムースで伸びのあるサスティンから、硬く粗い質感もあります。

Nano Big Muff Pi

オリジナルは代目 1973年製 のV3、

通称と言っていいのか わかりませんが、 3rd Version と呼ばれたりします。

大きいサイズのリイシューモデルもこれをベースにしていますので、最も知名度があるBig Muffです。

Nano Big Muff Pi レビュー

こちらのサンプル動画がシングルコイル、先の2機種がハムバッカーなのでわかりづらい(最後に一括で比較した動画もはってあります。)のですが、

実際にはこちらの方がチリチリ感が少なく、丸い感じの音になります。

OP-AMP Big Muff

オリジナルは4代目 70年代後期に少数だけ作られた のV4、

通称 オペアンプ

オペアンプとは集積回路(=IC)のことで、 微弱な信号を増幅 でき、やや複雑な回路をおコンパクトに収めることができます。

通常ファズは比較的 単純な回路でオペアンプが使われることはないのですが、

これにより他とは異なるキャラクターになっています。

OP-AMP Big Muffレビュー

オリジナルはビリー・コーガン (スマッシング・パンプキンズ )の使用で有名です。

ビッグマフ特有の轟音系ファズのなかに、少しディストーション感もあるというサウンド。

図太いというより、ヘヴィという表現が合います。

またOP-AMPのみ、通常のコントロールつまみに加えてTONEのon/offスイッチがあります。

こちらをoffにするとToneノブが効かなくなり、低域も高域もがっつり出る音圧が楽しめます。

Green Russian Big Muff 

オリジナルはロシアにて製造されたビッグマフ、

通称 アーミーグリーン

1980年代にElectro-Harmonixは一度倒産しており、

創設者のマイク・マシューズはロシア(当時のソビエト連邦)にわたり、 Sovtek 社を設立。

1990年にロシア製Big Muffの第一弾通称Civil War(シビルウォー)を、

今回リイシューしたアーミーグリーンを経て、ロシア期最後の通称Army Black(アーミーブラック)を、

そして2000年代にElectro-HarmonixをNew Yorkにて再設立、3rdバージョンのリイシューを生産、現在に至ります。

Green Russian Big Muff レビュー

アーミーグリーンは、ロシア期の3機種で最も人気があります。

そのサウンドは他の機種に比べて、さらにディストーション寄り。

セッティングによっては聞いただけではディストーションと思うような歪みの粒立ちと太さ、エッジを持っています。

Big Muff リイシュー全5機種 まとめ

エレハモ公式からヴィンテージとの比較動画も上がっています。

サウンド自体は、数倍もするオリジナルとの価格ほどの差は感じられません。

つまりビッグマフを導入するならこれらのリイシューモデルで十二分にその特徴を堪能できます。

逆に選択肢があり過ぎて迷ってしまいますが、独断と偏見で一言ずつまとめるなら

Triangle・・・ジリジリしたヴィンテージ風味で、コード感のあるバッキング用

Rams Head・・・濃厚な中音域でスムーズなリードサウンドでソロを弾きたい

Nano Big Muff・・・太くブーミーな音でソロを弾きたい

OP-AMP・・・轟音でがっつりやるグランジ、シューゲイザー用

Green Russian・・・ディストーションライクなファズ

という選び方で良いです。

ロシアンを除いて、どれを選んでもビッグマフ感はがっつり堪能できますが、

1台目のビッグマフとして購入を検討しているなら、

音作りの調整幅の扱いやすさとビッグマフってコレだよねという Ram’s Head をおすすめします。

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