【多機能ベースアンプ】NUX Mighty Bass 50BT レビュー

NUX Mighty Bass 50BT レビュー

 

・初心者用ベースアンプからの買い替えを検討している

・スピーカーもヘッドフォンも使う

・近年の便利機能を使いたい

という人にのために現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)が 、手頃な価格の自宅練習用多機能ベースアンプであるNuX Mighty Bass 50BTをデメリットも交えてレビューします。

NuX Mighty Bass 50BT 特徴

https://www.nuxefx.com/mighty-bass-50-bt.htmlより引用

①:多機能で実売3万円台

②:27種のエフェクト群

③:スマホ/PC操作可能

④:Bluetooth接続

⑤:付属フットスイッチによるリズム&ルーパー

⑥:DIアウト搭載

⑦:USBオーディオインターフェイス機能

主な仕様はこちら

出力50W
スピーカーサイズ6.5″
周波数帯域40Hz~16kHz
入出力端子インプット、ヘッドフォン、AUXイン、DIアウト、フットスイッチ、USB
電源DC28V, 4A(センターマイナス)
サイズ300mm x 225mm x 326mm
重量7.2kg
付属品ACアダプター/電源コード、NMP-2フットスイッチ/接続ケーブル

特徴①:多機能で実売3万円台

エフェクター、IR、ルーパー、Bluetooth、DIといった機能が1台のアンプに詰まって、市場実売価格は34,320円。

Fender Rumble40やYAMAHA THR30IIなどに違い多機能でありながら1万円くらい安いという、後発ならではの絶妙な価格設定です。

特徴②:27種のエフェクト群

全27種類のエフェクト、アンプモデリング、キャビネットシミュレータ(IR)を搭載しています。

GATE(NR): Noise Gate

EFX: K Comp, Rose Comp, Touch Wah, Uni Vibe, Phase 100, RC Boost, TScream, Muff

AMP: MLD, AGL, BASSGUY

CAB IR: AGL DB810, AMP SV212, AMP SV410+Tweeter, AMP SV810, Bassguy 410, Eden 410, MKB 410, TRC 410

MOD: ST Chorus, Flanger, Phase 100

RVB: Room, Hall, Plate, Spring

最も重要なアンプモデリングはMLD(同社NUX同名ペダル、メルヴィン・デイヴィス共同開発)、AGL(Aguilar Tone Hammerのモデリング)BASSGUY(Fender Bassmanのモデリング)の3種類。

その他ノイズゲート、コンプレッサー、ワウ、フェイザー、歪み、コーラス、フランジャー、リバーブ、そしてキャビネットシミュレータ(IR)を搭載。IRは他社製のものを使うこともできます。

特徴③:スマホ/PC操作可能

アンプ本体でもおおむねの設定は可能ですが、豊富なエフェクト類などはBluetooth接続したスマホアプリもしくは、USBケーブル接続のPCでも可能です。

スマホアプリ「Mighty Amp」は購入前にダウンロードして、操作性などお試ししてみてください。

特徴④:Bluetooth接続

Bluetooth接続はアプリ操作以外にもオーディオ接続が可能です。スマホとつないでYouTubeやSpotifyの音源を鳴らしながらベースの演奏ができるので、楽曲コピーやジャムセッションなど練習もはかどります。

特徴⑤:付属フットスイッチによるリズム&ルーパー

フットスイッチ2個のNMP-2が付属し、リズムのon/offとルーパー(最大60秒)の録音/再生/停止が行えます。

リズムパターンはメトロノーム、パーカッション、POP、レゲエ、カホン、ルンバ、ファンク、ラテン、スローソウル、シャッフルの全10種類。

特徴⑥:DIアウト搭載

多機能アンプには特異とも言えるDIアウトを搭載しており、PAミキサーへ送ることができます。

このアウトの信号にIRキャビネットを入れるかon/off切替も可能です。

特徴⑦:USBオーディオインターフェイス機能

別売りのUSBケーブル(プリンターなどで使わるType-B)とPCを接続すれば、アンプ自体がオーディオインターフェイスとして機能します。

当然本体で作った音色をそのまま使えますし、IRキャビネットシミュレータを使うことでライン録音ながら立体的なサウンドが得られます。

デメリット

①:自宅練習用にしては大きい

②:エフェクト数は少ない/プリセットが無い

③:フットスイッチがルーパーのみ

デメリット①:自宅練習用にしては大きい

NUX Mighty Bass 50BTのサイズは7.2kg、300mm x 225mm x 326mm。家庭用としては許容範囲ではありますが、最近増えてきた小型ベースアンプと比べるとやや劣ります。

また50Wの出力は家で鳴らすには十分すぎる音量です。

IRによってヘッドフォンでも良いサウンドで使えますが、となるともう少し小さいサイズの方が家に置きやすいかも、というジレンマをはらんでいます。。。

DIアウトもあり少人数スペースのライブでの使用も想定している人には良いサイズです。

デメリット②:エフェクト数は少ない/プリセットが無い

アップデートで増える可能性はありますが、現状のエフェクトの種類は26種類。ベースなのでギターほど必要ないですし、いつ使うかわからないようなエフェクター(笑)は必要ないかもしれませんが、アンプモデリングの種類はもう少しあった方が嬉しいですね。

フェンダーとアギュラーは良いのですが、ゴリゴリなモダンサウンドが欲しい人はエフェクト類も駆使しないといけません。とは言えこんな感じ↓で作れます。

また初期設定以外にプリセットの音色がありません。エフェクターの組み合わせの可能性が発見できるプリセットは、特に初心者には嬉しい点なので。それなりに機材が使えるなら、どうせ使わないという人も少なくないのでデメリットというほどでは無いでしょう。

あと意外な盲点ですが多機能アンプには普通にあるチューナー機能が内蔵されていません。普段からクリップチューナーを使っているから問題なしという人なら良いですが、せっかくなら入れて欲しかったところ。

デメリット③:フットスイッチがルーパーのみ

フットスイッチが付属しているのは非常に嬉しい配慮ですが、ルーパーとリズムのon/offでのみ機能します。

どうせならパッチ切替にも対応してほしかったところです。

Fender Rumble Studio40 違い比較

NUX Mighty Bass 50BT Fender Rumble Studio 40
アンプモデリング3種類16種類
キャビシミュ8種類22種類
外部IR読込み×
エフェクト16種類52種類
ルーパー〇:60秒〇:60秒
リズム×
Bluetooth〇:アプリ操作可〇:アプリ操作可
USBオーディオインターフェイス
フットスイッチ付属:ルーパーのみ別売:ルーパー、音色切替
センドリターン端子×
DIアウト
ディスプレイなしあり
出力50W40W
スピーカー6.5インチ10インチ+ツイーター
サイズ300 x 225 x 326 mm429 mm x 305mm x 429mm
重量7.2kg8.6kg
市場相場価格(税込)34,320円44,550円

BluetoothやUSBオーディオインターフェイス機能など便利機能はおおむね同じです。

Fenderの方が音色数は豊富なので、好みの音色に近づけやすいでしょう。またスピーカーが大きくツイーターもついているため大きな音で鳴らした時のクリアもあります。

とは言えどちらもキャビシミュがあるので、ヘッドフォンやラインでのサウンドの質に関しての優劣という言い方は他は無いでしょう。

NUXが目立って機能的に劣る部分は少なく、フットスイッチが付属することも含めて買いやすい価格というのはアドバンテージでしょう。

NUX Mighty Bass 50BTがおすすめな人

ヘッドフォンも良く使う

・ルーパーを使いたい

USBオーディオインターフェイス機能

Bluetooth音源を流しながら練習したい

Fenderよりも軽くて小さい

・機能盛りだくさんで安いものが良い


Fender Rumble Studio 40がおすすめな人

・豊富なエフェクトで好みの音色を突き詰めたい

・スピーカー+ツイーターで音が良い

USBオーディオインターフェイス機能

Bluetooth音源を流しながら練習したい

・大きさ重量は気にしない

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