【コンパクトvsマルチ】初心者おすすめエフェクター厳選7選

初心者おすすめエフェクター7選【コンパクトvsマルチ】

現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)です。

店頭でもたびたびお問合せいただく、初心者さんのエフェクターのお悩みについて解説します。

 
・初心者でもエフェクターは必要?

・初心者におすすめのエフェクターは?

・コンパクトとマルチどっちが良い?

という人のために、

どんな人がエフェクターを買った方が良いか、エフェクターを使う際に他に必要なもの、おすすめ機種をご紹介いたします。

特におすすめ機種は多すぎても選びづらいと思いますので、どれを選んでも後悔しないコンパクトエフェクター4機種、マルチエフェクター3機種に厳選してご紹介します。

そもそも初心者にエフェクターは必要?

結論:自分の目指している音が今の機材だけで出せないなら必要

プロはもちろん、アマチュアでもみんな足元にエフェクターを置いて使ってますよね。SNSでもmy new gear報告したり情報交換していたり楽しそう、、、なんとなく欲しくなる気持ちは良くわかります。

でもちょっと待ってください。(お金があるなら止めませんがw)

エフェクターはつなぐだけで音が良くなる魔法の箱ではありません。ネットの情報だけでなんとなく初めてのエフェクターを買ってしまうと、いざ本当に必要なエフェクターが出てきた時に本当は買えたのに。。。と後悔することになるかもしれません。

ずばりエフェクターを買うべき人は

・今の機材では欲しい音作りができない

・曲の途中で音色を切り替えたい

例えばこんな人です。

・メタルを弾きたいのに、練習で入るスタジオのギターアンプがRoland JC-120しか使えない。

・最初はクリーンで、サビはオーバードライブに切り替えたい。

・持っているアンプにエフェクターが搭載されておらず、ディレイを使う曲を練習したい。

エフェクターを使うのに必要なもの

エフェクターを使う時にエフェクター本体以外に必要なものは

・ギターとエフェクターをつなぐシールド

・エフェクターとアンプをつなぐシールド

・エフェクターの電源(電池または電源アダプター)

ほとんどの人は既にエレキギターとアンプをつなぐシールドケーブルを持っていると思いますので、初めてエフェクターを買うときは

もう1本のシールドケーブルと電源も一緒に準備しましょう。

エフェクターによって電池や電源アダプターが異なりますが、多くのコンパクトエフェクターは9Vボックス電池か9Vアダプターが使えます。

マルチエフェクターも安いなら同じアダプターが使えるものが多いですし、電池は単3電池や単4電池を複数本使うものが多いです。

初心者にはコンパクトとマルチのどちらが良い?

結論:ほとんどの人はコンパクトがおすすめ。家電などの取説を読める性格の人や1台数十役にもなるお得感が魅力に感じる人はマルチでも可。

1台で1音色のコンパクトエフェクターに対し、エフェクターが何十種以上も1台に内蔵しているのがマルチエフェクターという感覚です。それをボタンやスイッチでポチポチ設定するのです。

なのでコンパクトエフェクターの使い方がイメージできない人が、いきなりマルチエフェクターを設定するのはちょっと難しいです。

しかしマルチエフェクターの中にはプリセットと言って、メーカーが用意してくれたエフェクターの設定が数十個以上保存されているので、細かいことは気にせずその音の数々が楽しめればokという人にとっては、マルチエフェクターの方がお得感もありますね。

一方コンパクトエフェクターは1つの音しか出せませんが、たいていコントロールつまみが3つくらいしかないので、使い方と音の調整の仕方がわかりやすいのがメリットです。

これでエフェクターの使い方が理解できると、マルチエフェクターの操作方法も理解できるようになるでしょう。

コンパクトエフェクターがおすすめの人

・簡単なのが良い

・ややこしい設定をしたくない

マルチエフェクターがおすすめの人

・家電などの取扱説明書がちゃんと読める

1台でいろんな音が出したい

・細かい調整は気にしない

・ヘッドフォンを直接挿して練習したい

初心者におすすめのコンパクトエフェクター

エフェクターにもいろんな種類がありますが、1台目に買うべきは歪みエフェクターでしょう。

とは言え歪みエフェクターといえど何百機種以上が存在します。

そこで初心者の方におすすめの歪みエフェクターをご紹介。

おすすめオーバードライブ:BOSS BD-2 Blues Driver

1995年の発売以降、プロにも愛用者が多いオーバードライブの定番機種です。

初心者におすすめのポイント

・使いやすく効果がわかりやすい

・多くのジャンルに対応できる

・ずっと使える

・使いやすく効果がわかりやすい

TONEを真ん中、GAINを好みの量にして、LEVELでon/off時の音量差が無いようにするだけ。

オーバードライブの中でもGAIN(ゲイン=歪み)の幅が広いので、オーバードライブの効果がはっきりわかります。

ちなみにもう一つのオーバードライブ定番機種であるチューブスクリーマーはBD-2ほどのわかりやすさが無く、使い方も少し難しくなるのでBD-2をおすすめしています。

・多くのジャンルに対応できる

ブルースドライバーという名前の通り、ブルースのリードにも使えますがそれだけではありません。

J-POPやロック、パンクでもよく使われる歪ませたコードストローク、かき鳴らす感じとの相性も良いです。

オーバードライブなのでメタル系には物足りないです。

・ずっと使える

2つの意味でずっと使えます。

1つめは今後いろんなエフェクターを買っても、ブルースドライバーの出番はあるはずです。上級者になってもクオリティに物足りなさを感じないということは、プロが愛用していることからも証明されています。

2つめは耐久性の高さです。BOSSの筐体は100万回踏んでも壊れないように設計されており非常に頑丈です。その自信からBOSSは新品購入者のみメーカー保証期間が5年もあります。

市場相場価格は9,900円。

BOSS BD-2はこんな人におすすめ

・簡単に良い音が出したい

・メタルは弾かない

・長く使いたい

おすすめディストーション:BOSS ST-2 Power Stack

boss-st-2

ブルースドライバーほどみんなが推しているわけでは無いですが、ディストーションならこちらをおすすめします。

初心者におすすめのポイント

・使いやすく効果がわかりやすい

・ロック~メタルまで使える

・頑丈

・使いやすく効果がわかりやすい

BD-2よりもコントロールつまみが一つ多いですが、まずはBASSとTREBLEは真ん中に、歪み量の調整にあたるSOUNDつまみを好みの位置にして、LEVELでon/off時の音量差が無いようにするという、はじめての使い方はBD-2と同じです。

またディストーションの定番機種であるBOSS DS-1やRATなどもメタルをやるには歪みが物足りません。

オーバードライブ並みからめっちゃ歪むディストーションというの効果がわかりやすいので初心者におすすめです。

・ロック~メタルまで使える

BD-2では難しいメタルの演奏にも対応できます。

がっつり歪ませても細くならず図太い音なのが特徴で、家の小さなアンプを使っても楽しめます。

SOUNDを左の方に回せばクランチも出せますが、J-POPのような曲調だと迫力があり過ぎることがあります。

・頑丈

100万回踏んでも壊れない耐久性と、メーカー5年保証はST-2もです。

ただBD-2と異なる点はプロが使っているケースは少ないです。このタイプの歪みだったら高価な機種で替わりにもっと良い機種があるという感じ。

とは言えクオリティが低いわけではありませんのでご安心を。

市場相場価格は11,550円。

BOSS ST-2はこんな人におすすめ

・簡単に良い音が出したい

・ハードロック/メタルが弾きたい

・ロックなオーバードライブサウンドも欲しい

格安オーバードライブ/ディストーション:MOSKY AUDIO

エフェクターに1万円前後は高いなと感じる方はMOSKY AUDIOがおすすめ。

初心者におすすめのポイント

・エフェクター業界最安クラス

・価格以上に使えるサウンド

中国の企業で既存の名機の基盤をコピーしており開発費を極限まで抑えることができているため、販売価格も3,000円台と非常に安いです。

ですが、ひとつ注意点があります。ミニサイズのため電池駆動しないため別途電源アダプターも用意する必要があります。

オーバードライブはObsessive OverDriveがおすすめ。コピー元のFulltone OCDは約2万円。

私自身も友人の結婚式の余興で使ったことがあるのですが、それを聞いていたメジャーデビューしているギタリストの方に3千円のエフェクターだということを伝えたら驚いていらっしゃいました。

ディストーションはCRAZY TONE Distortionがおすすめ。コピー元のshur Riotは約2万円。

元ネタのshur Riotと同じく、前述のBOSS ST-2同様スタックアンプを再現したアンプライクなディストーション。

迫力のあるザクザクしたサウンドはリズムでもリードでもどちらにも使えます。

※楽天やYahooで割高に販売されているものが散見されます。必ずAmazonの価格をチェックしてください。

MOSKY AUDIOはこんな人におすすめ

・とにかく安いものから始めたい

・オーバードライブとディストーションどちらが良いかわからない方は両方買うのもアリ

業界最安クラスのエフェクター用電源アダプターはこちら👇

初心者におすすめのマルチエフェクター

10年前から比べると安いマルチエフェクターでも格段に品質が向上しています。

そのため中古で安いマルチエフェクターもありますが、現行品の安いものを買うことをおすすめします。

またブランドも多くMooer、NuXなど中国ブランドが増えていますが、YouTubeやネット上に使い方や音作りの仕方など情報が多い日本ブランドのZOOMとBOSSをおすすめします。

https://www.youtube.com/watch?v=i7YuxilunIA&t=97s

おすすめマルチエフェクター①:ZOOM G1 Four/G1X Four

zoom-g1four

初心者におすすめのポイント

70種類以上のエフェクト搭載

・ヘッドフォンを直接挿して使える

・ドラムマシン内蔵

70種類以上のエフェクター、ルーパーとドラムマシンが搭載されています。

ヘッドフォンを直接挿して使用できるので、家でアンプが鳴らせない方にもおすすめです。

G1 FourとG1X Fourの違いは本体右にペダルがついており、ワウの操作などエフェクターが多いです。

市場相場価格はG1 Fourは8千円前後、G1X Fourは1万円前後なので、この価格差が惜しくない方はG1X Fourをおすすめします。

ZOOM G1 Four/G1X Fourはこんな方におすすめ

・最安クラスのマルチエフェクターが欲しい

・ヘッドフォンでの練習が多い

・メトロノームやリズムマシンで丁寧な練習がしたい

おすすめマルチエフェクター②:BOSS GT-1

初心者におすすめのポイント

・上位機種と同等の音質

・初心者に優しい音作り機能

・ヘッドフォンを直接挿して使える

2016年に発売するも2021年上半期現在でも数々のコンパクトエフェクターの名機を抑え、BOSSブランドで最も売れたエフェクターがこのGT-1です。

こちらの機種は約5万円の上位機種の音色をそのままに、市場相場価格約2万円を実現しています。

108種類のエフェクター、電池駆動やヘッドフォンが直接挿せる、パソコンで録音するために必要なUSBオーディオインターフェイス機能など、

軽量で上質な音質と家での練習に便利な機能も多数搭載されているため、上級者でもサブエフェクターとして愛用している方も多いです。

また音作り初心者に優しいEASY SELECTとEASY EDITといった、他のマルチエフェクターには無い独自機能があります。

取扱説明書とは別に、専用のガイドブックまで発売されています。

詳細はこちらの記事もご覧ください。

BOSS GT-1はこんな方におすすめ

・音質の高いエフェクターが欲しい

・かんたんに音作りしたい

・ヘッドフォンでの練習が多い

まとめ

以上初めてのエフェクター7機種のご紹介でした。

コンパクトエフェクターはこの4機種

 BOSS BD-2BOSS ST-2MOSKY OBSESSIVEMOSKY CRAZY TONE
種類オーバードライブディストーションオーバードライブディストーション
おすすめジャンルJ-POP, ロック, パンク, ブルースロック, パンク, ハードロック, メタルJ-POP, ロック, パンク, ブルースロック, パンク, ハードロック
市場相場価格9,900円前後11,550円前後3,000円前後3,600円前後

マルチエフェクターはこの3機種

 ZOOM G1 FourZOOM G1X FourBOSS GT-1
おすすめジャンルすべてすべてすべて
エフェクター以外の便利機能リズムマシンリズムマシン、ワウペダルEASY EDIT、USBオーディオインターフェイス機能、ワウペダル
市場相場価格8,000円前後10,000円前後20,000円前後

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