YAMAHA STORIAシリーズレビュー
・かわいいギターの方がテンションが上がる
・少し高くても弾きやすいギターが良い
という方向けに、現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)がYAMAHA STORIA(ストーリア)をおすすめします。
STORIA 特徴
①:インテリア的な唯一無二のルックス
②:信頼のヤマハクオリティ
③:抱えやすいボディサイズ
④:弾きやすい短いスケール
⑤:ピックアップ搭載
特徴①:インテリア的な唯一無二のルックス
STORIAは3機種ラインナップされていますが、
・木の質感や色を生かした統一感
・ギターの内部にまで着色する細部へのこだわり
・シャンパンゴールドの金属パーツ
というように、そのどれもが今までのギターではあまり見られないお洒落なルックスです。
部屋に置いたときのインテリアとしても秀逸で、自分のライフスタイルに合うファッション感覚で選びたいギターです。
見た目が好きなギターだとテンションが上がる→ギターを触る時間が増える→挫折しない、上達に繋がる
というように、ルックスでギターを選ぶ事はけっこう重要です。
特徴②:信頼のヤマハクオリティ
STORIAはヤマハの海外自社工場で生産されています。
中国の工場なので人件費と、大手ブランドのため世界中に出荷するほどの大量生産することでコストを抑えることができています。
しかし自社工場のため50年以上あるギターづくりのノウハウを惜しみなく注ぎ込むことで、音も弾き心地もそこそこ良い品質が実現できています。
特にネック周りは弦が押さえやすように、細部まで丁寧に仕上げられています。
特徴③:抱えやすいボディサイズ
いいところは見た目だけではありません。
ボディの大きさは初心者ギターとしてもベストセラーのヤマハFSシリーズと同じ、少し薄くて小ぶりなサイズ。
女性や初心者でも無理なく抱えやすい大きさです。
特徴④:弾きやすい短いスケール
ナットからサドルまでの長さは少し短めです。
そのため弦の張力が弱くなるため、左手で弦を押さえやすいというメリットがあります。
特徴⑤:ピックアップ搭載
アコースティックギターですがケーブルを接続すれば、スピーカーからも音が出せたり、パソコンでの録音もできるピックアップ(マイク)が搭載されています。
後付けで搭載するだけでも数万円かかるので、最初からついているのはちょっとお得です。
サウンドレビュー
サウンドは非常にヤマハらしい、適度に明るいバランスの良いサウンドです。
ジャカジャカと弾き語りにも、ポロポロと爪弾くにも良いです。
トップが単板で響きも良く、初心者ギターとしては申し分なし。
音程も安定していますので、演奏に集中できます。
デメリット
①:デザイン重視で少し割高
②:ピックアップはパッシブ
③:人気により品薄
デメリット①:デザイン重視で少し割高
インテリアやファッションと合わせられるという、従来のギターにはなかったデザイン性の高さが魅力のSTORIAですが、
音や弾きやすさがとても近い、ヤマハFS820やFS850は
約1から2万円万円の価格差があります。
このルックスに惹かれたという人じゃなければ、一般的な見た目のFS820などで良いでしょう。
デメリット②:ピックアップはパッシブ
便利なピックアップマイクですが、電池が不要のパッシブタイプです。
出力が小さく立体感の乏しいチープなサウンドなので、本格的な録音などをするにはそれなりに良いプリアンプなどは別途用意する必要があります。
カフェなどで行う簡易的なライブなどでしたら、まぁそれなりに使えます。
デメリット③:人気により品薄
優れたデザインと安心のヤマハクオリティにより、大変人気の機種です。
加えて昨今のコロナ事情により、メーカーは常に欠品中で取り寄せができない状態が続いています。
STORIA IIに関しては生産停止中です。
過去に予約注文しているお店には少数が定期的に入荷してはいますので、ネットショピングモールで探すのが良いでしょう。
STORIA I, II, IIIの違い比較
STORIA I | STORIA II | STORIA III | |
---|---|---|---|
シェイプ | フォークタイプ | フォークタイプ | フォークタイプ |
スケール | 634mm | 634mm | 634mm |
全長 | 1021mm | 1021mm | 1021mm |
トップ | スプルース単板 | マホガニー単板 | マホガニー単板 |
サイド/バック | マホガニー合板 | マホガニー合板 | マホガニー合板 |
ネック | ナトー | ナトー | ナトー |
指板/ブリッジ | ウォルナット | ウォルナット | ウォルナット |
糸巻 | オープンギア(シャンパンゴールド) | オープンギア(シャンパンゴールド) | オープンギア(シャンパンゴールド) |
ブリッジピン | ブラス | ブラス | ブラス |
塗装 | セミグロス(半艶) | セミグロス(半艶) | グロス(艶有) |
トップ色 | オフホワイト | ナチュラル | チョコレートブラウン |
ボディ内部色 | ライトブルー | ウルトラマリン | ワインレッド |
市場相場価格 | 51,425円~54,450円 | 51,425円~54,450円 | 51,425円~54,450円 |
STORIA3機種の違いは太字の部分、つまりトップ板の木材と色、塗装の仕上げです。
木材が違うと音色は若干異なりますが、STORIAシリーズの一番の特徴はルックスなので、選ぶ時もズバリこの見た目で決めてしまっていいでしょう。
普段来ている服に合わせるファッション的な選び方でも良いですし、お部屋に似合うインテリア的な選び方も良いですね。
・ギターをはじめたい社会人
・弾きやすいギターをお子さんに用意してあげたい親御さん
・普通のギターではいまいちテンションが上がらない方
・以前格安ギターを買ったけど挫折してしまった方