Line6 HX Oneレビュー【マルチストンプ違い比較】

 
● 最小限のサイズでボードを組みたい
● 数秒しか使わないエフェクターにボードが圧迫されている
● HX OneはZOOMマルチストンプの代わりになる?

という方に、元楽器屋店員のYosh(@yoshguitarblog)がHX Oneのメリットとデメリットのレビューから、 おすすめな人と買うと後悔するかもしれない人まで徹底解説します。

Line6最高音質であるHXファミリーの、過去最小サイズなのがHX Oneです。

全く同じ250種類以上のエフェクトを搭載していますが、アンプやキャビネットシミュレータは含まれていません。

小型ながらMIDI端子やEXP端子など拡張性は十分です。

ただしエフェクトは1つしか使えません。複数のエフェクトを同時に使いたい場合は、ZOOMマルチストンプ、Ampero Mini、HX Stompが選択肢になります。

ほとんど使わないけど必要なエフェクターを、HX One1台に任せるという使い方がおすすめです。

HX Oneのメリット

  • LINE6最高音質250種類以上のエフェクト
  • コンパクト並みに設定しやすいコントロール
  • リアルタイム操作が可能なFluxコントロール
  • MIDIやEXPペダル端子を搭載し、システムに組み込みやすい
  • 2in/2outで様々な接続が可能
  • ボードに合わせたバイパスの切替
  • コンパクトサイズでボードの省スペースに役立つ
  • パワーサプライでも駆動可能な500mA

LINE6最高音質250種類以上のエフェクト

HX Oneに搭載されているエフェクトは、20万円を超えるHelix Floorと同品質です。

つまり、プロクオリティの最高品質。

それが、歪み、空間系といった定番はもちろん、フィルターやシンセのような飛び道具的エフェクトを、250種類以上搭載しています。

ルーパーもあります。

フットスイッチ同時長押しで、チューナーへも切替可能。

エフェクトリストはこちらのリンクのリストと同じです。※Volume/Pan、Amp、Cab、Micを除く。

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コンパクト並みに設定しやすいコントロール

HX Oneの操作パネル

マルチエフェクターですが、コンパクトエフェクターのように簡単かつ素早く操作できます。

3つのノブでパラメータを調整します。パラメータが多い場合はPAGEボタンで、切替。

現在の値もディスプレイに表示されるので、わかりやすいです。

マルチではけっこう困難なリハーサル中に音を出しながら微調整とかも、HX Oneなら可能です。

また、パッチの編集はUSB接続してアプリで行うことができます。

リアルタイム操作が可能なFluxコントロール

右のフットスイッチは、様々なエフェクトの操作が可能です。

1つ目は、ディレイやモジュレーションなど、テンポを操作するTAPスイッチ。

2つ目は、Fluxコントローラー。

スイッチを踏んでいる間に、指定したパラメータが滑らかに変化します。複数のパラメータを操作することも可能。動画で見たほうがわかりやすいです。

フットスイッチを同時押しすると、プリセットモードに切り替わります。

プリセットモードでは、本体フットスイッチでプリセットを上下に切替できます。

MIDIやEXPペダル端子を搭載し、システムに組み込みやすい

HX OneのMIDI端子がある側面
HX Oneのエクスプレッション/フットスイッチ端子がある側面

コンパクトサイズながら、外部コントロールも対応しています。

MIDI対応のスイッチャーを使えば、エフェクトを切り替えることができます。

エクスプレッションペダルならFLUXコントロール同様に、任意のパラメータを足で操作できます。

フットスイッチはステレオケーブルを使えば、2つまで設定できます。

フットスイッチは本体右スイッチ同様のTAPやFluxで使用するほか、前後のプリセットに切り替えることが可能です。

2in/2outで様々な接続が可能

HX Oneの入出力端子がある上面

入力、出力ともに、モノラルで2系統ずつ端子があります。

ステレオ対応のエフェクターや、キーボードシンセにも使えます。

その他、4ケーブルメソッドにも対応します。

ボードに合わせたバイパスの切替

エフェクトOFF時のバイパスは、トゥルーバイパスとバッファードバイパスを選択できます。

HX Oneの接続順に合わせて変更できます。

コンパクトサイズでボードの省スペースに役立つ

HX Oneをエフェクトボードに設置

サイズは62 x 96 x 125 mm、450gでかなりコンパクト。

バッファーとチューナーとしても使えるので、省スペース化にもかなり役立ちます。

この曲のここでしか使わない、っていうエフェクターもこれ1台に任せてしまいましょう。

パワーサプライでも駆動可能な500mA

電源は一般的なACアダプターが使える、センターマイナス500mAです。

最近のそれなりのパワーサプライなら、500mAのエフェクターが使えますからね。

上位機種のHX Stompは1000mA以上の電流量が必要なため、パワーサプライでもダブラーケーブルなの使用が必要です。

HX Oneは、エフェクトボードでも使いやすいようにしっかり想定されてますね。

HX Oneのデメリット

  • モデリングアンプやIRは非搭載
  • エフェクトの使用は1つのみ
  • 接続順に迷う

モデリングアンプやIRは非搭載

HXファミリーはアンプモデリングの豊富ですが、HX Oneにはモデリングアンプやキャビネットシミュレータは搭載されていません。

あくまでも、1台のエフェクターでいろんな種類のエフェクトが使える、という機種です。

エフェクトの使用は1つのみ

国内外のユーザーが最も落胆したデメリットです。

内蔵エフェクトは同時に使用できません。

1曲でしか使わないエフェクトをHX Oneに任せるとか、MIDIスイッチャーで切り替える、という使い方でしょうね。

複数使いたい場合はHX Stompが必要ですね。

接続順に迷う

曲やセクションによって異なるエフェクトに切り替える場合、エフェクトボードのどこに配置するか吟味する必要があります。

例えばコンプで使う時もあれば、ディレイで使うときもある、という場合はどこに置くべきか判断に悩みますね。

対処法としては、BOSS ES-8やMS-3のような、ループの接続が変更できるスイッチャーを使うなどでしょうか。

もしくは、前段に最適なエフェクト(コンプなど)は従来通りコンパクトエフェクターを使い、ディレイやリバーブなどの後段に最適なエフェクトだけ使うのが良さそうです。

LINE6 M5との違い比較

LINE6のHX OneとM5の比較
HX OneM5
発売時期2023年12月2011年5月
市場相場価格55,000円26,400円
エフェクト数268103
同時使用エフェクト11
プリセット12824
フットスイッチ22
ルーパーありなし
入出力端子2in/2out2in/2out
MIDI端子In, Out/Thru + USBIn, Out/Thru
外部コントロール端子エクスプレッションorフットスイッチエクスプレッション
電源500mA センターマイナス500mA センターマイナス
サイズ/重量62 x 96 x 125 mm / 450g568 x 152 x 165 mm / 1130g

同じLine6社製で同様のコンセプトのマルチエフェクターがM5です。10年以上の時を経て、アップデートされたのがHX Oneと言って良いでしょう。

音質においても、機能においても、HX Oneが完全上位互換です。

その上、サイズはかなりコンパクトで、ボードに入れやすいです。

ただし価格には2倍ほど差があります。

ZOOM マルチストンプ MS-50G+との比較

LINE6 HX OneZOOM MS-50G+
発売時期2023年12月2023年11月
市場相場価格55,000円12,900円
エフェクト数268100
アンプモデリングなしあり
同時使用エフェクト16
プリセット128100
フットスイッチ21+カーソル4
ルーパーありなし
入出力端子2in/2out1in/2out
MIDI端子in, out/through + USBなし
外部コントロール端子エクスプレッションorフットスイッチなし
電源500mA センターマイナス500mA センターマイナス/単3電2本/USB-C
サイズ/重量62 x 96 x 125 mm / 450g133 x 79 x 61 mm / 353g

HX OneはXで公式発表前にポストした時、引用では非常に好意的な意見が多かったです。

しかし、マルチストンプのように同時に複数のエフェクトが使えなかったことで、落胆された方は多かったようです。

コンパクトエフェクターのサイズでマルチエフェクターのニーズは、けっこうあるんですよね。

その数日後にMS-50G+が発表され、かなり好感されています。

マルチストンプが優れている点は、同時エフェクト使用数、アンプモデリング内蔵、単三電池駆動可能という点ですね。

コンパクトエフェクターのサイズで、複数エフェクトを使いたい場合はマルチストンプが良さそうです。

買ったら後悔するかもしれない人とおすすめな人

Line6の最上位音質のエフェクトが250種類以上使えて、このサイズ感という今までに無かったエフェクターです。

さらにルーパーもチューナーも、バッファーのon/offもできて、500mA駆動できるので、エフェクトボードの省スペース化に有効な1台。

しかし、複数エフェクトを同時に使えない、この1点だけが非常に残念です。

HX Oneはこんな人が買うと後悔するかもしれません。
①:コンパクトサイズで複数のエフェクトを同時に使いたい

②:前段が最適なエフェクトと後段が最適なエフェクトを、1台にまとめたい

①の機能を求める方は、音質に強いこだわりがなければ、ZOOM MS-50G+、Line6音質を求めるならLine6 HX StompかHotone Ampero Miniが現状の最適解でしょう。

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hx-stomp
HX Oneはこんな人におすすめです。
●「1曲のこのパートでしか使わない」というエフェクターが複数台ある
●MIDIスイッチャーでエフェクトが切り替えられるコンパクトなマルチが欲しい
●チューナー+バッファー+何かのエフェクトとして、最前段のエフェクターを削減したい
●できる限りコンパクトなエフェクトボードを組みたい

価格・発売時期

価格は55,000円(税込)発売は12月。

予約受付が開始されたら、またお知らせします。

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