【完全版】LINE6 HX Stomp導入後レビュー 【デメリットと対処法】

特徴・メリット

HX Stompの主な特徴は

●コンパクトサイズ

Helixと全く同じサウンド

●300種類以上の音色数

●センドリターン端子

●エフェクト同時使用数6個

それでは詳しく解説していきます。

20万円品質をコンパクトサイズ

line6_hxstomp

サイズ:64(H)×122(D)×170(W)mm

重量:820g

プロも使用しているギターマルチプロセッサー御三家

KemperProfiler Amplifier

FractalAudio Systems Axe-Fx III

LINE6Helix

これらは優劣ではなく、音質・操作感・デザイン・所有欲など、選ばれるうえでの好みの差はあれど、サウンドのレベルは肉薄しています。

そのプロ仕様のHelixの音質を、全くそのままコンパクトサイズに収めた究極のコンパクトマルチエフェクターがHX Stompです。

例えばデジタルと言えば歪みがイマイチというイメージがあるかもしれませんが、

エフェクターのモデリングは実機で作れる音は、ほぼ同じ音を作れる印象です。

ただしツマミの設定の変化具合をそのままトレースしているわけではないので、耳を頼りに作る必要があります。

HX Stompに限った話ではありませんが、自分が求めるサウンドが頭の中に描く事が理想のサウンドメイクへの近道かと思います。

ちなみに私はオーバードライブのメインはTimmyのモデリングを使っており、

実機と比べてもHX Stompも全然聞き劣りしなかったのでこれを使っています。

300種類を超える音色数

各カテゴリだけでも

 Distortion(歪み:オーバードライブ、ブースター含む)

 Dynamics(ダイナミクス:主にコンプレッサー)

 EQ(イコライザー:グライコ、パライコ等)

 Modulation(モジュレーション:コーラス等空間系)

 Delay(ディレイ)

 Reverb(リバーブ)

 Pitch/Synth(ワーミー、オクターバー等)

 Filter(フィルター)

 Wah(ワウ)

 Volume/Pan(ヴォリューム等)

 Amp(モデリングアンプ:ギター、ベース等)

 Cab(キャビネットシミュレータ)

それぞれ定番の名機や、入手困難なヴィンテージの再現モデル、

同社DL4 をはじめとするストンプボックス・モデラーも収録。

思いつくだけのエフェクターはほぼ全て収録されていると言っても過言ではありません。

300種類以上の膨大な音色数はアップデートでさらに追加もされています。

取扱説明書にも掲載されていない、最新ver.のHX2.9までの音色の一覧はこちらの記事からご覧いただけます。

ライブにも対応可能なPlay画面

演奏時のパッチ切替など、フットスイッチの機能は4つのモードから選択します。

Stomp モード

line6.jp のマニュアルより引用

シンプルなパッチならライブでも使えるかもしれません。

私は家での練習に使うルーパー機能のみストンプモードにしています。

Scroll モード

ZOOM G1XやBOSS GT-1などと同じ操作性です。

順番を作ればライブで使えないわけではないですが、わざわざこのモードを使う必要はなさそうです。

Preset モード

プリセットモードでのパッチの切替には若干の音切れが生じます。

0.数秒ほどのごくわずかなので、バンドでの使用の際に気になったことはありません。

またフットスイッチの同時押しで、バンクも切替可能。

Snapshot モード

HX製品ならではの機能であるスナップショット。

これはパッチ内の複数台のエフェクトのon/off、パラメータの変更をフットスイッチひとつで同時に行うことができる機能。

最大の利点はプリセットモードと異なり音切れが発生しません。

プリセットモードとの違いは、

・エフェクトやアンプを別のものに切り替える

・エフェクトの入れ替え、配置換え

ができない事です。

プリセットモード同様、フットスイッチの同時押しでバンクやパッチの切替は可能。

使い分ける音色の切替方、1曲の中で使うエフェクトの最大個数が6個以上か以下か、によってどちらのモードにするか選ぶと良いでしょう。

チューナー

バンドで使うなら十分な性能です。

ボードのスペースを節約したり、サブ機材としてコレ1個だけでスタジオを利用する際にも便利です。

ヘッドフォン対応

夜間や集合住宅での練習にも使えます。

パッチ内でキャビネットシミュレータを使えば、迫力のある音像で楽しめます。

USBオーディオインターフェイス

PCとUSB接続で8in/8outオーディオインターフェイスとして機能します。

ドライサウンドを録音し、そのシグナルをHX Stompを通過させ録音する、リアンプもUSBケーブル1本で可能。

キャビネットシミュレータやIRを使う事で、ライン録音でも普通に使える質で録れます。

HX Stomo側で音を変えるためPCへの負担を少なくできるのも良いポイント。

ギターのみならず、ベース用のモデリングも豊富なので

デモ音源をサクッと録るのはもちろん、

ミックス時に馴染まなかった場合にリアンプで音を作り込むなんて事もできます。

拡張性

小型にも関わらず端子も豊富です。

FXループ

本体右側面にSEND/RETURNを装備。

私はそこにメインの歪みFriedman BE-ODを接続しています。

Friedmanのアンプモデリングも収録されておりパライコなども併用すれば近くなりそうですが、

ハイゲインはアナログの方がツマミの効き方が直感的で好きです。

もちろん、このループブロックも前段にワウ、後段にディレイなど

前後好きなようにエフェクトがかけられます。

またこの端子は4ケーブルメソッド(ワウ、ブースターなどを接続するアンプの前段に、実機のプリアンプを通ったあとで空間系をかける手法)で接続もできます。

FS/EXP 端子

本体のフットスイッチは3つ。

この端子を使うと最大2つのフットスイッチを拡張もしくは、

最大2つのエクスプレッションペダルを接続することができます。

私はエクスプレッションペダルを接続し、ワウやワーミーの操作をしています。

そしてここの設定も秀逸なのが、踏み込んだ瞬間からワウをかけて、

かかとまで踏み込んでから任意の時間が経つとワウをoffにするということが可能です。

MIDI対応

MIDIもIn/Outそれぞれを備えており、

外部のスイッチャーもしくはコントローラなどでパッチの切替ができます。

スイッチャーと組み合わせるだけで、巨大なボードをグッと小さくすることもできそうです。

操作性

これだけの機能がありながら、カラーディスプレイと

ノブなど操作系がわかりやすく機能します。

私はPOD X3などを使って、やや苦労した記憶もあるのですが、

HX Stompは一度仕組みを理解すればすんなり操作ができ、マニュアルを何度も見返す必要はありません。

ヒット製品ゆえに設定方法などもブログやYouTubeでの情報も多いので、その辺が不安な方にも安心です。

デメリット

愛用しているからこそ感じたデメリットを挙げ、またそれを対処した術も解説します。

マルチエフェクターとしては高価

エフェクト同時使用最大6個

フットスイッチが3つ

バイパス音が変わる

電源

デメリット①:マルチエフェクターとしては高価

市場想定売価で81,400円、フラッグシップのHelixほどではありませんがやや高価ではあります。

また値下げしなくても売れるので値引き合戦にもなっていませんし、

中古市場も新品よりは安いですが同じ理由で大幅値下げにもなっていません。

しかしここ数年、BOSS GT-1000やZOOMG-11など各社のフラッグシップも10万円に迫っており、

プロが使えるほどのクオリティだとこれくらいは致し方ないかもしれません。

それでも安く手に入れる方法としては、基本的にAmazonかサウンドハウスが想定売価を下回ることが多いです。

セールのタイミングやクレジットカード等の組み合わせで楽天やYahooのポイント10倍などを狙うのも良いでしょう。

デメリット②:エフェクト同時使用最大6個

内蔵DSPの処理能力の関係上、1つのパッチでの同時使用数は最大6個です。

HelixやHelix LTの最大32個と比較するとかなり少なく感じますが、

インプット部でノイズゲート(これは1つにカウントされません)、

ワウ、ブースター、モデリングアンプ(+キャビ分もカウントされません。)、EQ、ディレイ、リバーブ

で6個です。

一般的な音色では十分使えています。

デメリット③:フットスイッチが3つ

ミドルクラス以上のマルチエフェクターと比べるとフットスイッチは3つと少なめです。

外部スイッチ2を追加して対処することもできますが、

私としては3つでも、そこまで困っていません。

メタル系なら1曲で3音色以上使う事は少ないですし、

それ以外のサポートバンドでも、スイッチを同時押しする事でバンク切替ができますからね。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

これは本体サイズとのトレードオフになるので仕方ありませんが、

この小ささこそ正義です。

デメリット④:バイパス音が変わる

エフェクト全てをoffにするパッチやスナップショットを設定するか、

オールバイパスなるものをフットスイッチに割り当てることもできますが、

ぶっちゃけどちらかと言うと良くない方に音は変わります。

対処法としてはJCやFender系のアンプモデリングや、EQを積極的に使ったクリーン用のパッチを作ってしまうことです。

それで音痩せが〜とか、プレゼンスが減った〜、といった印象は一切無くせます。

それくらい10年近く前のデジタルマルチに対するイメージと実際の音とは大きく変わっていますし、

そういうのが精神衛生上無理!という方はそもそもデジタル機材使うべきではないかなと思います。

デメリット⑤:電源

200307line6hxstomp-powersupply

電池駆動は不可、専用のアダプターが付属します。

難点はこいつが少々大きいことです。

Free The Tone PT-5Dなどコンセント付パワーサプライや電源タップを使って

気にならない方もいらっしゃるとは思いますが、

消費電流量が1,000mA弱で一般的なパワーサプライでは駆動しません。

しかし500mAが2口以上あるパワーサプライなら、変換プラグを組み合わせる事で駆動する方法を発見しました。

当ブログでも新製品情報を除けばアクセスが多い記事なので悩まれてる方も多いようです。

HX ファミリー比較

https://yamaha.custhelp.com/euf/assets/themes/yamaha/images/answer/music-instruments/gd/Line%206/10519.pdf より引用

PODGO

●HXサウンドを安価に

●エフェクトの接続順はシンプルで良い

●スイッチ、ペダルも搭載の1台完結型

という方はPOD GO。注意点はHX Stompと異なりサウンドの質と種類は全く同じではありません。詳細はこちら

HX Effects

●アンプモデリング部が不要(マイアンプを所持)

●USBオーディオインターフェイス不要

●好みの外部エフェクターを数個だけ使う

●Stomp モードをメインで使用したい

●スイッチャーを介さず、HXで音色切替を制御したい

という方はHX Effectsが良いです。

Helix LT

他のエフェクターをほぼ使わず、スイッチャーに組み入れず、1台完結で使う上で、

●同時エフェクト使用数が6個では足りない

●フットスイッチ類を拡張しても足りない

という場合は大型のHelixが最適解です。

まとめ

他機種との比較を含めて私は、

●音色の幅広さ

●ボードをコンパクト(Pedaltrain nano +)にまとめたい

●フットスイッチ3個とエクスプレッションペダルで足りる

●ハイゲイン1個のみ外部エフェクター使用

●パワーサプライ駆動可能

という要素からHX Stompに決めました。

プロでもセミナーや小さい箱で使わるZOOMのようなサブ機材ではなく、

ガチのプロクオリティながらこれほどのサイズを実現しているのはHX Stompしかありません。

それがHX Stompが近年稀に見るほどの大ヒットを収めている要因です。