YAMAHA PACIFICA全機種バリエーションと違い比較

YAMAHA PACIFICA全機種バリエーションと違い比較

 
ヤマハのパシフィカって評判が良いけど

・シリーズごとに何が違うの?

・種類がありすぎてどれを選べば良いかわからない
という人はぜひご覧ください。

パシフィカ品番の読み方

パシフィカの品番は数字とアルファベットの組み合わせだけですが、体系化されています。一応解説しますが、覚えなくて良いです。

最初の数字はシリーズを指します。

2番目の数字はハムバッカーピックアップの数を指します。

3番目の数字はシングルコイルピックアップの数を指します。

そのあとに続くアルファベットそれぞれ以下の仕様を指します。

V:トレモロブリッジ(アーム付き)

H:ハードテイルブリッジ(アーム無し)

M:メイプル指板(Mが無い場合はローズウッド)

FM:フレイムメイプルトップボディ

QM:キルテッドメイプルトップボディ

例えば、

PACIFICA612VFMは600シリーズ、ハムバッカー1基、シングルピックアップ2基、トレモロブリッジ、フレイムメイプルトップ仕様

PACIFICA120Hは100シリーズ、ハムバッカー2基、シングルピックアップ無し、ハードテイルブリッジ、という仕様を指します。

PAC012

市場相場売価格23,900円。

ヤマハパシフィカで最も安いシリーズ。

島村楽器とのコラボモデルのため、島村楽器の店頭かオンラインショップでしか買う事ができません。

基本はPAC100シリーズをもとに、ピックアップと使用されている木材で価格を下げています。

ピックアップは専用のセラミックマグネットを採用したオリジナル品。

シングルピックアップとハムバッカーの両方を搭載していますが、

他の機種に比べるとパリッとした立体感のない、少し物足りないサウンドに感じます。

また他のシリーズと異なり、コイルタップもできません。

木材は生産時期により異なるようです。製造する時に安い木材を使用することを最優先することが、価格を下げられる秘訣のようです。

パシフィカをとにかく安く手に入れたいという人におすすめ。

少しでも音にもこだわりたいなら断然100シリーズがおすすめです。

PAC100シリーズ

市場相場売価格33,660円。

パシフィカで最もコスパに優れたモデルだと思います。

というのもPAC100, PAC200, PAC300で使用されている基本的な木材は同じです。

ハムバッカーをシングルコイルに切り替えるコイルタップも可能。

身体にフィットするボディ、標準的なネックシェイプ、オールジャンルに対応できる音色の幅広さ、

そしてこの価格帯のギターとしては弾きやすいYAMAHAクオリティによる細かな仕上げの良さという

パシフィカの人気の秘訣を安い価格で堪能できるシリーズです。

この100シリーズのみ、指板にメイプルのモデルもあります。

厳密にはサウンドにも多少影響しますが、このクラスであれば見た目で選んでokです。

初心者が最初に買うギターの重要性と買ってはいけないギター

で解説している初めての1本としての条件をクリアしているギターのおすすめのギターの一つが、このPACIFICA112Vです。

また2ハムバッカー仕様のPACIFICA120Hもラインナップ。

チューニングが安定し、サウンドもガッツのあるハードテイルブリッジを採用しているため、

メタルなどヘヴィなギターが好きな人はこちらが良いです。

ほかにもパシフィカシリーズで唯一、左利き用モデルPACIFICA112JLもあります。

PAC200シリーズ

市場相場売価格38,390円。

PACIFICA212VはPACIFICA112Vと見た目以外は全く同じです。

ボディとヘッドに木目を使ったシースルー(透けた)カラーで仕上げ、高級感があるルックスです。

この木目は本物の木なので、1本1本模様が違うのでまさに世界に1本であるとは言えます。

品番のPAC212VFM、PAC212VQMの

FMはFlame Maple(フレイムメイプル:縞模様の木目)、QMはQuilted Maple(キルテッドメイプル:波を打ったような木目)を指します。

しかしこれはとても薄い突板なので音色への影響はありません。

この見た目にPACIFICA112Vとの価格差4,500円くらいを感じるかどうかが選ぶポイント。

112Vと同じく初めての1本としてもおすすめできます。

PAC300シリーズ

市場相場売価格42,130円。

PAC100, PAC200シリーズとの違いは

・ピックアップがP-90とハムバッカー

・ハードテイルブリッジ

・Grover製ロック式チューナー

・Graph Tech社製TUSQナット

個性的なピックアップ配列で、P-90とハムバッカーを組み合わせたギターは市場でも珍しい組合せ。

パシフィカの中では一番おすすめできない機種です。

P-90ピックアップはフロントはもちろん、P90同士のフロントとリアのミックスポジションもおいしいサウンドが得られるのですが、

これはリアがハムバッカーになってしまうのでP-90の美味しさが半減しています。

またハードテイルブリッジ+リアハムバッカーはブリッジミュートでズンズン刻むメタル系ギターには使いやすい仕様かと思いきや

パシフィカはフェンダーのストラト同様、ヴォリュームコントロールがブリッジ近くにあるので、ダウンピッキングの連続をするようなプレイでは誤って触れてしまうということもあり、やりづらいと感じる人も多いかと。

P-90はメタルではあまり使いませんし。。。

しかしこの価格でロック式ペグが搭載されているギターは他のブランドにも無いくらい珍しいので、

とにかく弦交換が苦手だ!という人にも良いかもしれません。

交換の仕方はこちら動画の2分10秒から

PAC600シリーズ

市場相場売価格は612Vは71,060円、611Vが 66,440円。

現行パシフィカの最上位シリーズで、現在のパシフィカ高評価の立役者がPACIFICA612。

使われているパーツの多くが有名ブランドのものです。

・セイモアダンカン製ピックアップ

・ウィルキンソン製トレモロブリッジ

・グローバー製ロック式チューナー

・グラフテック社製タスクナット

また下位シリーズとは異なり、フレットの磨きなど仕上げにまで時間をかけているのがわかります。

約7万円の価格ながら他ブランドの10万円台前半クラスのギターに匹敵するクオリティの弾きやすさ、

そして特にPACIFICA612Vはオールラウンドに使えることから、初心者ギターからの買い替えや、サブギターとして使う人も多い優れたギターです。

詳細レビューはこちらの記事をご覧ください。

フロントピックアップP-90、リアピックアップハムバッカーを搭載したPACIFICA611もありますが、300シリーズ同様P-90が本領発揮できませんし事実、こちらはあまり人気がありません。

メインギターが3シングルのストラトキャスターだと、2種類のピックアップを同時に手に入れたいという人には良いかもしれませんが。

ブリッジの違いは?

パシフィカはアームで音を揺らすことができるのがトレモロブリッジが基本。

300シリーズと600シリーズにはアームが付けられないハードテイルブリッジモデルもあります。

アーミングができない分、チューニングがしやすい・狂いにくいというメリットもあります。

音の特徴も異なり、トレモロブリッジだと音に広がりが出るポピュラーなサウンドで、

ハードテイルブリッジは締まりのあるサウンドの特性があります。

こちらの記事では、ストラトキャスターとテレキャスターの違いで解説していますが、理屈は同じです。

ピックアップの種類

シングルコイルピックアップ

ストラトに代表されるシングルコイルピックアップ。

シャープなサウンドや、生々しいブルージーなサウンドなど、搭載するギターやピックアップの機種によっても異なります。

パシフィカのシングルコイルはシャープで煌びやかなサウンド傾向にあるので、

ポップスやフュージョン系、カッティング系のフレーズに合います。

ハムバッカー

レスポールに代表されるハムバッカー。

シングルコイルに比べると高音域は控えめで、中低域ががっつり出ます。

リアポジションに搭載することで分厚いドライブサウンドにマッチしており、ハードなロックにも対応します。

P-90

P-90が搭載されている代表的な機種はギブソンレスポールスペシャル。

構造はシングルコイルに似ていますが、シングルとハムバッカーの中間のようなサウンド。

シングルよりもちょっと音が太くて、ハムバッカーほど丸くない感じです。

300シリーズでの解説のとおり、レスポールスペシャルの魅力はフロント+リアのミックスポジションが絶品。

またレスポールジュニアはP-90がリア1発です。

パシフィカにはフロントP-90、リアハムバッカーの組み合わせしか存在しないので、従来のP-90の使い方は少し難しいです。

テレキャスターにP-90を搭載するギターもいくつかありますが、やはりシングルコイルとの組み合わせが多いです。

まぁフロント単体のP-90の音も良いですし、ハムバッカーとの組み合わせは使っている人が少ないので、新しい可能性を探りたい!という人は挑戦してみては?

パシフィカ各機種の違いとまとめ

  PACIFICA012 PAC100シリーズ PAC200シリーズ PAC300シリーズ PAC600シリーズ
ボディ アガチス アルダー アルダー アルダー アルダー
ピックアップ SSH(セラミック) SSH or HH SSH SH(P-90, ハムバッカー) SSH(セイモアダンカン製)
ブリッジ トレモロ トレモロorハードテイル トレモロ ハードテイル トレモロ(ウィルキンソン) or ハードテイル
指板 ウォルナット ローズウッド or メイプル ローズウッド ローズウッド ローズウッド
ナット ユリア(樹脂) ユリア(樹脂) ユリア(樹脂) グラフテック製タスク グラフテック製タスク
ペグ カバード ダイキャスト ダイキャスト グローバー製ロック式 グローバー製ロック式
相場価格(税込) 23,900円 33,660円 38,390円 42,130円 612V : 71,060円
611V : 66,440円

わたしのおすすめはオールラウンドに使えるパシフィカの特性が最大限に生きるSSH仕様の下記2機種。

初心者ならPACIFICA112V

中から上級者ならPACIFICA612Vです。

以下、各機種おすすめな人のまとめです。

PACIFICA012

・とにかく安くパシフィカが欲しい

 

PACIFICA112V

POPSが好き、いろんなジャンルに挑戦したい、やりたいジャンルがわからない

・挫折しないため品質とコスパを兼ね備えた初めての1本としておすすめ

 

PACIFICA120H

・ハードなジャンルが好き。

・挫折しないため品質とコスパを兼ね備えた初めての1本としておすすめ

 

PACIFICA212V

PACIFICA112Vと理由は同じ

・数千円高くても木目が見えるこっちのルックスが好き

 

PACIFICA311H

・弦交換がとにかく嫌い!

・ほかの人と同じはイヤ!

 

PACIFICA612VIIFMPACIFICA612VXPACIFICA612VFMX

・初心者ギターからの買い替え、高級ギターには手が届かない

・つぶしが効くサブギター

 

PACIFICA611VFMPACIFICA611HFM

2つのピックアップの新たな可能性に挑戦したい