【スペックの読み方】トレモロユニットの有無

エレキギターはスペック(仕様)から演奏性やサウンド傾向が比較的把握しやすい楽器です。当ブログでは【スペックの読み方】と題し、スペックの違いによるギターのキャラクターの違いを説明します。

ネットで好みのギターを探したり、オーダーメイドする際の参考になれば幸いです。

では今回のテーマはトレモロユニット。

サウンド傾向に焦点をあて、他の方々もあまり言及していない部分に触れています。

ストラトとテレキャスの違いで一番大事なところ

ストラトキャスターとテレキャスターの比較は様々なところに取り上げられていると思います。

私も新人の頃に色々調べて覚えましたが、記述があまり見られなかったことがひとつだけあります。

これを知るのは勤めてから随分時間が経っていたので、それをもっと皆さんに知っていただきたく記事にしました。

ブリッジとボディの接地面積によるサウンドの違い

3次元的なボディデザインや、ヘッドストックの違いなどいろいろありますが、

ストラトとテレキャスを比較する上で最も重要な部分はここだと思います。

これはアームを使わない方にとっても重要な点です。

テレキャスはボディバックから通した弦を、ボディトップに直付のブリッジを経由します。

ストラトのトレモロブリッジはフローティング状態で、ボディとの接地面積は多くてボルト6本、

アーミングを滑らかにするモダンなトレモロだと2点のみです。

ここだけでも、弦振動のボディへの伝わり方が異なるのはわかると思います。

接地面積が少ないほど振動は複雑になります。

振動は複雑になり倍音も良く出ます。

一方テレキャスはがっつりボディに伝わりますから、サウンドはよりタイトに芯のあるサウンドとなります。

じゃあストラトもブリッジをボディにベタ付けにすればテレキャスと同じかというと、全くそうではありません。

トレモロスプリングの影響

ストラトはボディ内にスプリングリバーブが入っているようなものです。だいぶ極論ですがw

実際に全弦をジャッと鳴らして、すぐに手でミュートしても

残響音が残るのがわかります。

歪ませるとより顕著にわかりますし、生鳴りでも聞こえます。

結果サウンドとしても

広がりのある、しなやかなサウンド

と言えます。

これがストラトサウンドの醍醐味です。

アーミングの操作はもとより、このスプリングを交換してサウンド向上を求める方もいらっしゃいます。

ちなみに、おすすめはRaw Vintage RVTS-1

これはストラトに限らず、トレモロユニットを搭載したギター全てに言えることです。

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