【メリット/デメリット】 Vivieの歪みエフェクターレビュー【5機種比較】

主にTwitterやYouTubeなどSNSでのマーケティングで人気のエフェクターブランドVivie。

スタッフAさんという中の人ががっつり顔出しで情報発信しています。

自社製品のセールスだけでなく、サウンドメイクの悩みから他社製品の感想にいたるまで、頼れるアニキ的存在です。

Vivieのファンになったので、なにかエフェクターを買いたいけれどどれが良いだろう?

と思っている方にも読んでいただきたい内容です。

今回は店頭でも決め打ちで試奏に来店される事も多い歪みエフェクターの比較レビューです。

万能ではない部分も書いてあるので、購入を悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

オーバードライブ

WildCatレビュー

WildCat(ワイルドキャット)は歪みにクリーントーンもミックスされるオーバードライブです。

キャラクターは異なりますが、ケンタウロスもそうですね。

なので、ブースター的な使い方もできます。

多くの人がBOSSを選びがちですが、初めての歪みとしても(少し高いですが)おすすめです。

あとから歪みを買ってもブースターとして使えます。

WildCatはがっつり歪むエフェクターではありませんが、

ローゲインで使った方がこれならではの特徴を良く生かせるペダルです。

シングルコイルPUなら最高のサウンドが得られます。

ブースターならハムバッカーでも良い感じです。

WildCatサウンド

ChakiP さんの動画の方が再生数が多いですが、公式の動画の方が私の好みのセッティングの実際のサウンドに近く聞こえます。

MINERVAのレビュー

後述の大村孝佳シグネチャーモデルIRENE66の開発で培った技術を元にオーバードライブとして再構築したモデルMINERVA(ミネルヴァ)。

サウンドはIRNENE66とは全然違います。

ある意味アンプを殺すエフェクターで、スタジオやライブハウスのどんなアンプでも安定してチューブアンプライクな、いつもの音を出したいという方におすすめ。

Vivie独自のJC/MSスイッチが接続するアンプのタイプにマッチしたイコライジングを施し、正解の音に最短でたどり着けます。

RolandJC-120やコンボアンプにはJC、Marshall JCM2000やスタックアンプにはMSのモードが基本。

とはいえ、逆でも自分が良い音と感じればそれが正解なのでいろいろ試してみると良いです。

サウンドは真空管のような枯れ感や温かみを演出でき、そこそこコンプ感があり、弾きやすいです。

逆に言えば超センシティブなタッチを再現するタイプではありません。

そういったものをお求めならVAMURAMのJan Rayや、トランスペアレント系オーバードライブをおすすめします。

(個人的にはTwitterでアンケートをとっていた次のドライブはトランスペアレントが良かったのですが、、、)

ローゲインがおすすめのWildCatに対し、MINERVAはいかなるゲインでも旨みたっぷりです。

また最近Ver.2になりました。

トーン回路がバージョンアップし、プレゼンス的な、より高域にも効くようになりました。

聴覚上の歪みが増したり、音抜けのコントロールがしやすくなりました。

MINERVAサウンド

使い方も含めて、すごくわかりやすい動画です。

サウンドがやや丸めに聞こえますが、もっと抜け感を出せるセッティングも可能です。

ディストーション

ModernRavenレビュー

3-バンドEQを搭載したディストーションペダルModernRaven(モダンレイブン)です。

良質なディストーションとして必ず挙がるsuhr Riotと比較すると

同様のタイプの歪みの質感で、重心を少し軽くしながらも、EQで幅広くサウンドメイク可能という印象です。

なので、ブリッジミュートでズンズン刻むリフというよりは、

リードで真価を発揮するタイプです。

アンプモデリングではない純粋なディストーション変形では、3バンドEQを搭載したものは珍しいので、その辺が最大の個性です。

側面のスイッチはミドルコントロールのフリーケンシーで、MIDコントロールがハイミッドかローミッドどちらに効くか切り替えできます。

ゲインを絞ればオーバードライブっぽい感じにもなるので

オーバードライブで3バンドEQでサウンドメイクという奇特な使い方もありかもです。

ModernRavenサウンド

歪みの粒やミッドの厚さが伝わりやすいです。0:23から。

IRENE66レビュー

Baby Metalなどの活動が有名な大村孝佳氏と共同開発したシグネチャーモデルIRENE(アイリーン シックスティシックス)。

本人はどんな現場でもほぼケンパーを使っているので、実際はどれくらい使われているのか不明な部分はありますが、

それ抜きにしても唯一無二のディストーションであることに代わりありません。

MINERVA同様、アンプを殺すエフェクターで、スタジオやライブハウスのどんなアンプでも安定していつもの音を出したいという方におすすめ。

Vivie独自のJC/MSスイッチを搭載した最初のモデルがIRENE66です。

トーンコントロールはありますが、基本のキャラクターはほぼ変わらず

音抜けの微調整のみに効く感じで、サウンドに振り幅はありません。

こちらも氏のプレイスタイルに通ずるリードに重きを置いたディストーションで、

音抜けはVivieの歪みペダルの中でも随一です。

コンプ感ががっつりあるので、弾きやすいですし、速弾き練習中の方なんかにも良いですね。

また歪み量も随一です。

おそらくどんな低出力なギターでも大村氏が満足できるゲイン量にしたからだと思います。普通のハムバッカーならゲイン0でも既にディストーションですw

ブースターはエフェクトON時のみ機能します。

ソロ時に音量やゲインアップとして使えますので、

エフェクトOff時のクリーンも含めて3chアンプのような使い方もOK。

ブースターも搭載した関係からか値段も一番高いです。

ちなみに初回限定デザインが未だに存在しますが、

これはある期限までのオーダーは全て初回デザインで納品だったので、

店舗によっては初回デザインを大量に仕入れている関係です。サウンドに違いはありません。

そのため現時点では実質通常デザインの方が生産台数は少ないかもしれません。

いずれにしろ初回デザインは今、お店に在庫がある分だけなので、欲しい方はお早めに。

IRENE66サウンド

ハイの出方や歪みの質などサウンドのキャラクターがよくわかりやすいのが、西尾さんのレビューでした。

ATHENAレビュー

歪みにおいては目下最新作ATHENA(アテナ)。

MINERVA同様IRENE66で培った技術を基に、同じくアンプを殺すディストーションとして開発。

IRENE66と同じく改造マーシャル系サウンドで、コンセプトも同じIRENE66との違いですが

一言で表すなら

ものすごいハイゲインと抜群の音抜けの(IRENE)か

図太さ、リフ重視なハイゲイン(ATHENA)か

の違いです。

アテナはローミッドが分厚いので、ブリッジミュートでズンズンや、ザクザク刻むリフは、まさにスタックアンプを鳴らしたかのようなサウンドです。

ダウンチューニングも気持ちいいローです。

HighとLowを備えるTube Adjustは

聴覚上の歪み成分を増やしたい、高域を派手にしたい時はHiを上げて

低域の音圧感を上げたいときはLoのツマミを。

普通のEQよりもシンプルに好みの音に近づけるコントロールです。

ATHENAサウンド

4:42からのブリッジミュートが良いんです。

Vivieデメリット

JC/MSスイッチのガチ批評

MINERVA, ATHENA, IRENE66に搭載された革新的なスイッチ。

アンプキャラクターを殺すエフェクターとして、

コンボ、スタックいずれのアンプでも誰でも手軽に最適解を見つけ出すスイッチとして、非常に素晴らしいコンセプトです。

ですが、ぶっちゃけ合わないアンプには合わないです。

試して残念だったのがATHENAとRoland JC-40。

同じJCだから120のようにチューブアンプの様に鳴ってくれるかと思いましたが、

BOSS MT-2のような、(アンプライクという意味では)なんか惜しいサウンドになってしまいました。

真価を発揮しきれていない印象ですが、

これはアンプによるところも大きいかと思います。

先の大村氏の動画はJC-40ですし、 いいアンプなんですけどね 。

万能ではありませんでしたが、スタジオ常設のアンプである程度の音量で鳴らす分には最高に使えるサウンドになります。

塗装

音には関係ありませんのでほとんどの人は気にならないと思いますが、

ずばり塗装です。

デザインは個人のお好みなので良いのですが、塗装内に結構小さい異物が入っていたりします。

あとProfessional Series(MINERVA, ATHENA, CLIONE, Rhinotes)の黒い塗装は、めっちゃ指紋がつきますw

そしてあの表面のきらびやかな塗装に対し、底面は剥き出しです。

通常使用で見えない部分ですし、むしろボードに固定する際などはそちらの方が都合が良いとは思います。

私は仕上げについてはどうでも良いタイプですが、稀に指摘される事があるので一応お伝えしておきます。

そこを品質を上げて価格も上がるくらいならこのままて良いですしね。

Vivie歪みエフェクター評価まとめ

WildCat評価

ギターやアンプのキャラクターも大事

クリーンミックスの滑らかなブースター

シングルコイルで今風のロック系カッティングやストロークでのローゲインオーバードライブ

MINERVA評価

どこでもいつものサウンド

今風のパリッとしたロック系ストロークから

上質なアンプライクなオーバードライブ

ModernRaven評価

意外と珍しい3バンドEQ搭載ディストーション

リードや、単音フレーズのバッキングにおすすめ

IRENE66評価

どこでもこのサウンド

サウメイクの幅は狭い=音作り初心者にもおすすめ

ハイゲインでリード弾きまくりディストーション

ATHENA評価

どこでもいつものサウンド

リフでズンズンできるメタル、ラウドロックディストーション

BOSS メタルゾーンなどをバンドで使うとハイゲインサウンドがかき消されてしまう悩みをお持ちの方

他製品もお探しであればこちらの記事もご覧ください。

実際に買っている人は?

Vivieを購入される方は

●ブティック系は高すぎるという方

●ライブでもしっかり使えるクオリティで高価過ぎないものを探している 方

●音作りに苦手意識がある学生さんや、昔にバンドやっていて久々に活動再開する方

●個性的な見た目が好き、Vivieファン(ブランディングの究極です)の 方

私はブランドから音が出るというのは半分冗談、半分本気で言っています。

というのも、奏者の気分でサウンドは確実に変わります。

ストレスが溜まっている→無駄に力む→ピッキングの質が下がる→出音が悪くなる

といった具合です。

なので、このブランドが間違いない、最高!と思って弾くギターでの演奏で絶対良くなるはずなんです。

とにかく購入される方は音作りが容易で、使いやすい!音が良い!と評判です。

vivie
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