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tc electronicが新しいマルチエフェクターを発表しました。
Winter NAMM2020で間に合わなかったんでしょうね、とは言えスゴイです!
従来のtcのマルチ、G-System, Nova Systemとも異なる現代に合わせたコンセプトです。
音色
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TC Electronicのコンパクトシリーズである
・Hall of Fame Reverb
・Corona Chorus
・Vortex Flanger
・Sub n Up Octaver
・Brainwaves Pitch Shifter
・Hypergravity Compressor
・Mimiq Doubler
・Pipeline Tap Tremolo
・Quintessence Harmony
・Sentry Noise Gate
・Shaker Vibrato
さらにこれらはTonePrintに対応しています。
そして UniTune クロマチックチューナーまで搭載。tcのチューナーは反応速度と精度は高いですから、
一般的なマルチエフェクターのオマケチューナーとは一線を画すであろう、まさにtc electronic全部入りな内容。
ディレイやリバーブのバリエーションだけでもかなり多いので、空間系はこれ1台で全てまかなえそうです。
それらのプリセットは最大127登録可能。切り替えはこちらのスイッチで行います。
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動画で見る限り、パラメータのセッティングも簡単そうです。
TonePrint App
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TonePrinAppにより各エフェクトの設定を行います。
多くのアーティストのシグネチャートーンを無償ダウンロード可能。
そして遂にTonePrint App はスマホやiPadとBluetooth接続が可能となりました。
従来のTonePrint対応製品は無線接続ができなかったため、ここは市場に受け入れられそうです。
アプリは無料です。
入出力端子
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ステレオのインプット及びアウトプット端子を備え、ギターのみならずキーボードなどにも対応可能。
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アウトプット端子はカスタマイズ可能なキャビシミュレータも内蔵とのことで、
PAやオーディオインターフェイスなどにラインで送る事も可能。
加えてFXループ端子も搭載。
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4ケーブルメソッドでアンプに接続したり、
好みのペダルをループに接続可能。
そしてこのループはPlenthora X5のスロット内で置き換え可能。
エクスプレッション端子もあるので、ペダルを繋いでの操作も可能。
MIDIはINとTHRU端子でスイッチャーなどのシステムにも組み込めますね。
USB端子はTonePrintやアップデートなどでの使用でしょうか。
電源は9Vセンターマイナス、600mAとあります。
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容量の大きいパワーサプライでも500mAが主流ですが、おそらく一部製品なら駆動できそうです。
MUSHフットスイッチ
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5つのフットスイッチはもちろん通常のon/off切替で使いますが、
全てのスイッチがFlashback Delay2などで搭載されていたtc electronicならではのMUSHになっています。
MUSHは踏み込む強さで、特定のパラメータをリアルタイムに操作できる感圧式のエクスプレッションスイッチ。
さらにタップテンポスイッチとしても使用できます。
詳細スペック
・Bypass mode:True Bypass
・ Input connectors : 2 x ¼” TS, unbalanced
・ Output connectors : 2 x ¼” TS, unbalanced
・ Insert connectors : 2 x ¼” TS, unbalanced
・ Expression pedal : 1 x ¼” TRS
・ MIDI in / thru : 5-pin DIN
・ Power input : Standard 5.5 / 2.1 mm 9 VDC, centre negative > 600 mA
・ Controls : EFFECT knob, TONEPRINT knob, parameter knobs(assignable), effect slot / MASH footswitches (assignable), PLAY / EDIT selector switch, BOARDS selector switch
・ Latency : 0.8 – 2.4 ms
・ USB port : Mini-B USB connector
・ Bluetooth Version : Version 4.2 Low Energy
・ Operating frequency : 2.402 to 2.48 GHz
・ Channel Number : 40 RF
・ Output power : 8 dBm
・ Working distance : Up to 10 m measured in open space (wall and structures may affect range of device)
・ Dimensions (H x W x D) : 298.5 x 116 x 53 mm (11.8 x 4.6 x 2.1″)
・ Weight : 1.4 kg (3.08 lbs)
まとめ
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●ブースター以外、既存のコンパクト全部入りの音色数
● 歪みはエフェクトループでカバー可能
● TonePrint App無線接続でセッティング
● MUSHスイッチ
好みの歪みをループに入れればこれ1台でなんでもできそうです。
比較すれば少し大きいですがHx Stompの音色や、フットスイッチの数で満足できなかった方には、かなり良さそうです。
コンパクトから考慮しても音色のクオリティは文句なし、期待度めちゃくちゃ高いです。
まずは発売日と販売価格の発表を待ちましょう。
動画内に日本語字幕もあります。
価格(2020年3月7日更新)
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ヨーロッパでは予約受付中です。
2020年4月17日発売で価格は395ユーロ。
為替では1ユーロ120円弱ですが、日本への配送料や代理店の経費を考慮すると
Flashback 2 X4の189ユーロが日本市場価格3万円ですから
Plethora X5の395ユーロは63,000円前後くらいでしょうか。
価格
2020年4月中旬正規輸入代理店キクタニミュージックより
想定売価:¥59,000(税抜き) と発表がありました。税込64,900円なのでだいたい予想通りでしたね。
4月18日発売
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