Takamine全4機種プリアンプ解説【PTU/DMP/TDP/TSP】

Takamineのギター本体の内蔵されるプリアンプは全4種類

CT-4BII (PTU)

CT4-DX (DMP)

CTP-3 (TDP)

CT-3N(TSP)

薄型ボディ専用のCT-3Nを除くプリアンプはすべて互換性があり、はんだ付けやドライバーなどの工具が不要で交換が可能です。

アップグレードや万が一の修理に大変便利です。

ちなみに()内は日本での呼称で、ギターの品番の頭についているこれが、搭載しているプリアンプを表しています。

CT-4BII (PTU)

メーカー希望小売価格 20,000円

●コントロール

ヴォリューム

LOW(低域)

MID(中域)

HIGH(高域)

 

●スイッチ

チューナー オン/オフ

チューナーキャリブレーション

電池

9V電池1個。

タカミネのベーシックなプリアンプ。

3バンドEQとヴォリューム、チューナーと、必要十分な機能。

EQはブーストとカットが可能です。

チューナーはケーブルを繋がなくても使えるので、練習時にも便利です。

エレアコとして使用時はチューナーモードはミュートスイッチとしても機能します。

CT4-DX (DMP)

他社製品を含めても、最高級の多機能プリアンプ。

メーカー希望小売価格 35,000円

①ピックアップ1個接続の場合

●コントロール

ヴォリューム

LOW(低域)

LOW-MID(中低域)

HIGH-MID(中高域)

HIGH(高域)

ノッチ1

ノッチ2

②ピックアップ2個接続の場合

●コントロール

ヴォリューム

ピックアップ1のLOW(低域)

ピックアップ1のHIGH(高域)

ピックアップ2のLOW(低域)

ピックアップ2のHIGH(高域)

ピックアップのミックス

ピックアップ1のノッチ

ピックアップ2のノッチ

●スイッチ

チューナー オン/オフ

チューナーキャリブレーション

ノッチカットレベル -6dB/-12dB

電池は9V電池2個。

18V駆動

9V電池2個を並列で使うことで18Vで駆動します。

これはパワーが強くなると勘違いされがちですが、そうではなく、

ダイナミックレンジが広くなる = 音の強弱を忠実に再生する

つまりコンプ感が少なくなり、繊細なフィンガーピッキングからパワフルなピッキングでも歪まない、ということです。

NOTCHI(ノッチフィルター)

2つのノッチフィルターを搭載。

ノッチとはハウリングを軽減させるコントロールで、

0Hzから5kHzまでをノブを回して決めた周波数部分をカットします。

スイッチで-6dBカットするか、さらに深く-12dBカットするかを選択できます。

一番左の0Hzの状態ではサウンドには影響しません。

ハウリングしない環境でもパライコ的に積極的に音作りに上級者的に使うのもアリです。

1ピックアップモード

またプリインストールされているパラスティックピックアップ1個のみで使う場合と、

任意のピックアップもう1個を接続した計2個のピックアップをミックスして使えるデュアルピックアップモードも搭載。

本体画像で白く囲まれているパラメータが1ピックアップモード、

オレンジで囲まれているパラメータが2ピックアップモードを表しています。

1個のピエゾピックアップのみを使用する場合は、

4バンドイコライザーと2個のノッチフィルターで、

本体のみでかなり音が作り込めます。

デュアルピックアップモード

ブリッジ下のパラスティックピックアップと、コンタクトピックアップやマグネティックピックアップを追加して、

その2つのピックアップをミックスしてコントロールするモード。

それぞれのピックアップの特性を組み合わせることでより幅広いサウンドメイクが可能となります。

パラスティックピックアップの低域・高域・ノッチのコントロール、

追加したピックアップの低域・高域・ノッチのコントロールで設定、

最後にミックスコントロールで2つのPUのミックス比を決定します。

左に回し切りでPU1(タカミネ・パラスティックPU)のみ、右に回し切りでPU2のみ、となります。

ヴォリュームは2つのピックアップのミックス後の音量をコントロールします。

プリアンプ本体裏に、1ピックアップモードと、デュアルピックアップモードをワンタッチで切替できるスイッチがあります。

CTP-3 (TDP)

ピックアップの追加も可能な真空管搭載プリアンプ。

メーカー希望小売価格 40,000円

●コントロール

ヴォリューム

LOW(低域)

MID(中域)

MID FREQ(ミッドフリーケンシー)

HIGH(高域)

クールチューブレベル

ノッチ

AUX ピックアップボリューム

●スイッチ

チューナー オン/オフ

チューナーキャリブレーション

ノッチカットレベル -6dB/-12dB

真空管スタンバイ

電池は単3電池4本の6Vで駆動。

真空管

低電圧で真空管をドライブさせることで、駆動時の発熱を抑えることで、ギター本体の搭載が可能になりました。

音を出す前にスタンバイスイッチを押し、LEDが点滅から点灯に変われば音出しokの合図です。

クールチューブのつまみは0の状態では真空管はサウンドに影響しません。

上げていくことで、真空管ならではの温かみが付加します。

同時にコンプレッション感も加わります。

EQ, MID FREQ

LOW, MID, HIGHはそれぞれ+-12dBの範囲で調整可能です。

MIDコントロールで補正する周波数帯域を250Hzから5kHzまで調整できます。

NOTCHI(ノッチフィルター)

ハウリング軽減のノッチフィルターは

DMPプリアンプと同様ですが、コントロールは1つのみ。

ピックアップ追加可能

DMP同様、プリインストールされているパラスティックピックアップに加え、

コンタクトピックアップやマグネティックピックアップを追加、ミックスして出力して可能。

ですが、DMPよりも細かな調整はできません。

EQコントロールは存在せず、プリアンプを外した裏側にある

AUX EQ MID CUT-THRUと AUX EQ HIGH CUT-THRU で、

中域と高域をそれぞれフラット(調整なし)かカット、をスイッチで切替するのみ。

音量はAUX PUのスライダーで調整しますが、DMPのようにそれぞれのピックアップの割合を決めるのではなく、

パラスティックピックアップに、追加ピックアップをプラスしていくスタイルで、

基本のサウンドはあくまでもピエゾ、そこに追加ピックアップのキャラクターを足していくようなコントロールです。

また専用ノッチもありません。

さまざまなスタイルでプレイする場合はDMP、 特に弾き語りのストロークがメインならTDPがおすすめです。

CT-3N(TSP)

100 Series Thinline(薄型ボディ)専用のプリアンプ。

単品販売はされていません。

●コントロール

ヴォリューム

LOW(低域)

MID(中域)

HIGH(高域)

ノッチ

 

●スイッチ

チューナー オン/オフ

電池

9V電池1個。

NOTCHI(ノッチフィルター)

ハウリング軽減のノッチフィルターは

TDPプリアンプとコントロールは1つのみ。

0Hzから5kHzまでの帯域のカットをコントロールします。

TUNER(チューナー)

本体の小ささもあって、表示は簡素化され、A=440Hzに固定されています。

他機種同様、チューナー起動時のミュート機能としてや、ケーブル未接続時にも使えます。

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