Strandbergとは
strandbergはスウェーデンのOla Strandbergにより人間工学に基づく数々の独自仕様を用いた革新的なギターを製造。
日本ではハンドメイドペダルブームの先駆けともいえるLeqtique代表ShunNokinaがstrandberg Japanの代表を務め、流通は商社であるキョーリツ・コーポレーションに委任しています。
Boden Original 特徴
BodenOriginalはネック形状やチャンバードボディ、パーツなど細部に至るまで、本来のstrandbergの仕様を余すことなく有しながらも
インドネシアのPT Cort工場にてOEM生産したコストパフォーマンスモデル。
Boden Original 6 スペック
ボディ:チェンバードアッシュ+4A フレイムメイプルトップ
フィニッシュ:セミグロスポリウレタン
ネック:カーボンファイバー補強入ローステッドメイプルEndurNeck
指板:ローステッドバーズアイメイプル
スケール:25”(635mm)–25.5”(648mm)
指板ラディアス:20インチ
フレット:Jescar 51100 Stainless Steel Fretwire (57110 for zero-fret)
フロントピックアップ: Suhr SSV
リアピックアップ:Suhr SSH+
セレクター:5-Way Pickup Selector
コントロール:Volume, Tone
ブリッジ:strandberg* EGS Series 5 fixed bridge & string locks
ポジションマーク: Luminlay Green Dots
ケース:Standard Lightweight Gig Bag
カラー: Natural/Red/Black/Blue
重量:約 2,4 kg +/- 10%
インドネシア製
Boden Original 7/ 8 スペック
6弦との違いはピックアップとスケール。
ピックアップ:Fishman Fluence Modern
セレクター:3-Way ピックアップセレクター
コントロール:ヴォリューム w/ push-pull for Split Coil、トーン w/push-pull for Voice 1/2
スケール(7弦):25.5”(648mm)– 26.25” (666.75mm)
重量(7弦):2,5 kg +/- 10%
スケール(8弦):26.5”(673mm)– 28.0”(711mm)
重量(8弦):2,6kg +/- 10%
ヘッドレス
ヘッド分の重量がなくなるため、通常のギターよりも軽量になり、長時間の演奏も快適です。
salenの場合は重量が約2.3kg、全長は800mmと非常にコンパクトで持ち運びにも便利です。
ボディシェイプ
ボディの形状は座って弾くときに、左脚に置くスタイルでも、クラシックギターのように右脚置くスタイルでも対応できるデザインです。
もちろん、立った時のボディバランスも安定します。
マルチスケール
6弦が25.5インチ(648mm)のフェンダースケールから、1弦が25インチ(630mm)のPRSスケールとなっています。
チョーキングをする高音弦は弾きやすく、低音弦はハリのあるサウンドになります。
特許取得EndurNeck
特許を取得している驚異的な台形のネックシェイプ。
一見演奏しづらそうですが、人間工学の観点から、あるべき正しい演奏ポジションになるように設計されています。
長く正確に演奏でき、手首に負担がかからないのでケガのもしづらいシェイプです。
独自のハードウェア
音色と軽量化の観点から、航空機にも使用されるアルミニウムとカーボンファイバーの素材をパーツに使用しています。
サウンド
チェンバードボディ→中低域が出る
ローステッドメイプルネック→タイト
ステンレスフレット→抜けが良い
これらの要素が良いバランスで成り立った、strandbergならではのサウンドを作り上げています。
ピックアップはリアSSH+は高すぎないパワー感がありハイゲインにも使えますし、フロントSSVはマイルドながらも程良く分離感があります。
センターならクリアなプレゼンス成分もあり、ポリフィアのようなDjentなサウンドも行けます。
2ハムながら5-Wayでのピックアップセレクターで選択可能。
2.フロントシングル
3.外側シングルのハーフトーン(テレキャス風ハーフトーン)
4.内側シングルのハーフトーン(ストラト風ハーフトーン)
5.リアハムバッカー
シングルとハーフトーンのバリエーションが、コイルタップスイッチ以上の幅広さがあります。
単体のシングル特有の太さ・タイトさは少し足りませんがシングルのフィールは十二分にあります。
極論ズクズク刻むメタルリフから、少しエアー感のあるメロウでジャジィなトーンまで使えますね。
ハイゲインでもホロウボディのようにハウることも無いです。
以下の動画でもそうですが、ヘッドレス&軽量ボディにより不要な低域などが無く、現代的な音楽やミックスに良く合うのがstrandbergのメリットでもあります。
クリーン
ドライブ
演奏性
工場出荷状態でもネックをストレート気味に調整すれば12フレットで6弦1.5mm、1弦1.0mmくらいにできます。
これに大きめのサイズのステンレスフレットで押弦はストレスありません。
マルチスケールに至っては、各スケールの差が小さい部類なので個人的には全く違和感ありません。
また独自のEndurネックも好意的なイメージを持って接すれば、握り方が正しく矯正されるような気さえしてきます。
つまり弾きやすいです。
よっぽど今使っているネックシェイプにこだわりがなければ問題ないでしょう。
Boden Original デメリット
インドネシア製
デメリット①:壊れやすい?
ネット上では弦固定のナット部分の木部が割れやすいなどのコメントも見受けられます。
もちろん力いっぱい締めたり、チューニングのナットもねじ切り合わせず無理に回すなど
使い方を誤れば破損の恐れはありますし、独自構造ゆえに構造を理解せずいじってしまっているケースかと思います。
とは言え専用パーツばかりで入手しづらいのは事実です。
弦交換の際などビスを紛失しないようにはご注意ください。
デメリット②:インドネシア製
これはデメリットというよりイメージの問題だと思います。
製造しているCortは安価なところではSquier byFenderなどですが、Ibanezや最近ではPRS SEの全てのモデルを生産するなど数多のブランドのOEM製造を担い、中国・韓国の工場よりも低い人件費で高い品質を作る工場として急成長しています。
例えばIbanezの2020年モデルRG6PPBFX
こちらはベアナックルピックアップやJescarフレット、Gotoh MG-Tなどを採用したスペックで実売価格で189,750円(税込)。
一方strandbergの日本での販売価格はそれぞれ
BodenOriginal 6 : 279,125円(税込)
BodenOriginal 7 : 290,813円(税込)
BodenOriginal 8 : 305,250円(税込)
独自パーツも多く、何より専用の製造ラインが必要な事と、逆に言えばそれを製造できる工場の技術力を考慮すれば妥当ではないでしょうか。
事実、生産完了している中国製や韓国製strandbergよりもクオリティは高いです。
具体的にはBoden Originalはネックをストレート気味に調整すれば大したビビり無しに12フレットで6弦1.5mm、1弦1.0mmくらいになります。
インドネシア製で20万台はあり得ない!と思っている方、時代から取り残されてますよ。。。