Zemaitis C24MF レビュー

 
Zemaitisの見た目はカッコいいけど、安いモデルは実際どうなの?

と、気になっている方はぜひご覧ください。

CASIMERE(カシミア)シリーズ

Zemaitisのフラッグシップであるメタルフロントは、現在カスタムショップ(品番の頭がCS)、アンタナス(品番の頭がA)、NAMM2020で発表されたUSAプロデュースのMFG、そしてカシミアシリーズがラインナップされています。

このうちカシミア以外は日本製。現在Zemaitisブランドは神田商会が所有しています。

一方カシミアシリーズは、ピックアップやハードウェア、木材をアレンジし最も手に入れやすい価格を実現した韓国製。

しかしアルミに施した彫刻や、コントロールノブ・ブリッジといったオリジナルパーツを含めた全体のルックスは上位機種に近く、安っぽさは感じません。

C24MFの特徴

zemaitisguitars.jpより引用

サウンド

ボディにアルミが貼ってあるので見た目的には金属的なキンキンした音になりそうですが、実際弾いてみると意外とそんなことは無く、木材とハムバッカーらしい太いサウンド。

ネックもマホガニーとローズウッド指板なので、レスポールの傾向に近いです。

演奏性

レスポールよりくびれが大きく、薄く仕上げたボディでレスポールよりも軽く扱いやすい大きさのボディが特徴。

スケールはPRSと同じ635mmで、ギブソンとフェンダーの中間、弦は押さえやすくもハリのあるサウンドになります。

製造は韓国ですが、検品は日本で行っているため弦高などのセッティングはばっちりです。

国産モデルとの違い

ネックエッジ処理

バインディングがあることもあってか、ネックのエッジ(サイド)が少し角ばっています。

国産モデルや他ブランドでも高級モデルはこういったカタログではわからない部分も、手に馴染みやすいように丁寧に仕上げてあるのですが、これは価格ゆえ、しょうがない残念な部分。

名前にFadedとついている安いUSA製のギブソンと同じようなレベルの仕上げです。

親指で6弦を押さえてスライドする・・・くらいだと難ありですが、普段のプレイでは痛くて演奏しづらい!ってほどではないです。

ボディ材、ピックアップによるサウンド

特に国産の同じようなモデルA24MFと比べるとサウンドはかなり違います。

ただし、これはどちらが良いというわけではなく人によっては韓国製の方が好きという方もいると思います。

具体的には

A24MF(国産)の方が、滑らかで艶のある綺麗な音、逆に言えばパワーは控えめ。リバーブを組み合わせた美しいクリーンや、クランチ程度に歪ませてピッキングのニュアンスがしっかり出る、大人のサウンドです。

C24MFの方が、中音域がガツンと出てパワーがあり、やんちゃな感じです。クリーンよりも、

ロックからハードロックのような歪ませてガッツのあるサウンドに向いています。

個人的に好きなメタルにはハイゲインでズンッとしたときの厚みが少し物足りなく感じました。

パーツ

MH-1904Zというオリジナルのペグがついています。

裏にZのロゴが入っていますが、国産のゴトー製に比べると動きが滑らかでは無いです。

また、ピックアップカバーやサドルも、国産モデルは艶のない仕上げですが、カシミアシリーズはピカピカで、ボディトップのメタルフロントとの統一性に欠けます。

ピックアップカバーは細かい番手のやすりでわざと傷つけても良いかもしれません。

まとめ

以上C24MFのレビューでした。

柄が異なるC24MF2というバリエーションもあります。

ゼマイティス独特の唯一無二のルックスを10万円台で手に入れたいならおすすめです。

見た目だけでなく、弾き心地や音もそれなりに良いですし、使うジャンルに合わせてピックアップを替えても良いと思います。

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