Valetonとは
Valeton(バレトン)、早い話が中華エフェクターブランドです。
以前はWIRED MUSICが日本の輸入代理店でしたが、いつの間にかオールアクセスに代わっていました。2019年4月25日に代わったようです。
OD-1やFA-1などBOSSの名器をコピーしミニサイズ化したLoftシリーズが有名です。あとはTECH21のFLY RIGを意識したであろうDapperもそれなりに国内流通していました。
そして今回レビューするミニサイズのCoralシリーズ の機種
ちなみに今回は中国から直輸入してみました。
開封の儀
オーダーから10日程度で郵便局員さんが届けてくれました。関税の関係か、実際の購入額より安い価値10ドルと記載してあります。
梱包を開けるとそのまま製品の箱が
ちょっと箱がへこんでますが、コストを減らすための簡素な梱包です。
ちゃんと緩衝材も入っていますので動作は問題ありませんでした。
内容はこんな感じ。
マニュアルとモデリングアンプの機種とキャビネットシミュレータの表記。ではいよいよレビューです。
Coral Amp
Mooer Micro Preampシリーズとの比較
おそらくMooer Micro Preamp シリーズをかなり意識したと思われます。コントロールやキャビネットシミュレータ機能に加え、A/B切り替えの2ch仕様や操作方法に至るまでスペックはほぼ同等。
仕様書を見ると
サイズも全く同じ93.5mm(D)×42mm(W)×52mm(H)
重量は160gのMooerに対し10gだけ軽い150g (このあたりは誤差かもしれません。)
消費電流は300mAのMooerに対し100mA少ない200mAとなっています。
端子も入出力と電源の9V DCのみ。
Mooerは1機種1モデリングでどのモデルにしようか迷いましたし、こちらは全16モデル搭載、しかもちょうど独身の日セールで安かったためこちらにしました。
外観
ボスコンと比べるとこんなサイズ感です。このルーパーで遊ぶためのサブボード用に購入したのでありがたいサイズです。
筐体側面にはモデリングアンプタイプが記載されています。
No. | Name | Based On | Cab Sim |
Channel A – Clean/Drive, Green LED | |||
A1 | J-120 | Legendary Jazz Amp | 2×12 |
A2 | Bellman | Fender® ’59 Bassman® | 4×10 |
A3 | Tweedy | Fender® Tweed Deluxe | 1×8 |
A4 | Black | Fender® ’65 Twin Reverb® | 2×12 |
A5 | Foxy | Vox® AC30 | 2×12 |
A6 | Future 100 | Mesa/Boogie® F-100 | 2×12 |
A7 | Match | Matchless® Chieftain | 2×12 |
A8 | UK 45 | Marshall® JTM45 | 4×12 |
Channel B – Hi Gain, Red LED | |||
B1 | Flagman | Boutique UK high gain amp | 4×12 |
B2 | Rocker | Orange® Rockerverb 100 | 4×12 |
B3 | UK 900 | Marshall® JCM 900 | 4×12 |
B4 | Boogie | Mesa/Boogie® Mark II C+® | 4×12 |
B5 | Solo | Soldano® SLO100 | 4×12 |
B6 | Eagle | ENGL® Savage 120 | 4×12 |
B7 | EV 51 | Peavey® 5150® | 4×12 |
B8 | Dizz | Diezel® VH4 | 4×12 |
なぜかA1とB1だけそれぞれ具体名が記載されていませんが、おそらくそれぞれ
Roland JC-120
Friedman BE-OD
でしょう。
操作性
3EQとGain, Volumeと過不足が無いアンプのコントロール。
またAMP TYPEのツマミでモデリングを選択。
ONにするとツマミも光ります。
フットスイッチでローゲインとハイゲインのA/Bグループの切り替え。それぞれ赤と緑で識別できます。
さらにフットスイッチは長押しでバイパスとなり、その際インジケータはすべて消えます。
クリーンなアンプにつなげば、クリーン/ローゲイン/ハイゲインの3chアンプのような使い方がこれ1台で可能です。
EQのセッティングもA/Bで独立しており、フットスイッチでA/B切り替え時はそれぞれ最後のセッティングが呼び出されます。
インジケータを兼ねたCAB SIMのボタンはキャビネットシミュレータのON/OFFを切り替え。シミュレータは選択中のアンプに合ったキャビネット(コンボやスタックなど)が適応されます。
シミュレータをOFFにするとボタンのインジケータは点滅します。
音を出さなくても現在の状態が把握できるため、視認性も高くしっかりと現場での使用用途も考慮されています。
サウンド
おそらくライン録音と思われるこのサンプル、特にクリーンがめちゃくちゃ良くないですか?
クリーンならZOOM G1FOURに負けず劣らずといった印象です。
歪みもサンプルのサウンドより、実際にアンプで鳴らせばかなり良いサウンドです。
ハイゲイン系もZOOM G1FOURほどではありませんが、質的にはG3世代くらいの感覚です。
わたしは普段FriedmanのペダルBE-ODを使用していますが、このB1のFlagmanもなかなかいい線いってます。普段家などで弾く分には全く不満は無いですね。弾きやすいです。
各モデルともにEQもそれぞれの特性に沿った帯域でしっかり効いてくれます。
アンプにつなぐエフェクター的な使用方法の際はCAB SIMはオフがデフォでしょう。ライン録音時はONが良さそうです。
まとめ
このクオリティとサウンドバリエーション、ミニサイズで1万円アンダーはコスパ高いです。
歪み以外のエフェクトは使わないor他のペダルを利用するという方はもちろん、
Mooer Micro Preampシリーズでどのモデルにしようか迷っているという方は、かなりのモデルを網羅している
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