PJB NANOBASS X4Cレビュー【シンプル機能/高音質自宅練習用ベースアンプ】
・自宅だと大きな音は出せないが良い音がほしい
・机や棚などに気軽に置けるサイズが良い
これらの要望を満たす、今までになかった自宅練習に最適なおすすめベースアンプがPJBより登場しました。
NANOBASS X4Cはモバイルバッテリーでも駆動する以外の機能は同じです。
PJB NANOBASS X4 特徴
②:プロ仕様サウンド
③:Bluetoothオーディオ
特徴①:市場で数少ない超小型ベースアンプ
ベースは低音楽器のためスピーカーを大きくしないと低音がしっかり出せないため、入門用アンプでもそれなりのサイズのものが大半です。
定番機種VOX Pathfinder Bass 10は380 x 170 x 277mmと比較しても
PJB NANOBASS X4のサイズは160 x 200 x 197mmとかなりコンパクト。
デスクトップ置いても邪魔にならないサイズながら、ヘッドフォンでは決して得られない演奏体験、なにより本来のベースの練習に理想的な環境が手に入ります。
特徴②:プロ仕様サウンド
PJB(Phil Jones Bass:フィルジョーンズベース)は小口径スピーカーでも、ベースの低音域もクリアに再生できる製品を多数開発してきました。
このNANOBASS X4も極上のサウンドが得られるよう、2年の歳月をかけ専用回路を開発。
わずか4インチのスピーカー1発に加え、背面のRALFERパッシブラジエターがベースの音楽的な低音を再生する秘訣になっており、
大音量にしなくてもナチュラルかつPJBらしいクリアな、本格的なベーストーンがこのサイズで得られます。
特徴③:Bluetoothオーディオ
スマホなどとBluetoothで無線接続し、YouTubeの音源やバッキングトラックを鳴らしながらベースの演奏が可能。
さらに外部音源を綺麗に鳴らすには、一般的なベースアンプスピーカー(例えばAMPEG BA-112 V2など)では、こもったサウンドになりがちです。
しかしNANOBASS X4なら外部音源の音質も、Bluetoothオーディオスピーカーと同等のハイファイな音質を実現しています。
デメリット
②:1音色のみ、エフェクト非搭載
デメリット①:超低音は出ない
さすがにこのスピーカーサイズと周波数特性: 72Hz – 15kHzでは5弦ベースの帯域、ローBの音をブリブリに再生するのは難しいです。
低音の扱いを気を付けないと音が割れてしまう可能性がありますが、インプットレベルを控えめに設定すれば対処できます。
デメリット②:1音色のみ、エフェクト非搭載
近年の小型アンプはBluetoothのみならず、複数のアンプモデリングやデジタルエフェクトなど多機能アンプが主流ですが、NANOBASS X4音色切替やコンプなどのエフェクトも搭載されていません。
利便性や単体でのサウンドバリエーションは乏しさは否めません。
コストの全てをベースアンプに全振りしたアナログ回路のPJBサウンドは、モデリングでは得られないリアルなトーンを獲得していることは事実です。
多弦ベースでのダウンチューニングやモダンなメタルのようなジャンルではやや物足りなさがありますが、
クリアでナチュラルなトーンはブルース、ロック、ファンク、ジャズなどおおむねのジャンルに対応できるでしょう。
小型ベースアンプとの比較
NANOBASS X4 | FLY3 Bass | THR10II | |
スピーカー | 1x PJB ネオパワー 4インチ+RALFERパッシブラジエター | 3″ x 1 | 8cm(3″) フルレンジスピーカーx 2 |
出力 | 35W | 5W | 20W (10W + 10W) |
音色数 | 1種類 | 2種類 | 3種類(Classic, Butique, Modern) |
コントロール | Input Level、Bass、 Mid、Treble、 AUX/BT Volume、 Master Volume | ゲイン、OD(オーバードライブ)、音量、EQ、サブコントロール、コンプレッション率、MP3/LINEインプット、スピーカー・エミュレーティッド・アウト&ヘッドフォン | AMP、GAIN、MASTER、BASS、MIDDLE、TREBLE、EFFECT、ECHO/REV、GUITAR OUTPUT、AUDIO OUTPUT、TAP/TUNER スイッチ、USER MEMORY スイッチ x 5、Bluetooth®スイッチ |
エフェクト | なし | 2種類(ドライブ、コンプ) | 10種類(CHORUS, FLANGER, PHASER, TREMOLO, ECHO, ECHO/REV, SPRING REVERB, HALL REVERB, *COMPRESSOR, *NOISE GATE |
Bluetooth | オーディオのみ | なし | オーディオ /アプリ |
電源 | ACアダプター (X4Cは外部モバイルバッテリー使用可能) | 単3乾電池6本 or 別売電源アダプター | ACアダプター |
サイズ | 160 x 200 x 197mm | 170 x 126 x 102mm | 368×183×140 mm |
重量 | 2.4kg | 0.9kg | 3.0kg |
市場相場価格 | X4:35,970円 X4C:39,996円 | 8,140円 | 35,200円 |
Blackstar FLY3 Bass
メリット
・業界最小/最軽量サイズのベース用アンプ
・単3電池駆動可能
・安い
デメリット
・Bluetooth非対応
・サイズゆえのレンジが狭いサウンド
・電源アダプター別売
・とにかく小さいサイズが良い
・サブベースアンプで安く済ませたい
・電源が無い場所で弾きたい
YAMAHA THR10II
メリット
・全てのジャンルに対応できる3音色
・Bluetoothアプリ、USBインターフェイス等、オールインワン機能
・ステレオスピーカーによる音の広がり
デメリット
・デスクトップサイズの中では大きい
・モダンサウンド/メタル系でも使いたい
・家で弾く機能を1台で済ませたい
・ギターにも使える
PJB NANOBASS X4まとめ
これまでにないサイズ感と音質を兼ね備えた、待望の自宅練習用ベースアンプ。
3万円台の価格ですが、中から上級者も納得のナチュラルなPJBサウンドは絶品です。
NANOBASS X4Cという外部のモバイルバッテリー対応モデルも登場しました。それ以外の機能は同じです。
・演奏に集中できるシンプル機能のベースアンプを探している
・デスクに置いても邪魔にならないサイズながら高音質
・デジタルだと不満、ナチュラルなサウンドを求めている