Ibanezの安い国産J-LINEシリーズ RG RG6HSHFX-BKF レビュー
Ibanez J-LINE
「J-LINE」とは・・・
『オリジナリティと確かさのある、メイドインジャパンのスタンダード』
Ibanez J-LINEは、日本のモノ作りの確かさに、楽しさとしてのオリジナリティを一滴加えて完成する、スタンダードなギター・シリーズです。
一言で言うと国産なのに安い!シリーズ。
日本製で10万円前後です。
インドネシア製よりも当然人件費がかかりますので、スペック的にはベーシックな感じに落ち着いています。
2020年9月には第一弾としてタルマンが発売されていました。
Ibanez RG RG6HSHFX-BKF 特徴
スペックはこちら
– Neck type : Super Wizard 5pc Maple/Walnut neck
– Body : Basswood body
– Fretboard : Bound Rosewood fretboard
– Fret : Jumbo frets
– String spacing : 10.8mm
– Bridge : Mono-rail bridge
– Neck pickup : Ibanez V7 (H) neck pickup
– Middle pickup : Ibanez S1 (S) middle pickup
– Bridge pickup : Ibanez V8 (H) bridge pickup
– Hardware color : Black
– String gauge : .010/.013/.017/.026/.036/.046 (D‘Addario® EXL110)
– Case/bag : Soft case included
<https://www.ibanez.com/jp/news/detail/20201016111642.html> より引用
主な特徴は
●IbanezのフラッグシップRG
●Super Wizardネックシェイプ
●HSH配列ピックアップ
●ハードテイルブリッジ
●GOTOHロック式ペグ
IbanezのフラッグシップRG
アイバニーズと言えばやっぱりRGが代表機種です。
深いダブルカッタウェイによる演奏性の高さからHR/HM系ギタリストを中心に人気です。
このJ-LINEのモデルはマッチングヘッドやパーツカラー、ロゴに至るまでブラックに統一したルックスが特徴的です。
Super Wizardネックシェイプ
Ibanez特有の薄いネックももちろん採用。
メイプル+ウォルナットの5ピースで剛性十分。
薄いネックシェイプに加え、
ジャンボフレットなので、クラシカルフォームでテクニカルなプレイをする人におすすめです。
HSH配列ピックアップ
サウンドバリエーションが広いHSH配列ですが、出力はやや高めのピックアップがセレクトされており、
ルックス通り、ゴリゴリなジャンル向けになっています。
Ibanezオリジナルピックアップで、それぞれパワフルな中域と、高域の抜けに配慮したフロント(V7)、低域のパワーに配慮したリア(V8)
シングルピックアップS1はこれらに合わせるために設計されています。
ハードテイルブリッジ
RGと言えばロック式トレモロかと思いきや、ハードテイルブリッジを採用。
サドルのオクターブ調整幅も広いのでダウンチューニングにも最適、
Ibanezでロック式トレモロだけが苦手だった人もけっこういると思いますので、
価格を抑える要因もあるのだと思いますが、結果ほかのRGと一線を画す仕様で良いですね。
GOTOHロック式ペグ
ペグは裏のダイヤルを回すだけで弦をロックできるゴトーのMG-Tペグ。
チューニングの安定性もさることながら、
弦交換が容易にできるのが魅力です。
デメリット
デメリットといういか、Ibanezのギターがダメに感じている人はココを気にしています。
バスウッドボディ
デメリット①:Super Wizardネックシェイプ
Ibanez以外では珍しいくらい極薄ネックシェイプ。
ネックの薄さが人間の薄さ論は置いといてw特にギブソンやフェンダーが好きな人がこれを嫌います。
あとジャンル的にブルースとかトラッドなロック系の人、チョーキングに感情込めまくりたい人には受けが良くないです。
握りこみづらいからですね。
本機もそうですし、Ibanezのギターはピックアップなどサウンド面においてもそっち系はあまり意識していないので、
ハードロック/メタル好きな人や、テクニカル志向の人にとっては弾きづらいってことは無いと思います。
前述のとおり5ピースで剛性には問題なく、薄いからネックが反りやすいとかは無いです。
デメリット②:バスウッドボディ
安価な木材のため、なにかと議論にあがるバスウッドボディ。
特にIbanezにおいてはスティーヴ・ヴァイやポール・ギルバートモデルにも使用されてきた過去もありますし、
ディストーションサウンドをメインで使うならむしろ扱いやすいという感覚もあると思います。
まとめ
Ibanezブランドで日本製で11万円ちょっとで買えるRG。
低価格のIbanezはインドネシア製がメインで仕様が魅力的なものも多いですが、
ナットやフレットなど細部までの仕上げに軍配が上がるのは日本製。
薄いネックとジャンボフレットによるテクニカル派におすすめ。