・弦交換時にネックが安定せずやりづらい
現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)です。上記でお悩みの方に、プロも必ず使用しているメンテナンスグッズである、ギターレストとリペアマットをご紹介します。
楽器店がネックレストとリペアマットを使う理由
楽器店やリペアマンがネックレストとリペアマットを使う理由
・作業がスムーズにできるようになりストレスが減る
・ギターが傷つくなどメンテナンス中の事故が減る
・気分が上がってメンテナンスの習慣が身に付く
ギター/ベースの弦交換をはじめクリーニングなどメンテナンスを時短に、かつ安全に行うことができます。
おすすめネックレスト3選
呼称:ネックレスト、ネックピロー、ネッククレイドル、ギター用枕
ネックをネックレストに置くことで、安全にギターを寝かせることができます。
特にレスポールなどヘッド角度があるギターを寝かせるには必須アイテムです。
ネッククレイドル無しでレスポールを寝かせて置くと、ボディとヘッドの2点で支えることになるため、上から力が加わるだけでヒビや折れる恐れがあります。
ネックレストの注意点
ラッカー塗装のギターだと、ネッククレストの素材と相性が悪いと変色の恐れがあります。長時間置いておくのは避けた方が無難です。
一般的なラッカーでもギターメンテナンス程度の時間であれば問題ありません。塗装が柔らかくなったラッカー塗装など心配な場合はクロスなどの布を敷くと安全です。
HERCHULES HA206 | MUSIC NOMAD MN206 | Jim Dunlop NC26 | |
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角度調整 | 4段階 | 5段階 | 無段階 |
安定感 | × | ○ | ○ |
市場相場価格 | 1,400〜2,000円 | 3,000〜4,000円 | 4,000〜6,000円 |
おすすめネックレスト①:HERCHULES(ハーキュレス)/ HA206
首掛けギタースタンドを世に広めたハーキュレスのネックレスト。
折りたためば120 x 155 x 35 (mm)とコンパクト、重さも200gなのでギターケースに入れるなど収納や持ち運びに便利です。
軽量コンパクトゆえに他のネックレストに比べると安定感にやや欠けます。
市場相場価格は2,000円前後でネックレストの中で安価です。わたしは自宅ではこちらを使っています。
おすすめネックレスト②:MUSIC NOMAD(ミュージックノマド)/ MN206 Cradle Cube – String Instrument Neck Support
5つの面それぞれが角度幅が異なるため、さまざまな楽器に対応できます。
本体はネックを傷つけない素材で、側面には張った弦を緩めて掛けられるので弦交換時以外にも指板クリーニングや保湿が可能です。
底面は4つに分かれたペン立てのような構造なので、使わないときは裏返してメンテナンスツールを収納しておくことができます。
市場相場価格は4,000円弱。安定感は抜群でギターがズレて傷がつくといった事故が起こりづらいので、お店ではこちらを使っています。
おすすめネックレスト③:Jim Dunlop(ジムダンロップ)/ NC65 Maintenance Station Neck Cradle
角度調整は無段階でできるので、あらゆるギター/ベースに完全にフィットします。
ただし手を離すとネックを置く側の面が下を向いてしまいますので、ネックを置くときちょっと面倒です。置いてしまえば問題なく安定感があります。
市場相場価格は6,000円前後とネックレストとしては高価な部類です。
おすすめギターマット2選
ギターをテーブルなど硬いものの上に直接置くと傷がつく恐れがります。
メンテナンスの際にギターを傷つけず安全に置くためのマットもあると安心です。
基本的にテストはされているようですがマットもネックレスト同様、長時間の放置や温度変化などによって塗装面が変質する恐れがあります。
MUSIC NOMAD MN208 | Jim Dunlop GM65 | |
サイズ | 910 x 430 mm | 584 x 450 mm |
市場相場価格 | 3,000円前後 | 3,000円前後 |
おすすめのギターマット①:MUSIC NOMAD ( ミュージックノマド ) / MN208 Work Mat
91 x 43cmの大きいサイズのギターマット。
チリや埃の付着を防ぐ静電気防止加工、表面の凹凸により摩擦によるギターへの傷を防ぎます。
やわらかくクッション性があります。環境、人体への影響に配慮し、安全な生分解性TPE素材を使用し、無臭でゴム、PVC、鉛、ラテックス、ダイオキシンを発生させる塩化物を含みません。丸めて留められる収納バンドも付属しています。
ネックレストとのセットもあります。別々に買うと7,000円前後しますが、セットなら1,000円ほど安くお得です。さらにサウンドハウスなど安いところなら4,000円台です。これからメンテナンスグッズを揃えるならこれがおすすめ。
おすすめのギターマット②:Jim Dunlop(ジムダンロップ)/ GM65 SYSTEM65 GUITAR SETUP MAT
MUSIC NOMADに比べると少し小さめの58.4 x 45cmサイズ。ギターレストと併用することでギターのボディさえ置ければ良いので、作業スペースや収納スペースを考慮し小さいこちらを選んでも良いでしょう。
おすすめパーツトレイ:Jim Dunlop(ジムダンロップ)/ DTM01:SYSTEM 65™ MAGNETIC PARTS TRAY
マットと一緒に使って便利なのがこちらのパーツトレイ。
メンテナンスの際に取り外したネジやスプリング等細かなパーツを置くためのトレイです。
底部にマグネットがついているので鉄製のパーツが飛び散らず紛失を防ぎます。