【1年で9割】ギターを挫折する3つの理由と解決策

  • 2022年1月1日
  • 2023年6月19日
  • Tips

【1年で9割】ギターを挫折する3つの理由と解決策

現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)です。

ギターを始めるのって不安ですよね?店頭でこれからギターを始めたいという人のお話を聞くと、よくこんな相談をうけます。

 

・手が小さいから、指が短い(太い)から自信がない

・続けるかわからないから一番安いギターが欲しい

・ギターを挫折せずに続ける方法とは?

ギターブランド最大手のフェンダーによると1年以内にギターを挫折する人の割合は9割と言われています。

その人たちはなぜ辞めてしまうのか、どうやったら続ける事ができるかを解説します。

ちなみに1年以上続ければほとんどの人が一生ギターを続けるそうですよ。

ギターを挫折してしまう理由と解決策

①:ギターが悪い

→ちゃんとしたギターを使う

②:上達を急ぐ(人と比べてしまう)

→すぐに上手くならないのでとにかく楽しむ

③:難しい曲から練習する

→簡単で知っている曲から練習する

挫折する理由①:ギターが悪い

解決策:ちゃんとしたギターを使う

元日にしたツイートですが、経験者の皆さんに共感してもらいました。

10万円も20万円もするギターを買えとは言いませんが、新品なら3万円前後のギターであれば安心です。

カタログや写真だけではわからないのですが、ギターは1mm以下の違いで弾きやすさが大きく変わります。

1万円と3万円のギターの差がこの1mmだと思ってください。

たった1mmと思うかもしれませんが大げさではなく、粗悪なギターだと経験者でも弾きこなせないものもあります。

そんなギターの形だけしている、楽器として未完成なもので始めて上達できるわけがありません。行き着く先は当然、挫折です。

また中古で買うのもあまりおすすめできません。

もともとは高価なギターだったとしても、メルカリなどの個人売買や、楽器の知識が無さそうなリサイクルショップもおすすめはしません。

ギターは木材でできているため気温や湿度など季節の移り変わりで、ギターの状態も変化します。つまりどんなギターでも弾き心地が変化するのです。安いギターならなおさらです。

全てがダメなわけでは無いですが、それが見抜けるもしくは自分で調整できる人じゃないと判断が難しいのです。

そしてよくある押入れや物置に眠っていたギターも同様に状態が著しく変化しており、初心者には弾けない代物です。

お店でもお父さんが昔使っていたという眠っていたギターの弦交換を依頼されることも珍しくありませんが、そのほとんどが修理自体が不可能。

物理的に弦交換ができたとしても経験上そのほとんどが、私たち経験者ですらまともに弾けるような状態ではありません。

もし親御さんでこの記事を読んでいて

「ギターなんて趣味は絶対にやらせたくない」という思いがないのであれば、ぜひ新しいちゃんとした3万円くらいのギターを買ってあげてください。

挫折する理由②:上達を急ぐ(人と比べてしまう)

解決策:上達ではなく続けることを目標にする

上達には個人差があります。YouTubeで「ギター始めて3ヶ月で〇〇弾いてみた」といった動画があって、自分はこんなに弾けない、、、と自信喪失してしまう気持ちもよくわかります。

TikTokで毎日練習日記みたいに上げてる人もいますが、そもそも毎日練習してそれを動画撮影してアップできる熱量とまめさがあるから上達が早いんです。

やった方がもちろん良いですが毎日何時間も練習できる人のほうが珍しいです。

また指が短いからと諦める人もいますが、指の長さは関係ありません。

ギターの演奏に必要なのは長さではなく、開くかどうかです。で、開くかどうかはストレッチと同じで繰り返すうちにだんだん開くようになってきますので、これもまた焦ってはいけないポイントです。

音が鳴る事が楽しい、という気持ちをモチベーションに、毎日5分でもギターを触ると良いですよ。

実は私もピアノを挑戦してみましたが、動画を撮るのもの三日坊主、とりあえず5分でも毎日触るようにはしていて、まぁ続ければいつか弾けるでしょ!くらいの軽い気持ちでピアノに向き合ってます。

挫折する理由③:難しい曲から練習する

解決策:知っているシンプルな曲から練習する

まず教則本などを最初から順番にやろうとしないでください!たいてい、ドレミから始まったりコードの一覧があったり、、、楽しむために始めたギターが勉強みたいで急につまらなくなります。(基礎練習でも楽しめるならぜひ続けてください。)

例えばコードを覚えるのも、弾きたい曲を決めてからその曲に出てくるコードを練習する、という順番が良いです。コード3つ4つ覚えて曲のように弾けるだけで楽しいですからね。

何曲も練習すると頻繁に出てくるコード、つまり重要なコードが自然と身に付きます。

また往年の人気バンド、BOØWYやモンゴル800、BUMP OF CHICKENなどは、初心者でも頑張れば形になる難易度でした。

しかし昨今の人気バンドKing GnuやOfficial髭男dism、RADWIMPSは難しい曲も少なくありません。

楽しんで演奏するためには自分の好きな曲が一番なのですが、難しい曲だと上達が感じられず、ヤル気が出ないことも。

好きな曲が弾けるなるようになるのは長期目標にして、知っている難易度が低い曲から練習しましょう。

ちなみに私も好きな曲に速弾きソロがあったので、弾ける箇所のみ練習してできる範囲で楽しみました。

レッスンに通うのもひとつの方法です。

人から教えてもらうことのメリットは、改善点を指摘してもらえることです。

練習は理想と現実のギャップを埋めるための作業とも言えますが、特に初心者は正しい理想も現実の判断も困難です。ピッキングひとつとっても、この弾き方が正しいのか正しくないのか、といった具合。

経験者から教えてもらうこともできますが、スポーツのコーチは選手としてプロではなく教えることが一流なのと同じ、レッスン=プロの講師の方が当然教えることに長けています。

最近ではオンラインレッスンを低価格で受けられるので、少しだけ習うというのも良い方法です。

ギターを挫折しない方法まとめ

以上ギターを挫折しないための方法です。

1.程度の良いギター(≒正しく調整されたギター)を使う

2.上達をあせらない

3.簡単な曲から練習、その曲に使われるコードを覚える。可能なら教わる。

これからはじめる人も、一度挫折してしまった人もこれらを参考にチャレンジしてみてください。

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