BOSS RE-2 / RE-202 機能違い比較レビュー

 
・今使っているディレイが物足りない

・温かみと深みのあるエコーが欲しい

・RE-2とRE-202どっちを買えば良い?

現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)が前作BOSS RE-20から進化したスペースエコー、RE-2とRE-202を一覧で機能の違いと特徴を解説します。

テープエコー Roland RE-201を再現

boss.infoより引用

1974年に発売されたRoland RE-201 Space Echoは発売当初から今日に至るまで、数々の名作、名演に使用されてきました。1980年代後半に生産完了しているにも関わらず人気が衰えないことから、現在も高額で取引されています。NAMM2016にてテクノロジー殿堂を受賞した音楽史に残る名機です。

数多のブランドでリイシューされてきましたが、本家本元のRoland(BOSS)が自社で保管している劣化のないコンディションのRE-201を徹底的に再解析し、2022年遂にボスコンサイズのRE-2と3フットスイッチを備えるRE-202を完成させました。

ローファイで温かみのある唯一無二のエコーサウンドと、内蔵のスプリングリバーブをオリジナルより完全再現。その上で現代でも使いやすいさまざまな機能を盛り込んでいます。

RE-2とRE-202の違い比較

RE-2RE-202  
MEMORYボタンなし127個
TAPEボタンなしあり
SATURATIONつまみなしあり
WOW/FLUTTERつまみありあり
REVERBつまみありあり
REPEAT RATEつまみありあり
INTENSITYつまみありあり
ECHOつまみありあり
音色調整つまみTONEBASS/TREBLE
MODE11モード12モード
CARRYOVERスイッチ内部設定
フットスイッチ1個3個
IN/OUT端子ステレオステレオ
CTL/EXP端子ありあり
MIDI端子なしあり
USB端子なしあり
電源75mA140mA
電池駆動不可
サイズ(mm)73 x 129 x 59192 x 133 x 53
重量450g860g
市場相場価格27,500円44,000円

RE-2/RE-202共通機能

WOW&FLUTTER – ワウ&フラッターつまみ

機構的な摩擦抵抗やテープのスリップなどで発生する、テープ・スピードの揺らぎを調節します。エフェクト音にコーラスがかかったような感じです。

REVERB – リバーブつまみ

リバーブの音量調節。

REPEAT RATE – リピートレイトつまみ

テープスピードを調節します。スピードによって音色も変わるのもテープエコーならでは。通常モードでは本家Roland RE-201と同じ範囲ですが、内部設定で2倍に切り替えることも可能です。

INTENSITY – インテンシティつまみ

エコーの繰り返しの音量(フィードバック量)の調節。右に回し切ると発振でき、デジタルディレイでは得られないシューゲイザー御用達サウンドが得られます。

ECHO – エコーつまみ

エコーの音量調節。左に回し切るとリバーブのみが使用できます。

TREBLE&BASS/TONE – トレブル&ベース/トーン

RE-202ではエコーの低域と高域がそれぞれ個別に調節できます。

RE-2では右に回すと高域を強調し低域をカット、左に回すと低域を強調し高域をカットします。

MODE – モードつまみ

RE-2 – 3つの再生ヘッドとリバーブの組み合わせによる11種類のエコーが得られます。

再生ヘッド2、3のディレイ・タイムは、再生ヘッド1のディレイ・タイムの2倍、3倍となります。タップ入力時は、各モードで基準にしている再生ヘッド1のディレイ・タイム(タップ・ディレイ・タイム)として設定されます。

RE-202 – 4つの再生ヘッドの組み合わせによる12種類のエコーが得られます。

再生ヘッド2、3、4のディレイ・タイムは、再生ヘッド1のディレイ・タイムの2倍、3倍、4倍となります。タップ入力時は、各モードで基準にしている再生ヘッド1のディレイ・タイム(タップ・ディレイ・タイム)として設定されます。

MODE 8~12は、Rolandスペース・エコーRE-201にはない再生ヘッド4を搭載したサウンドです。

MODE 12は他のモードと異なり、4つの再生ヘッドの位置を、音の密度が高いサウンドが得られるように最適化しています。

フットスイッチ

RE-2のフットスイッチはエフェクトのON/OFFに加え、長押しするとREPEAT RATEのタップテンポもしくはエコーを発振させるTWISTとして使えるようになります。

RE-202には3個のフットスイッチを搭載。効果は以下の通り。

スイッチ押す長押し
ON/OFFエフェクトのON/OFFWARP:押している間、残響効果が強くなり幻想的なサウンドに
MEMORYメモリーの切替エコーと同時にリバーブを使用するか切替
TAPREPEAT RATEのタップテンポTWIST:押している間、エコーを発振させたアグレッシブなサウンド

TWISTとWARPについてはLimetone Audio今西さんのこちらの動画がわかりやすいです。

CTL/EXP端子

外部のフットスイッチまたはエクスプレッションペダルを接続います。

RE-2ではフットスイッチを接続するとCLT1がタップテンポ、CTL2がTWISTとして機能します。エクスプレッションペダルを接続する場合は、MODE以外のつまみのいずれかを操作できます。

RE-202ではフットスイッチを接続するとメモリーの上下、エフェクトのON/OFF、タップテンポ、WARP、TWISTのいずれかとして機能します。エクスプレッションペダルを接続する場合は、MODE以外のつまみのいずれかを操作できます。

CARRYOVER – キャリーオーバー

エフェクトをオフにした時でもエフェクト音を残すか、残さないかを切り替えします。

RE-2では本体上側面のスイッチで、RE-202はTAPを押しながら電源をオンにして切り替えます。

ダイレクト音の設定

入力された音をそのまま出力するバイパスと、RE-201のプリアンプを通したダイレクト音を再現したRE-201シミュレートバイパスの切替が可能。

ミキサーのSEND/RETURNに接続する際など、エフェクト音のみを出力したい時は、ダイレクト音の出力をオフに切替が可能です。

RE-202のみの機能

MEMORY – メモリースイッチ

RE-202では本体に127の保存が可能です。[MEMORY]ボタンでMANUAL、1〜4の切り替えと長押しで保存が行えます。5〜127はスイッチャーなど外部のMIDI機器を使って呼び出します。

TAPE – テープつまみ

RE-202では[NEW]新品のテープを使った音と、[AGED]劣化したテープを使った音の切り替えが可能。音色と揺らぎが変化します。

SATURAITON – サチュレーションつまみ

RE-202ではプリアンプの歪みとテープの時期飽和によるコンプレッション感を調節します。機種は異なりますが人気のXotic EPブースターもこの部分の再現と同様と言えます。

リバーブタイプの全5種類の切替

リバーブのタイプをRE-201スプリング、ホール、プレート、ルーム、アンビエントの全5種類から切替できます。

MIDI端子/USB端子

MIDI端子でスイッチャーなどの外部機器からメモリーの呼び出しが可能です。最大保存数は127。従来の7ピンMIDIプラグではなく3.5mmステレオミニプラグです。

USB端子はプログラムアップデートの際に使用します。内容はまだ明かされていませんが、音色や機能の追加があるかもしれません。

ディレイとの違い

テープエコーもディレイも、やまびこのように反響音を作り空間を彩るエフェクターですがサウンドのキャラクターが異なります。

ディレイ、特にデジタルディレイは劣化がなくそのままの音が反響します。アナログディレイやそれをシミュレートしたものは、少し温かみが加わります。

テープエコーはその名の通りテープに録音したものを再生させるため、音の揺らぎやサチュレーション感が得られる独特のサウンドが特徴です。

ネオソウル系ギタリストやブライアン・セッツァーのようなロカビリー、ロックでもアンビエントなパートでは、ディレイよりテープエコーの方が好まれる傾向にあります。

ポップスやメタルなど現代的なジャンルではディレイの方が好まれています。ディレイの方が好きそうならこちらの記事もご覧ください。

【まとめ】RE-2とRE-202の選び方

最新Space Echoの肝のサウンド、機能はどちらにも搭載されています。

BOSS RE-2/RE-202の主な特徴

・唯一無二のテープエコーサウンド

・そこに加わるスプリングリバーブ

・磁気テープ由来のモジュレーション効果

・OFF時もプリアンプ通過時の温かみあるダイレクトサウンド

・フットスッチ長押しで得られる発振音TWISTやWARP機能

RE-2はこんな人におすすめです
・コンパクトサイズで極上のテープエコーサウンドが欲しい。
RE-202はこんな人におすすめです

・細部まで音作りにこだわりたい

・メモリー機能を使って複数音色を使い分けたい

・スイッチャーや外部スイッチを使わず足で複数機能を使いたい

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