Vivie Rhinotes レビュー【おすすめ設定/Darkglass比較】

 
ラウドロック/メタルコアで良く聴くカッコいいベースの音を出したい

という方におすすめのベースオーバードライブをご紹介。

SNSを中心に支持を得ている国産エフェクターブランドVivieによる

ベース用オーバードライブRhinotes(ライノーツ)のレビューです。

Vivie Rhinotes 特徴

モダンベースオーバードライブ

コントロール解説

サイズ・仕様

モダンベースオーバードライブ

3バンドEQを搭載しているので、常にonでプリアンプ的な使い方から、

ドンシャリのスラップ、飛び道具としての歪みなど

オーバードライブですが、非常に幅広く使えます。

コントロール解説

・Level

・Mix

・Gain

・Bass

・Mid

・Treble

・Mid-Freq切替スイッチ(400Hz-800Hz)

・Brightスイッチ(2kHzを約5dbブースト)

オーバードライブペダルながら、プリアンプさながらのコントロールで、様々な使い方ができます。

コントロールが多いですが、Vivieの開発コンセプトとしてすべてのコントロールを真ん中にすれば、破綻しないようになっています。

音作りが慣れないうちはここから微調整するのが良いでしょう。

サイズ・仕様

・電源:9V電池、ACアダプター(DC9Vセンターマイナス2.1mm)
・消費電流:最大40mA
・寸法:128x98x50mm(スイッチ、ツマミ部分含)

https://vivie-effect.com/rhinotes/ より引用

コンパクトエフェクター1,5個分くらいのサイズ感です。

消費電流量は40mAと多くはありませんが、

良質なパワーサプライを使用しないと、ノイズの原因にもなります。

Vivie Rhinotes サウンド

近年主流のきめの細かい歪みの質感はありながらも、低音が失われない

という特徴が高い評価を受けている要因のひとつ。

他のエフェクターでは歪ませてしまうと、芯がなくなったり、低域がなくなったりと

音ヤセするものも少なくありませんが、

このRhinotesはミックスで歪みサウンド多めにしても、

クリアで立体感を保ちながら、ベースに必要な帯域が失われないのがポイント。

おすすめの使い方・セッティング

IKUOさんの説明が大変わかりやすく、サウンドの質がとても参考になる動画です。

プリアンプ的使用方法

ロックやメタル系で常にonという使い方におすすめ。

ミックスつまみは3時方向前後に上げておくと、

Rhinotesのキャラクターである、豊かな低域が生きる厚みのあるサウンドが得られます。

Midスイッチは400Hzで少し持ち上げてゴリゴリと攻める時はゲインは低め、場合によっては0でもokですし、

多弦で地を這うようなベースラインに、ゲインと800Hzのハイミッドを上げてさらに攻撃的に仕上げるも良し。

ドンシャリスラップ

Mid-Freqを800Hzにして、Midをカットするだけで、

かなり美味しいスラップ向きのドンシャリサウンドが得られます。

Trebleを上げて、さらにBrightスイッチをオンにするとかなりのギラつきが出せますが、

使っているベースによっては耳に突く嫌なところが出てくることがあるので、どちらかをカットすると良いです。

ゲインは12時方向以降に上げると、コンプがかかったような感じになるのもスラップ向きと言えます。

攻撃的なディストーション

ゲイン、ミックス、トレブル、ブライト、これらを上げると

かなりド派手な、イントロやソロなど飛び道具的な使い方ができるディストーションになります。

ここでもRhinotesのメリットである、歪ませてもローが失われないという点が

ベースとしてのサウンドを破綻させない役割を果たしています。

とは言え、曲中ずっとこのサウンドだと悪目立ちするかもしれません。

デメリット

オーバードライブなので、ロックやメタルなど音圧を稼ぐ、

積極的にブースト気味に音質を変化させることになります。

デメリットと言うか、Rhinotesが合わないと感じる可能性があるのは

ベース本体の個性を存分に生かしたい方

ナチュラルな音作りを目指す方、

ニュアンスを忠実に再現した方でしょう。

Darkglass Microtube B7K比較

モダンオーバードライブの定番機種と言えば、世界的にヒットしているDarkglass Microtube B7K。

一言でまとめるとDarkglass Microtube B7Kの方が上級者向けです。

EQでLow(100Hz)、Low Mids(500 or 1kHz)、Hi Mids(1.5kHz or 3kHz)、Treble(5kHz)の切替可能な4バンド、

低域のブーストを3段階に切り替えるGrunt スイッチ、高域のブーストを3段階切り替えるAttackスイッチ、

そしてBLEND, LEVEL, DRIVEとコントロールは、Rhinotes以上に多岐に渡ります。

守備範囲が広すぎるため、自分の中に明確な出したい音の目標があり、

それに近づけられるコントロールの使い方ができないと音作りが難しいかもしれません。

また、Vivieの開発者もDarkglassの歪みを意識したと語っており

きめが細かく、クリアで立体感のある歪みというキャラクターは同じですが、

Microtubeの方が歪み成分は、やや腰高で攻撃性マシマシな感じ、

Rhinotesの方はローゲインプリアンプとして使える汎用性

というそれぞれの特徴があります。

まとめると

Microtube B7K・・・多彩過ぎるコントロール、アグレッシブなキャラクターでの幅広さを追求できる、上級者向き

Rhinotes・・・プリアンプとして使えるシンプルながらも広くカバーできるコントロール、ローゲインからハイゲインまで使える汎用性の高さ

というわけで、

目的のサウンドが明確に定まっていない

音作りをシンプルに行いたい

今までアンプ直で音作りをしていたが、積極的に音を変えたい

という方にVivie Rhinotesはおすすめです。

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