G11弾いてきました。
スペックなどの詳細はこちら
今回は実際弾いてみてのサウンドや操作感についてレビューします。
ZOOM G11 サウンド
過去のZOOMのサウンドクオリティを凌駕しています。
どのブランドのマルチエフェクターもプリセットの一番最初は、一番気合を入れてきます。
G-11は A-001「KramRock」 が最初のプリセット。
アンプモデリングはZOOMオリジナルとなるKrampus。
80年代ブリティッシュアンプのブライトなトーンに、モダンハイゲインアンプの引き締まったローエンドを組み合わせたトーン。
Zoom.co.jpより引用
ハイゲインなセッティングですが、ファーストインプレッションはとにかく重厚!
リフもザクザク刻める感じで、モニタースピーカーで試奏しましたがZOOMにとっては新導入のIRが良い仕事してくれている感じです。
IRは各モデリングアンプに対応するデータが内蔵されており、
従来のZOOMよりレベルアップした立体感が付加されたサウンドに仕上がっています。
G11のみでライン録音しても、バンドアンサンブルに馴染む扱いやすいサウンドになるんじゃないかなと感じました。
他にも今回の新開発アンプモデリングでは Pollex が良さげです。
ポリフィア風のプレゼンス成分多めのタッピングやスラップで使いたいあの音がかんたんに出せます。
これを欲している方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか。
ぜひハーフトーンでお試しください。
ZOOM G-11 操作性
タッチパネルによってスマホのように直感的な操作が可能です。
エフェクトの追加・削除、オン/オフは画面タップで
並び順の入れ替えはドラッグでできます。
要となるアンプモデリング部はページ切替無しでEQやGAINが調整できるノブがあり、
各エフェクトもそれぞれ4つのつまみを駆使するなど
PCのエディターがなくてもストレスなく音作りが楽しめます。
一応別売りBluetoothアダプターでiPhone/iPadと無線接続、エディター操作も可能です。
プロセッサー使用メモリ量
これも地味に嬉しいポイントで従来機種ではメモリ不足でエフェクトが追加できないと表示されることも多々ありました。
G11は最大10個のエフェクトが同時使用可能で、各エフェクトやアンプにメモリ使用量が何%か表示されるようになり、
現在合計何%使用しているか表示がされます。
フットスイッチ
ライブでの使用は「PLAY by BANK」のモードがメインになるでしょう。
赤い方のフットスイッチ左から4つ分はパッチの切替、
残りの2つがバンクのup/downとなります。
上のフットスイッチで各エフェクトのon/offも可能なので、
1ステージ1バンクで十分対応できるでしょう。
ルーパー/リズム機能
マルチプロセッサーでリズムやメトロノームが内蔵しているのはZOOMくらいです。
リズムパターンの種類はこちら。
練習用にも良いですし、ルーパーはリズム機能と組み合わせ使うこともできます。
リズム再生中はクオンタイズが有効になり、録音終了のタイミングが多少ずれても、自動的に補正され正確なタイミングでループ再生されます。
まとめ
もう安価なだけのマルチエフェクターブランドというイメージは完全に払拭されるでしょう。実際値段も高いですが。。。
ZOOMは前世代で言うと
フラッグシップ G5n(2016年1月)
↓
ミドルクラスG3n(2016年10月)
↓
エントリークラスG1four(2019年1月)
の順で発売されています。これらは中身のアルゴリズムは基本的に同じです。
G11の世代は価格的にも、これに準じない可能性は十分にあり得ます。
このあたりはずいぶん先のことになるとは思われます。
いずれにしろG11はライブからレコーディングまでがっつり使えるマルチエフェクターです。
いま入手しづらいUSBオーディオインターフェイス機能も完備しているので、
ここからDTMを始めるという人にも意外と良さそうです。
なんたってラインの音でも手軽に良い音が作れます。
BOSS GT-1000と比べるとラインのサウンドは圧勝、KemperやHelixに価格的に届かないという方も試す価値は十分にあります。
ひとつだけ感じた難点は起動が遅い事、1分くらいかかったような気がします。
また、公式を含め、ほとんど紹介されていませんが、ベース用モデリングも少数収録されています。
ギタリストのデモ用としては十分でしょうし、B11というモデルを新機種で出すよりは今後のアップデートで一気にベース用を追加収録するかもしれませんね。