【これを買えば後悔しない】おすすめペダルチューナー6選【プロ仕様】

現役楽器屋店員のYosh(@yoshguitarblog) がガチでおすすめするペダルチューナー6選!プロのステージやレコーディングにも使えるほどの高精度な仕様のペダルチューナーをご紹介します。

予算1万円以下でご検討の方はこちらもどうぞ。とは言え、頻繁に買い替えるものではないので、今回の5つから選んで長くお使いいただくのをおすすめします。

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ペダルチューナーのメリット/デメリット

メリット

①:ペダルボードに組み込んでおけばセッティングの手間が省ける

②:立ったまま手を使わずにON/OFFできる

③:他の楽器が鳴っているなど周りが大音量でも誤表示しない

④:暗所のステージでも明るい野外でも見やすい

⑤:バッファーなど付随する機能がある

デメリット

①:自宅練習時などペダルボードを使わない際には接続が面倒

⇨別途クリップチューナーを使うのがベターでしょう。

チューナー選びの基準になる項目

tcelectronic.comより引用

:測定精度(セント)

②:バイパス方式

③:チューナー表示方式・視認性

①:測定精度(セント)

cent(セント)は半音の100分の1を表す単位です。

±1セントまでの誤差で通常の演奏においては問題ないレベルです。

レコーディング用に使われるものは±0.02セントという精度の高いチューニングが可能ですが、シビア過ぎると時間がかかってしまうというデメリットもあります。

②:バイパス方式

エフェクターと同じように、off時にバッファー回路を通るバッファードバイパスと、入力された信号をそのままアウトプットするトゥルーバイパスが存在します。一部True Bypassが絶対的に良いという危険な認識がありますが、それぞれ一長一短ありますので使う用途によって好ましい方を選ぶようにしましょう。

▼バッファードバイパス

チューナーをOFFにした時にチューナー内蔵のバッファー回路により信号がローインピーダンスになります。これによりチューナー以降に長いシールドを使ったり、OFFの状態のエフェクターを複数台繋いでも、音質が劣化せずノイズに強くなります。

元の音も変わりますが、この記事で紹介している機種であればネガティブな変化が無い高品質なものです。一方安価なペダルチューナーではローインピーダンスになるものの高音域が削れるなど抜けが悪いサウンドになってしまいます。

▼トゥルーバイパス

チューナーをOFFにした時にチューナー内部の回路は通らず、サウンドの信号を加工しません。ただし信号はハイインピーダンスのままなので、ノイズが弱く、シールドが長かったり、OFFの状態のエフェクターを複数台つなぐと音質が劣化してしまいます。

他にお気に入りのこだわりのバッファーを使っていたり、アクティブピックアップを使用している場合は、ペダルチューナーがトゥルーバイパスでも良いでしょう。

③:チューナー表示方式・視認性

こちらの動画の1:00からのKORGのチューナーが一般的なメーター式、petersonのくるくる回っている表示方法がストロボ式です。

最もポピュラーなメーター(ニードル)式、より精度が高いチューニングができるレコーディング向きのストロボ式、6本弦の音程を同時に表示しライブやスタジオなど短時間でのチューニングに最適なポリフォニック式があります。ニードル式とストロボ式はほぼ切り替えできますが、ポリフォニック式ができる機種は少ないです。

音名の表示の場所や文字の大きさ、メーターの色も機種ごとに異なります。好みにはなりますが、この記事で挙げる機種は見づらいというものはありません。

おすすめペダルチューナー6選

①:tc electronic Polytune3
②:VOX Pitchblack X
③:BOSS TU-3W
④:Prividence STV-1JB
⑤:Sonic Research ST-300
⑥:Peterson StroboStomp HD

①:tc electronic Poytune3

私が一番おすすめするペダルチューナーです。

2010年に発売された初代Polytineは市場初めて6弦同時検出を可能としました。

現行品である3代目は従来のチューニングモードに加え、同社高品位アナログバッファーBonaFide Bufferを内蔵しています。

こちらのBonaFide Bufferは単品でも8,000円ほどしますし、何よりボスコンのようにハイ落ちする事もなく、ハイが出過ぎることも無い、そして超ノイズレスという非常に音質の変化が少ないバッファーとして定評があります。

そこまでこだわりがありながらもトゥルー・バイパスとバッファード・バイパスの切替が可能というユーザーフレンドリーっぷりが流石です。さらにバッファーモードではチューニングを常時onにすることもできます。

ポリフォニック・モード、クロマチック・モード、ストロボ・モードの全3モード。

クロマチックとポリフォニックは+/-0.5セントの精度で、ストロボモードに至っては+/-0.02セントの超高精度チューニングを実現。

いずれのモードのギターを弾いてから音名とメモリが表示されるのがとても速いです。

また単音か和音か、入力された音を自動で識別しチューニングモードを切り替えてくれます。

109個のLEDを内蔵したディスプレイは環境に合わせて明るさを自動調節するセンサーを内蔵、従来品よりも明るく表示できます。

仕様

●True/Buffered 切替可能

●チューニング精度:+/- 0.02セント(ストロボ)、+/-0.5セント(クロマチック)

●リファレンス・ピッチ:435~445Hz

●サイズ:7 2 x 122 x 5 0 mm

●電源:DC9Vパワーサプライ(センターマイナス)または、9VDC乾電池

②:KORG Pitchblack X

2022年に発表されたPitchblackシリーズ最新作。

ULTRA BUFFERと名付けられた最新バッファーを搭載。1万円台前半という価格ながら、他機種に勝るとも劣らないナチュラルで高品質なバッファーです。トゥルーバイパスとの切替も可能。

ディスプレイモードはレギュラー/ストロボ/ハーフ・ストロボ/ミラーの4種類から選択できます。

LEDの色は青と白で視認性が高く、さらに明るく野外でも見やすいブライトモードも搭載しています。

仕様

●バッファード/トゥルーバイパス切り替え
●ディスプレイモード:レギュラー、ストロボ、ハーフ・ストロボ、ミラー

●測定精度:±0.1 セント(ストロボモード時)

●サイズ:69 mm x 110 mm x 49 mm

●質量:248 g

●電源:DC9Vセンターマイナス / 9Vバッテリー(006P)

ミニサイズや省スペースなど他バージョンについてはこちらの記事もご覧ください。

③:BOSS TU-3W

BOSSのペダル回路を再設計する技クラフトシリーズのチューナー。現行品の技クラフトはすべて日本製なのも意外なポイント。

ライトの色が白、青で光度も高く、従来のBOSS TU-3よりも視認性をアップ。

バッファーも従来のボスコンと異なるアップグレードされたものを内蔵し、バッファードのサウンドもかなりナチュラルになっています。またバッファー/トゥルーバイパスの切替が可能。

測定精度は±1 セントと今回紹介する機種では最も低いですが、逆に言えば合わせやすくスピードが求められるライブなどには良いかもしれません。

仕様

●バッファード/トゥルーバイパス切り替え

●測定精度:±1 セント

●サイズ:73 mm x 129 mm x 59 mm

●質量:460 g

● 電源:DC9Vセンターマイナス / 9Vバッテリー(006P)

④:Providence STV-1JB

チューナー部分はKORG Pitchblackに、Providenceの高品質バッファーVitalizerを搭載したコラボモデル。

Vitalizerはハイファイになり過ぎない自然なサウンドを目指しており、同社のギターに内蔵されていることもあります。

さらにジャンクションボックスもしくは、OUTとSEND端子からパラレル出力するスプリッターとしても使える入出力端子を装備。

バイパスはバッファード/トゥルーバイパスの切替も可能です。

ペダルボードの入出力とチューナーを1台で使える唯一無二の製品です。

仕様

●バッファード/トゥルーバイパス切替

● 測定精度:±0.1セント以内(ストロボモード時)

● キャリブレーション:436 ~ 445Hz

●サイズ:115 (D) x 76 (W) x 50 (H) mm

●重量: 220g

●電源:DC9Vセンターマイナス / 9Vバッテリー(006P)

⑤:Sonic Research ST-300

完全プロ仕様な一台。±0.02セントという驚異の精度を誇るストロボチューナー。シビアな分、反応速度も爆速(Polytine3よりも速い)です。5弦ベースのLow-Bなどの低音もしっかり拾ってくれます。

T’s Guitar や Tom Anderson でおなじみのBuzz Feiten(バズ・フェイトンチューニング)が施されたギターや、Steve VaiやMattis IA Eklundh が使用するフレットがガタガタに波打っているTrue Temperament(トゥルー・テンパラメント)にも対応、さらには各キーでの純正律まで可能。

精度が高過ぎるがゆえにチューニングに時間がかかりますが、レコーディングではかならずこれを使うエンジニアも少なくありません。

仕様

●True Bypass

●チューニング精度:±0.02セント

●リファレンス・ピッチ:300.0 Hz〜599.9 Hz

●サイズ:W61mm×H112mm×D34mm

●重量:246g

●電源:DC9Vパワーサプライ(センターマイナス)または、9VDC乾電池

Sonic Research ST-300 mini

そのST-300の機能はそのままに、サイズを小さくしたミニもあります。画面が少し小さいのと、電池駆動できない以外は、価格も含め同じです。ボードのスペースによって選ぶと良いでしょう。

仕様

●True Bypass

●チューニング精度:±0.02セント

●リファレンス・ピッチ:300.0 Hz〜599.9 Hz

●サイズ:W40mm×H95mm×D30mm

●重量:154g

●電源:DC9Vパワーサプライ(センターマイナス)または、9VDC乾電池

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⑥:Peterson StroboStomp HD

ストロボチューナーのパイオニア、ピーターソンの最新ペダルチューナー。

±0.1セントとソニックリサーチほどの精度ではありませんが、ストロボチューナーとしての基準は満たしています。

楽器ごとや変則チューニングを含め130以上のプリセットを内蔵。ギタリストにとって興味深いのは各種ドロップチューニングはもちろん、バズフェイトンチューニング、A=432Hzを1音下げたダイムバックダレル(PANTERA)チューニングやハイゲインでのAフォームのコードでも響きが濁らないエディ・ヴァン・ヘイレン・チューニングなどのプリセットは便利。内蔵プリセットの編集はPCとUSB接続にて行います。

トゥルー・バイパス と バッファード・バイパスの切替ができ、自分のペダルボード内の接続に合った選択ができます。バッファードバイパスでは常にチューナーメーターが表示されるモニターモードもあります。

日光下でも視認性の高いLCDディスプレイはプリセット毎にバックライトを変更することが可能で、ライブ中の選択ミスを防げます。DC9Vの駆動時は他のもう1台のエフェクターに電源供給することが可能。

仕様

●True/Buffered 切替可能

●チューニング精度:0.1セント

●リファレンス・ピッチ:390Hz〜490Hz

●サイズ:129D×66W×53H mm(フットスイッチ含む)

●重量:400g

●電源:DC9Vパワーサプライ(センターマイナス)または、9VDC乾電池

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この3機種から選べ!比較一覧表

tc electronic
Polytune3
Sonic Research
ST-300
VOX
Pitchblack X
おすすめ度1位2位3位
測定精度±0.5セント
(ストロボ時±0.02セント)
±0.02セント±0.1セント
ニードルモード×
ストロボモード
ポリフォニックモード××
バイパス
(トゥルー/バッファード)
切替可能トゥルーバイパス切替可能
サイズ(mm)72 x 122 x 5061 x 112 x 3469 x 110 x 49
重量(g)300g246g248g
市場相場価格14,500〜16,000円22,990円13,200円

おすすめ1位はtc electronic Polytune3です。反応速度もかなり良いですし、ストロボモードにすればレコーディングにも耐えうる+-0.02セントの精度を誇り、ライブでもスタジオでも、いかなる現場でも使用可能です。ナチュラルサウンドなバッファの質も文句なし。価格面も含め非常にバランスが取れています。サウンドハウスさんでもペダルチューナーランキング1位です。

2位はSonic Guitar Research ST-300です。とにかく爆速反応&+-0.02セントの高精度チューナー。レコーディング前提ならこれが一番です。

3位はVOX Pitchblack Xです。バッファーの品質は変なクセがなくナチュラルですし、トゥルーバイパスに切り替えることも可能。

測定精度は他2機種に比べてやや劣りますが、明るさ・視認性は一番高いです。そのうえで価格が最も安いです。

今回ご紹介したそれ以外の機種も、その機種ならではの機能があるものなので一応挙げさせていただきました。

迷っているならPolytune3で後悔はしませんよ!冒頭でも言った通りペダルチューナーは一台あればずっと使えるので、間違いない一台をどうぞ。

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