メタルコアにおすすめRevv G3/G4 Pedalレビュー【ハイゲインペダルの最適解】

 
・スタジオ常設アンプではゲインが足りない
・どこでも自分の音を出したいが、myアンプは持ち運びや管理ができないor高すぎる
・リフもズンズンできて、コードも綺麗に鳴るハイゲインサウンドが欲しい
・メタルコアにおすすめのディストーションエフェクターが欲しい

という方に現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)が、おすすめのハイゲインペダルをご紹介します。Friedman BE-OD以来のハイゲインディストーションエフェクターとして推せる、Revv G3 PedalおよびG4 Pedalです。

・一般的なディストーションやデジタル機器では得られない、超アンプライクなハイゲインディストーション
・ソリッドなメタル系サウンドで80sからdjentまで対応可能
・ほとんどの人にはG3がおすすめ

Revv G3 Pedalの特徴

①:ゲイン幅が広いAmp In A Boxペダル

②:3バンドEQと3段階の切替スイッチ

③:入出力端子が上背面に集約

④:コンパクトサイズで軽量

⑤:アンプにもデジタル機材にも相性が良い

①:ゲイン幅が広いAmp In A Boxペダル

Revv Amplificationは2014年設立のカナダのブティックアンプメーカーです。新興ブランドながらArch Enemy, A Day To Remenber, Daughtry等々、最前線のヘヴィギタリストたちが愛用しています。

このG3ペダルはその40万円クラス真空管アンプ直系のサウンドを、10分の1ほどの価格【市場相場:44,000円前後】で継承したアンプライクなディストーションエフェクターです。一般的なディストーションではもちろん、デジタル機器では得られない絶品サウンド。

80sハードロックサウンドはもちろん、00s以降のモダンハイゲインまでサウンドメイク可能な幅広さがあります。とは言えハイゲインで使うのが最高です。

ダウンチューニングにも最適で、00年代以降の現代的なメタルコアサウンドが体現できます。低音域をタイトにすることで、多弦ギターやdjentにも対応します。

10年前には無かった、ハイゲインディストーションでもサクッと極上の歪みが得られるエフェクターです。

こちらの動画でトレブルつまみをいじった2:50辺りから、コレコレってなります笑

②:3バンドEQと3段階の切替スイッチ

従来のディストーション(suhr Riotなど)はゲイン、ボリューム、トーンの3つのコントロールが主流。メタルのために常にonで使う歪みとしては納得のいくサウンドメイクまであと一歩、と感じることも多いと思います。

こちらのG3ペダルはベース、ミドル、トレブルの3バンドEQとゲイン、ボリュームという、アンプと同様のコントロールを備えています。つまりハードロックやメタル系バンドで常にオンにして使えるメイン歪みを任せられるエフェクターです。

歪みの質としてはPeavey 6505、ディーゼル VH4、ケトナー Tri Amp辺りが好きな人なら気に入るでしょう。ソリッドで硬質なサウンドを得意とします。

逆にマーシャル系、フリードマン、ボグナー辺りよりミッドに特徴があり、ローもややルーズな感じではありません。

各EQの効きも扱いやすく、現代的なタイトなサウンドや、ミッドカットすれば”使える”ドンシャリサウンドも可能。

トレブルコントロールも優秀で上げても耳に突き刺さる嫌なハイは出づらく、2〜3時以降上げるとプレゼンス的な効き方になっていく印象です。

前述の通り現代的なメタルコアサウンドにも最適で、タイトでキレの良いブリッジミュートはもちろん、9thなどパワーコード+αの和音でも潰れず気持ちよく広がってくれます。

コントロールに加えて3段階(BLUE/OFF/RED)の切替スイッチも搭載。OFF<BLUE<REDの順でゲインが上がり、加えてトーンも若干変わります。劇的な変化では無く最後の味付け的なニュアンスです。

個人的にはBLUEはタイトでクリアなのででブリッジミュートをズンズン刻むのが気持ちい感じ。リードで使うならバイト感が加わるREDも良いです。

③:入出力端子が上背面に集約

入出力端子は、インプットとアウトプットと電源(PVセンターマイナス,17mA)の3つで最低限です。

端子はコントロール側背面に集約されているので、ペダルボードでの配置・配線に便利です。

回路は全てアナログでトゥルーバイパスです。

④:コンパクトサイズで軽量

サイズはH54 × L127.5 × W75mmとBOSSのコンパクトエフェクターより数ミリ小さいくらい。

重量も284gと軽量です。このサイズと重量でアンプ級サウンドを任せられるのは良いですね。

⑤:アンプにもデジタル機材にも相性が良い

機材の設計段階でアンプなどのアナログ機材にも、ライン入力のデジタル機材にも使えるように想定されているのも現代的で扱いやすいのが良いです。

クリーンのアンプに接続する際は、まずは好みのクリーンサウンドに(あまりに極端すぎないように)してから、G3ペダルをオンにします。好みのゲイン量まで上げたらオフ(クリーン)時との音量差が無いようレベルを決定(曲調によってオン時を大きめでもok)してから、EQを設定すると使いやすいです。

チューブでもトランジスタでも、コンボでもスタックでも美味しいポイントがあります。

中価格帯までのマルチエフェクターにありがちな、中域がムチっとした感じのモデリングアンプ感はほとんどありません。ラインレコーディングする場合はキャビシミュは必須です。

G3/G4の違い比較

RevvのブティックハイゲインアンプGenerator 120 のパープルchを抜き出したG3 Pedalに対し、さらにハイゲインなレッドchを抜き出したのがG4 Pedalです。

両機種ともに、一般的なディストーションとは一線を画す、アンプのような歪みの質感・立体感・飽和感を持つメタル系ハイゲインペダルです。

その(メタル耳には)心地良い質感、特にリアルのアンプを鳴らす際は、どんなハイエンドデジタルプロセッサーに勝るとも劣りません。

パームミュートでズンズンとしたリフが弾けて不満がないという点で、メタルはもちろん日本のラウドバンド系にもピッタリです。

キャラクターの方向性は、どちらもソリッドで硬質なPeaveyやSoldano的な歪みの質感。

3バンドEQでアンプ同様の音作りが可能な点に加えて、3way アグレッションスイッチでサウンドバリエーションの幅があります。

そのうえハイゲインでもローノイズ。軽量かつコンパクト、9V駆動でペダルボードにも設置しやすい点も含めて、隙がない激推しディストーションです。

G3のサウンドと特徴

・G4に比べ低音域がタイト
・アルダーやアッシュボディ+メイプルネック材でバランスが良いギターとの相性が良い

・80s/90sのHR/HMや00s以降のモダンメタルサウンド、多弦でパーカッシブなdjent系

サウンドまで幅広く対応

・イメージ的には4thアルバムAll Hope is Gone以降のSlipknotの洗練されたソリッドな感じや、Bullet for My Valentineのようなモダンメタルサウンド

・どちらか迷ったらG3にしておけば間違いなし

G4のサウンドと特徴

・G3よりも低音域がイカく、高域がよく出るのに中音域も分厚く、さらにヘヴィでエクストリーム
・Gibson系やピックアップの出力が原因など、もっと出したい帯域があるギターなら足りない部分がカバーできる

・イメージ的にはG4が初期Slipknotやアグレッシブさ、MetallicのMaster of Puppetsの極悪な低音域が出るサウンド

・ツインギターじゃないバンド、コンボアンプでも音圧を稼ぎたいならG4がおすすめ

どちらの機種もEQでのコントロールがしやすく、メタル系サウンドのほとんど全てに対応できますが、迷ったらG3 Pedalをおすすめします。

タイトでバンドアンサンブルの馴染みが良く、BASSを上げれば低音域も十分出ますので物足りなさはありません。

G4の方がさらにハイゲインというレビューもあります。しかしG3でゲインが足りないと感じるなら、ピッキングやギターのセッティング自体を見直した方が良いレベルで十分ハイゲイン。ゲイン量を気にするより、サウンドキャラクターで選んでください。

事実店頭での試奏の反応や、海外フォーラムThe Gear PageでもG3 Pedalの方が人気です。同じく海外の大手通販サイトthomannではレビュー数がG3が153件に対し、G4は37件(2022年12月5日現在)です。

私はFlying Vで足りなく感じたハイとローをうまくカバーできたので、G4 Pedalを買いました。PRSやIbanez, Mayonesあたりで使うならG3がおすすめです。

まとめ

2022年より神田商会が新たに輸入代理店として就任したRevv Amplification。その中でも世界的にベストセラーとなっているカナダ製ハイゲインディストーションペダルがG3 Pedalです。

個人的にはFriedmanのBE-ODをメインでずっと使ってきたのですが、硬質でタイトなハイゲインが欲しくなりG4 Pedalも買いました。BE-ODも品質の高さから人気ですが、キャラクターが違うだけでそれぐらい優秀。

Revv G3、G4ともに市場相場価格は44,000円。エフェクターとしてはやや高額な部類です。

しかし2万円台以下のディストーションをあれこれ試すよりも、Revv G3 Pedalを買っておけば悩む時間も削減できて演奏に集中できます。アンプやハイエンドマルチエフェクターを買うよりも安いですし。それくらい自信を持っておすすめできます。

REVV G3 Pedalはこんな人におすすめ

・メタル系ギタリスト

・マルチエフェクターのモデリングアンプでは満足できない

・自前のアンプを持ち運ぶほどじゃないけどどんなアンプでも自分の歪みサウンドが出したい

・ソロも弾くけどリフ命

・ハイゲインでもコードを美しく響かせたい

REVV G4 Pedalはこんな人におすすめ
・G3よりもとにかくアグレッシブなサウンドがほしい
・ピックアップの出力が低い、物足りない帯域がある
・ツインギターじゃないバンド、コンボアンプでも音圧を稼ぎたいならG4がおすすめ

こんな人はRevv Pedalはおすすめしません

  • Marshall大好き
  • 粒立ちが荒い歪みが好き
  • プレゼンスが多かったり、ややルーズなローが欲しい

そんなメタルディストーションをお探しでしたら、こちらの記事をどうぞ

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