そもそも家で弾くだけなのに、アンプが必要なのか?という相談をよくいただきます。
答えは必要です。
一言で表すと上手になれないからです。
その理由は以下の3つ
①:正しいピッキングの力加減が身につく
②:不要な音をミュートする技術が身につく
③:楽しい
理由①:正しいピッキングの力加減が身につく
正しいピッキングは、コードを綺麗に響かせたり、ニュアンスを大事にできる演奏に不可欠です。
アンプを使わずギターを弾くと、よく聞こえるように常に大きな音で鳴らそうと思って力んでしまいます。
このピッキングでアンプを鳴らすと音が大きい迫力のある音ではなく、乱暴で汚い響きになってしまいます。同様に弱い音を出すための力加減もわからず、正しいピッキングが身につかなくなります。
バークリー音楽大学教授のトモ藤田氏は特にこの件について言及されており、アンプは気持ち大きめのボリュームに設定し、ギター側のボリュームを絞ったり、ピッキングでうるさくならない演奏を心がけると良いとのことです。
理由②:不要な音をミュートする技術が身につく
例えば弦を1本だけ押さえて鳴らすだけだと、他の5本の弦も共鳴して音が鳴ります。この共鳴は不要な響きなのでミュートする必要があるのです。
アンプを鳴らさなければ、このミュートすべき不要な音が聞こえません。
アンプを使わないとこの他の弦が共振したミュートしなければいけない音に気付きません。
そのため不要な音を止める技術が身に付かず、いざアンプで鳴らした時に雑音だらけの汚い音で弾くことになってしまいます。
普段から意識していないので、当の本人はその雑音が鳴っていることにすら気づかず、聞いている人からは汚い演奏という感想を持たれる、という悲しい事態が起こってしまう場合も。
理由③:楽しい
バカみたいな理由に感じるかもしれませんが笑、大事です。
アンプを鳴らした音がエレキギター本来の音です。この音が好きだからギターを弾いているんですよね?
好きな音なら弾いていて楽しいということです。
物事の上達で必須なことはズバリ楽しむこと。これこそ上達への近道です。
まとめ:アンプを使わず練習すると上手くならない
上記3つの理由から練習の際は極力アンプを使うようにしましょう。
音が鳴らせない住宅環境なのであれば、ヘッドフォンを使って練習すれば良いだけです。