●アコギのブリッジピンの外し方がわからない
●ブリッジピンが固くて抜けなくなってしまった
●ピン抜きでギターが傷つくって本当?
●おすすめのピン抜きが知りたい
という人のために、アコースティックギターのブリッジピンの外し方と、おすすめとおすすめしないブリッジピンを、楽器店員のyosh(@yoshguitarblog)が解説します。
ギターのブリッジピンは工具がなくても外せます。
クロスを持つか軍手をしてサウンドホールから手を入れて、内部からブリッジピンを押し出せば抜けます。
どうしても固くて抜けないときはブリッジピン抜きを使いましょう。ペンチはピンを破損させるので、おすすめしません。
またおすすめするMUSIC NOMAD MN219以外のピン抜きは、ギターを傷つけてしまう恐れもあるのでおすすめしません。サドルを傷つけると弦振動と音に悪影響を及ぼしかねません。
外し方は、サウンドホールから手を入れてピンを押し出す
ブリッジピンを抜くのに、ピン抜きは必ずしも必要ではありません。
方法は、クロスを持ってサウンドホールから手を入れます。
そのままブリッジピンを押し出せば、通常は外れます。
クロスを持って外せば手が痛くなりません。
軍手をして押し出してもいいでしょう。
それでも外れないくらい、固くはまってしまっている場合は、ブリッジピン抜き(ピンプラー)を使います。
裏から押しても外れなくても、ペンチの使用は厳禁
ブリッジピンが外れなくて、ピン抜きが手元にない場合でも、ピンの頭をペンチで掴んで持ち上げる方法はおすすめしません。
ブリッジピンを破損させてしまう恐れがあります。
手元が狂うとギター自体を傷つけてしまうこともあります。
外れないピンも抜けるブリッジピンプラー
アコギ初心者に必ず必要なものとしておすすめされることが多いブリッジピン抜き(ピンプラー)ですが、個人的には弦交換の時でも毎回使っていません。
クロス持ってサウンドホールの中から押し出すほうが、早いし簡単です。
それでもガチッとはまって外れない時に、ブリッジピン抜きを使います。
もしものときのために持っていると良いかな?感じです。
おすすめしないピン抜き
そもそも抜けにくい時にしか使わないのに、使いづらいピン抜きは持っておく必要はありません。
ダンロップ製はピンにはめづらく、ピックボーイのものは小さすぎてテコの原理が効きづらく、どちらもガチッとはまってしまったブリッジピンには使いづらいです。
以前はCRAFTERというアコギブランドから、テコの原理で抜けるブリッジピン抜きで大きめのものが発売されていましたが、今は生産完了になってしまいました。
ピン抜きの使用上の注意
すでにこれらのピン抜きを使っている方への注意喚起です。
PICKBOY KH-30などテコの原理で抜くタイプのピン抜きの使い方には注意が必要です。
ブリッジの木部を傷つけないために、サドルを支点に使うことを推奨する人もいますが、これはおすすめしません。
ピン抜きの構造や使い方によってはサドルを傷つける可能性もあります。(今回おすすめするMUSIC NOMAD製のピン抜きは構造上リスクが少ないです。)
サドルに傷がつくと、弦が触れることでビビったり場所がずれる恐れがあります。
支点にはクロスを敷くなどして、ピン抜きが直接ギターやパーツと触れないようにしましょう。
おすすめピンプラー:MUSIC NOMAD MN219/Martin Bridge Pin Puller
現在入手可能なピン抜きの中で、コレ一択です。
ギター内部から押し出そうとしても硬くて外れない時は、こちらのピンプラーを使いましょう。
人間工学に基づいた握りやすいオリジナル形状のピン抜きで、ピンもまっすぐ引き上げるか、カーブを利用し手前に傾ければテコの原理でピンが抜けます。
金属パーツは使っておらず、ラバーコートされているのでギター自体を傷付けにくいよう配慮されています。
市場相場価格は1,500円前後。
MartinのBridge Pin Pullerも同じ製品です。色が違ってロゴ入りなので、お好みでどうぞ。
ブリッジピンは中から押し出す。それでもだめならMusic Nomad。
アコースティックギターの弦交換の際は、基本的にギターの内部から外側へ押し出せばOK。
不具合のないギターや、ピンの付き方なら普通に外れます。
それでも外しづらいときのためのピン抜きは、MUSIC NOMAD MN219かMartin Bridge Pin Pullerの見た目が好きな方をお選びください。