BOSSより刀アンプがメジャーアップデートされたMkIIが発売されています。
初代の刀アンプもソフトウェアのアップデートが何度かされていましたが、mk2は大幅アップデート。
音質の向上やバリエーションはもちろんですが、個人的に最大のポイントは
パワードキャビネット機能
だと思っています。その前に簡単に刀アンプをおさらいしておきましょう。
刀アンプ
エフェクターブランドのBOSSが開発したアンプ。BOSSクオリティのエフェクターも内蔵されています。
正直、日本国内でのアンプのセールスは右肩下がり。ネーミングからもわかるようにどちらかと言えば海外を意識したシリーズです。
事実初代もお店ではそれほど需要を感じませんでしたが、それでも後継機種が出るということは海外ではそれなりに好調だったようです。
KATANA MkII
5つのアンプ・タイプ(CLEAN/CRUNCH/LEAD/BROWN/ACOUSTIC) にそれぞれの2タイプの音色(合計10種)と 60種類を超えるBOSSエフェクト も内蔵。
サウンドも最高!というほどではありませんが、クリーンも歪みも普通に不満が無いレベルで使えます。
チューブレスながら BOSS/Rolandの“Tube Logic” なる独自技術を採用しており、サウンドはチューブライク、それでいてメンテナンスフリーな点はがセールスポイントです。
マーク2のバリエーションは下記4機種
・KATANA-HEAD MkII
・KATANA-50 MkII
・KATANA-100 MkII
・KATANA-100/212 MkII
パワード・キャビネットとして使用
プリアンプやアンプ・シミュレーター、モデリングアンプ内蔵のマルチ・エフェクター等を接続するパワード・キャビネットとしても使用可能。
背面パネルのPOWER AMP INへ接続すると、KATANA MkIIのプリアンプ・セクションやエフェクトをバイパスし、接続するプリアンプのキャラクターを最大限に活かした音作りが可能です。
Win PC / Mac用アプリ BOSS TONE STUDIO
BOSS TONE STUDIOを使用すれば、
・3種類のCABINET RESONANCE(VINTAGE/MODERN/DEEP) が選択可能
・BOSS TONE STUDIOからLINE OUT、USB、PHONES/REC OUTのマイキング・シミュレーションを、3種類のAIR FEEL設定より選択可能
・入力段でハイパス・フィルターやゲイン調節ができ、意図したサウンドを的確に出力することが可能
ちなみにKATANAからオーディオインターフェイスに接続してライン録音したい方は 50は無しです。 KATANA-50 MkIIに関しては Line OutとHeadphone Outが兼用となっているためです。
基本的に世のヘッドフォンアウトには「ヘッドフォンというキャビネットを鳴らすためのパワーアンプ」が入っているため出力が大きく、ライン出力するとヒスノイズが入ります。
100の両機種は Line OutとHeadphone Out が別々の端子を搭載しています。
Line6 Powercabとの比較
様々な機能がついたアンプですが、パワードキャビネット機能だけ考えてもかなり安いです。
Line6 Powercabシリーズとスペックを比較してみました。
Powercab 212 Plus | Powercab 112 Plus | Powercab 112 | KATANA-100/212 MkII | KATANA-100 MkII | KATANA-50 MkII | |
スピーカー数 | 2: ステレオ/デュアル・モノ | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
スピーカー・タイプ | Eminence®製カスタムネオジム同軸型 | Eminence製フェライト同軸型 | Eminence製フェライト同軸型 | オリジナル | オリジナル | オリジナル |
出力 | 500W | 250W | 250W | 100W | 100W | 50W |
スピーカー・サイズ | 12″ | 12″ | 12″ | 12″ | 12″ | 12″ |
スピーカー・モデル数 | 12 | 12 (ファームウェア2.0適用後) | 6 | 3 | 3 | 3 |
USBオーディオ・インターフェース | あり | あり | なし | あり | あり | あり |
寸法(mm) | 537(H)×711(W)×305(D) | 462(H)×566(W)×305(D) | 462(H)×566(W)×305(D) | 484(H)x670(W)x248(D) | 484(H)x530(W)x248(D) | 398(H)x470(W)x238(D) |
重量 | 21.59kg | 16.35kg | 15.83kb | 19.8kg | 14.8kg | 11.6kg |
売価(税抜) | 170,000- | 99,000- | 74,000- | 60,000- | 50,000- | 25,000- |
スピーカーのサイズはすべて同じですが、サイズや重量、キャビネット素材自体の違いなどからもサウンドに違いはあると思いますが、
PowercabよりもKATANA MkIIがとにかく安い!
通常の使用なら100Wもあれば十分ですし、軽くて小さいものをお求めならKATANA-50MkIIはかなり良いです。
Kemper
Line6 Helix
Fractal Audio
BOSS GT-1000
あとはDiezel VH Pedal
最近はHughes & Kettner から Black Spirit 200 Floorというのも好評ですし、
このあたりのユーザーで、どんな場所でももっとサウンドを安定させたい!いつも通りの音作りをしたい!という方はぜひKATANA MkIIシリーズをチェックしてみてください。
ちなみにこの辺の機器(特にパワーアンプの機能を持たないもの)を使って、持ち運びがしんどいのでキャビはスタジオやハコのものを使いたいという方には
Orange Pedal Baby100もおすすめです。