チョイ傷特価、B級特価、アウトレットギターの真実

チョイ傷特価、B級特価、アウトレット、、、

楽器店によってその表記の仕方が異なるだけで、基本的にこれらは全て同じ意味で使われています。

商品タイトルにこの表記があって、通常の新品よりも安いのに、傷などの表記が無いので、

本当に買って良いのか不安になる方もいらっしゃるのでご説明します。

結論から言えば、これらは心配するような品質の欠陥はございません。

基本的に、どこか機能などに不具合があるものは販売しません。

例外として一部中古品などで修理せずに販売しているものくらいでしょう。

そしてそのような場合は必ず販売前に説明、ネットなら説明文に記載します。

故意にそれをせずに販売しているお店が仮にあったとすれば、悪徳業者に違いありません。

では、このチョイ傷やB級品ってなんなのかということですが、大まかに3つのパターンがあります。

①:製造時の軽微な不良品

・完成したものに傷がついてしまった。

・塗装にムラができてしまった。

といったものが多いです。

安価なアジア製ギターでは多少の細かな傷はスルーされB級にはなりません。そういった品質の水準を下げているのでその価格が実現しています。あまり目くじらを立てないでください。。。

そんな安価なギターでもB級品になるケースは

・ポジションマークをつけ忘れた

・カタログと異なるパーツを使ってしまった

という事もありました。

これらは通常よりも安値でメーカーがお店に卸し、

お店も通常品よりも価格を下げて販売します。

②:メーカーの在庫処分品

特に海外ブランドの輸入品は、本国のメーカーとの年間取引金額の契約があるものが大半で、

売れていなくても本国から商品がどんどん送られてきてしまいます。

正規輸入代理店としても、それをそのまま在庫にしておくと、

保管する倉庫の経費がかかったり、そもそも売れないと支払いができない事態になってしまいます。

そこでお店向けにセールを行い、通常よりも安くいっぱい買ってもらおうという魂胆です。

こういった場合は、商品自体は新品の通常品と同様に全く問題がありませんが、

特価品が市場にあふれると通常の金額で買ってくれたお店が困ってしまいますから、

特価品は問題がなくてもB級品やアウトレット表記で販売するよう通達しています。

同様に製品に全く問題はありませんが、生産完了となり後継機種も出てしまった場合、少しだけ余ってしまったものもB級品として処分価格になるケースもあります。

またこれらはメーカーの保証書にアウトレット表記や、

Warranty Playability Onlyなどと表記し、演奏上の問題にのみを保証適応とし、

外観の傷などは保証しませんよ~という対応になっている場合が多いです。

実際の物にはチョイ傷どころか新品なのに、チョイ傷と表記されているものはこういった理由があるからです。

③:お店の在庫処分品

メーカー同様、何年もお店に残る在庫を処分する際にもB級品として安値で処分されます。

この場合はメーカーではなく、お店が利益を削って安くする場合がほとんどです。

素直にそのまま、商品入れ替えのため処分価格、長期在庫品のため特価などと表記することもあれば、

実際に試奏などで傷ついてしまったものをチョイ傷特価とする場合もあります。

ネット販売ではその場合、写真でしっかり表記するか、ピッキング傷くらいは写真に写りづらいのでコメントなどしっかり表記するようなお店の方が信頼はできそうです。

お店によってはこれらの保証範囲を中古楽器と同じ扱いにするところもあります。

いずれにしろ販売時点で、楽器として使うことに問題があるものは販売しません。

以上、チョイ傷特価、B級特価、アウトレットの理由でした。

傷や外観など気にしない方にとっては、いずれもお買い得なのは間違いないありません。

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