楽器業界もブランド商売みたいなところはありますので、偽物も存在します。
注意喚起も含めてご紹介します。
iRigの偽物
今日こんなツイートをしました。
特にわかりやすいのは
ギターの絵が野暮ったいのと、
ミニプラグの付け根に段差があるところです。
とはいえそもそも現在こちらは廃番商品で現行品はiRig2です。
しかし中国の通販サイトAliexpressでは新品として大量の旧iRigが、しかも格安価格で出品されています。
これを転売ヤーがメルカリなどでリセールしているようですね。
正規の現行品はiRig2。新品でも5千円ほどです。
Music FMと同じく、若年層やライト層には意識していないでしょうが
業界に身を置くものとしては無視しがたいところです。
本来はこういった正規品が売れることで、その利益で企業が新たな製品を開発発売し、健全なメーカーが良いスパイラルで運営してほしいところ。
と言い出したら、Fender, Gibsonは最も不利益をこうむっているブランドかもしれませんね。
エリクサーの偽物
この動画は旧パッケージの比較です。
というか、この偽物が横行しすぎて本家がコピーしづらい新パッケージに変更しました。
エリクサーの偽物に関しては、本当にコーティングもされていない粗悪な弦なので、
購入してもなんのメリットもありません。
Electeo-Harmonix vs Mooer 訴訟
今でこそトーンキャプチャー機能などで新進気鋭のブランドとして広く認知されているMooerも問題を起こしています。
こちらは偽物というよりは、違法コピーです。
エレハモのC9とMicro POGのプログラムを盗用し、Mooerがある中国にて裁判に。
無事エレハモが勝訴しています。
Mooerの製品のプログラムは Electro-Harmonixのコピーライトまでまるまるコピーしていたようです。
Mooer版のTender Octaver とMooerganはいずれも生産完了となっています。
Mooerのみならず格安中華系エフェクターは既存の製品の基板コピーは当たり前、その開発費が無い分、パーツなどの原価だけで商売ができるため割安なんです。
エフェクターの基板コピーは語りだすとこれまたキリがないので別の機会にするとして、
とにかくこれから企業側はパクられても揺るぎないブランド力を保持するか、
常に革新的な製品を作り出す事が必要なのかもしれません。