Tc electronic よりベストセラールーパーペダル DITTO のアップグレードモデル「DITTO+ LOOPER(ディットープラスルーパー)」が発表されました。
1ノブ、1フットスイッチのシンプルなインターフェイスをミニサイズに落とし込んだオリジナルのDITTOルーパーは、発売から現在までルーパーペダルのスタンダートとして売れ続けています。
DITTO+はそれらの操作性、品質を引き継ぎ、さらに機能を拡充しています。
音質
オフの時はTrue-Bypass。
オンの時もアナログ・ドライ・スルーにより音質は変化しません。
最大60分間を非圧縮の24-bitでの録音が可能。
カラーディスプレイ
初代DITTOではランプの色のみで状態の判断が必要でしたが、Ditto+ではさらにわかりやすくなりました。
録音、再生中、オーバーダブといった状態や、ループトラックの時間とメーター表示など、現在のルーパーの状況をリアルタイムに表示するカラーディスプレイが追加されています。
ノブ横の左右ボタンで99のメモリーの選択ができます。
トラックの保存 インポート/エクスポート
本体のUSB端子とPCを接続することでオーディオデータのやりとりができます。
素晴らしいリフやアイディアが生まれた時、今までは電源を切ると闇の中・・・でしたが、
DITTO+ではPCに保存し作曲に発展させることもできますし、
ベストなルーパーのパフォーマンスができた時にもバックアップとして保存しておけます。
一方、ベースやドラムも入ったオーディオデータをDITTO+に入れることもできるので、パフォーマンスの幅はさらに広がります。
これらは本体最大99のバンクに保存しておけます。
WAVファイルでデータのやり取りをします。
Extended Loop Mode
従来は、ループトラックの一番最初の録音時間内での重ね録りのみでしたが、
このモードでは最初のトラックよりも、重ね録りのトラックを長くすることもできます。
例えばワンコード1小節のバッキングを録ったあと、その上に4小節あるいはそれ以上のフレーズを録音できるという具合です。
リードを弾いているうちにイメージがさらに広がり、従来の尺に収まらなくなった時も、とりあえず本能のままに演奏し、あとからPCにバックアップしておくという使い方もok。
●オーバーダブのスイッチ操作が簡単に
演奏をしながら、ループフレーズの最後の拍のジャストなタイミングでフットスイッチを押すのが難しいことがあります。
ExtendedLoopモードでは、再生されている最後のループでフットスイッチを押せば、そのループを最後まで再生してから次の操作に移行します。
DITTO Mode
DITTO+Looperも初代DITTOと同様、パフォーマンス用のシンプルな使い方もできます。
フットスイッチを1回踏めば録音開始、もう一回踏めば再生、さらに踏めばオーバーダブ。
長押しでオーバーダブの取り消し(アンドゥ)と、もう一度長押しで取り消した録音を元に戻す(リドゥ)、
カチカチっと2回押しで一時停止、停止状態で長押しでループの削除です。
動画
初代 DITTO との違い比較
DITTO | DITTO + | |
最大録音時間 | 5分 | 60分 |
操作 | 1ノブ、1フットスイッチ | 1ノブ、1フットスイッチ、2ボタン |
ディスプレイ | ×(インジケータランプ) | カラーディスプレイ |
Extended Loop Mode | × | 〇 |
トラックのバックアップ | × | 〇 |
トゥルー・バイパス | 〇 | 〇 |
サイズはDitto +が公開されていませんが、Andertonsの動画での説明では初代と同じ(約48 x 48 x93mm)ようです。
非圧縮24bitで、アナログ・ドライ・スルーにより音質も同じです。
併売されるかも不明ですが、とにかくシンプルに、5分もあれば十分、でも音質はしっかりしたものが良い、という方は初代DITTOで良さそうです。
価格
Andertonsでは99ユーロ。初代は75ユーロで少し値上がりしています。
現在国内では初代が12,056円(税込)ですから、
Ditto + の日本での販売価格はだいたい16,000円弱くらいでしょうか。
2020年12月発売時点で市場相場は税込17,600円ですね。
と考えると他社競合製品も含めやや割高感は否めないです、、、初代ほどの大ヒットにはならないかも・・・。
とはいえ、アドリブ練習用とか、初めてのルーパーとしては特にディスプレイ機能が嬉しいですね。