Bacchus GRACE-FT BM/FM レビュー

Bacchus GRACE-FT BM/FM レビュー

バッカスのフィリピン工場で製造されるグローバルシリーズの機種。

GRACE-FT BM 特徴

ルックス

テクニカル志向の演奏性

ダイレクトマウント2ハムバッカー

特徴①:ルックス

やはり一番はこのルックスです。

IbanezやKieselで見られる、美しい木目とそれを際立たせるグラデーションカラー、2010年代以降にポツポツ出てきた印象です。

高級モデルに使われていることが多いルックスですが、

このモデルは定価10万円、実売価格7~8万円くらいです。

さすがにこの価格なので、トップ材は0.数ミリの薄い突板です。

そのためトップのメイプル材はサウンドへの影響はありません。

バインディングがあるのでルックス面でも安っぽさはありません。

特徴②:テクニカル志向の演奏性

24フレット、310mmR指板というインスト系や速弾きソロとかの人が好きな仕様です。

ブリッジはウィルキンソンで、日本製ハイエンドブランドだと、T’s GuitarsやSugiなんかによく使われているブランドです。

特徴③:ダイレクトマウント2ハムバッカー

2発のハムバッカーをボディに直接ネジ留めし固定するダイレクトマウント方式を採用。

レスポールなんかはエスカッションマウントなのもあって、甘く太いトーンが特徴ですが、

GRACE-FTはダイレクトマウントにより、引き締まったソリッドなサウンドになっています。

ディストーションで深く歪ませても、輪郭が保たれるのでハードなジャンルにも使えます。

デメリット

シングルコイルサウンドが弱い

価格相応の精度

デメリット①:シングルコイルサウンドが弱い

搭載されているハムバッカーは、トーンつまみをカチッと引っ張ると

コイルタップと言って、ハムバッカーの片側のコイルのみを使い

疑似的にシングルピックアップのように使えます。

しかし、純粋なシングルピックアップと比べると、サウンドの線が細過ぎる、パワーが足りない感は否めません。

アルペジオやカッティングなどのバッキングなどには対応できますが、

泥臭いブルージーなソロや、レッチリのような太さとキレのあるサウンドを出すのは難しいです。

デメリット②:価格相応の精度

価格相応ですからデメリットと言うのもおかしな話ですがw

予算10万円まで上げればもうワンランク上のギターがあります。

具体的には中古や新品特価になっているSchecter SD-2-24などです。

もっとメタル系ならこちらがおすすめ

この辺りのギターと比べると、

つくりの精度=弾きやすさが違います。

特にナットの影響が大きい、ローポジションあたりの弾き心地です。

とはいえGRACE-FTもそれなりに弾きやすいので、予算を上げられないならこの事は忘れてくださいw

比較:YAMAHA PAC612VIIFM

  GRACE-FT BM PACIFICA612VIIFM
ボディ アッシュ アルダー
ネック メイプル メイプル
指板 メイプル ローズウッド
指板R 310mm 350mm
ナット幅 43mm 41mm
スケール 648mm 648mm
フレット 24 22
ブリッジ Wilkinson Wilkinson
PU オリジナル2ハム ダンカンSSL-1, Custom5
ペグ オリジナルロトマチックタイプ グローバーロック式

10万円以下でコスパの高いエレキとなると、ここ数年で急激に評価と認知度が高まったヤマハ パシフィカが最有力でしょう。

PAC612VIIFMのすごいところは、セイモアダンカンピックアップ、グローバーロック式ペグ、TUSQナット、ウィルキンソンブリッジなど有名ブランドのパーツ類を惜しみなく採用しているところです。

そのうえで実売価格7万円台という、大手であるヤマハにしかできないであろう価格設定。

アルダーボディ、ローズウッド指板、SSH配列のピックアップによるサウンドは、良くも悪くも超スタンダード。

太いとか暴れるとか個性的なサウンドではなく、平均点で優等生みたいなイメージです。

PAC612VIIFMはこんな人におすすめ

ポップス、ロック、ブルースなどなどオールラウンドに使いたい
 
 

方やGRACE-FT BMはアッシュボディ、メイプル指板で2ハムバッカーが生み出すサウンドは、ガチっとしたパワフルなサウンド。

GRACE-FT BMはこんな人におすすめ

ハードなロック、メタル系を弾きたい

新世代な高級志向のルックスが好き

まとめ

GRACE-FTには

バールメイプルトップのGRACE-FT BM、カラーはブルー、グリーン、レッドの全3色。

フレイムメイプルトップのGRACE-FT FM、カラーは ブルー、グリーン、レッドの グラデーションに加え、バーストのブルー、レッドを加えた全5色。

があります。トップの化粧板の違いなので杢目の見た目で選んでokです。

Twitterで気軽に交流しましょう!