バッカスはどのシリーズがおすすめ?
バッカスを安く買う方法は?
これらを知りたい方のための記事です。
Deviser(ディバイザー) 飛鳥(あすか)工場
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長野県松本市のギター工場です。
規模の大きなファクトリーで製造しているブランドは、
ディバイザーの自社ブランド(ODM)
●Bacchus:エレキギター・ベース
●Momose:ディバイザーのマスタービルダー百瀬(ももせ)氏が監修、一部製作するエレキブランド
●HEADWAY:ディバイザーのアコースティックギターブランド
●STR:子会社「飛鳥」の代表、八塚悟(やつかさとる)氏が手がけるベースブランド
●SeventySeven:ディバイザーのセミアコブランド
をはじめ、
他社ブランドの製造(OEM)も手がけます。
※一部ブランドはディバイザーはボディ、ネック等の木工を、組込みはオーダー元で行うものもあります。
●Moon
●PGM
●Vandzant
●Providence
●CrewsManiac Sound
●JamesTyler
など
国内外と多岐にわたります。
Bacchus(バッカス)シリーズの違い
この中でも製造本数の多いバッカスは全部で4種類のシリーズを展開しています。
Universe(ユニバース) Series
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中国の提携工場にて製造されるシリーズ。
主となるラインナップはフルサイズのフェンダーコピーとギブソンコピーです。
一部一回り小さなディンキーサイズのオリジナルモデルやミニギターもあり。
中国製ですが、日本スタッフによる技術指導が行われており、
同価格帯においてクオリティは上々。
ナットの溝切りやフレットサイドの処理はスクワイヤーと比べても遜色ありません。
初めての1本としてや、改造用安ギターとしては合格点です。
Global(グローバル) Series
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フィリピンの自社工場にてハンドメイドで製造されるシリーズ。
ラインナップもユニバースと違い、ディンキースタイルのギター・ベースや、トップ材を貼ったモデルなど、
バッカスオリジナルモデルを中心に展開しています。
特にバッカスのフラッグシップモデルとも言えるWOODLINEのコストパフォーマンスモデルであるWLシリーズは
約140種類(2020年4月現在)ものバリエーションが存在します。
フィリピン製ギターは日本においては馴染みが無いかもしれませんが、
ギター製造に適した気候に加えて、
日本との距離が近いため日本人スタッフが往来しやすい事、
歴史的文化的に欧州の植民地時代を経ているため、
英語でのコミュニケーションができる事と、
ギターミュージックへの造詣が深い国民も多いそうです。
日本工場と同様の製作機械やテンプレートを使っているためです。
提携工場と異なり技術盗用の心配もないため行えるこのメリットにより、
価格よりも高い品質=ハイコストパフォーマンスを実現しています。
クオリティにおいてはユニバースよりはもちろん高いですが、
一部で紹介されている
“国産に迫るクオリティ”
は、ちょっと過大評価ですね。
クラフトシリーズと比較すればその差は歴然です。
Craft (クラフト)Series
このクラフトシリーズから日本製となります。
しかし、このクラフトシリーズは”純”国産ではありません。
ボディ、ネックなど木工はグローバルシリーズのフィリピン工場で製造し、
長野県の工場で電装系、ハードウェアを取り付け、組込み、最終セットアップを行います。
ESPにおけるEdwardsブランドと同様です。
アメリカブランドなどでアジア工場でも10万円台のモデルが珍しくない昨今、
流石は国産、エドワーズと同様10万円台の価格にして演奏性は高いです。
モデルラインナップはスタンダードなモデルが多いです。
Handmade(ハンドメイド) Series
バッカスブランドのフラッグシップ(最上位)シリーズです。
ギターもラインナップにありますが、製造のほとんどがベースのモデルです。
楽器フェアやサウンドメッセ大阪などのショーモデルをはじめとする、
ボディトップ材に様々な木材、特にディバイザーではギターには珍しい和材を使ったモデルなどがあります。
その木材のコストもあるため、20から30万円台のモデルが多いです。
一方バッカスで最もコストパフォーマンスが高いベースも存在します。
WOODLINE417
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純国産にして普遍的な木材を採用しているため、定価で17万円と良心的な価格。
Fender Japanのような超大量生産品よりも、圧倒的に弾きやすく、サウンドもモダンです。
5弦のWOODLINE517も19万円定価で同様におすすめです。
どちらも特価にまでなれば10万円台前半になったりします。
Bacchusを安く買う方法
全てのモデルが対象ではありませんが、ディバイザーはバッカスを楽器店向けにセールを行っています。
時期は毎年5月頃に行っている特別展示商談会とあとはスポットで年に数回出てきます。
※ この商談会はレアな木材を使ったスペシャルなモデルがメインです。
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モデルチェンジで生産完了になってしまったモデルや、
楽器としての問題は無いけれど塗装が粗かったり、新品なのに傷がついている”B級品”が
叩き売りされ、販売価格で半額以下になることもあります。
ある程度、売れているモデルであればB級品が出ずにそのまま生産完了となるケースも多いので、
どうしても欲しいモデルは特価を待たない方が良いかもしれません。