KEMPER Kone 19種類のスピーカー解説

KEMPER Kabinet に搭載されるKoneがImprintできる19種類のスピーカーと、

そのキャラクターの解説です。

Kabinetのレビューはこちら

Celestion Blue Bulldog Alnico

Celestion G12M “Green Back”

Celestion G12H (Orange® OEM)

Celestion G12H 30W

Celestion G12-100

Celestion V30

Celestion G12M-65 “Creamback”

Celestion G12T-75

Jensen P12R

Jensen P12Q

Jensen C12N Ceramic

Jensen Vintage P10R8 10″

Jensen Vintage C10R 10″

Electro Voice EVM12L BlackLabel Zakk Wylde Signature

Goodmans Audiom 61

Oxford 12L6

MFD Eminence Legend 125 50W

JBL D120F

JBL 2110 8″

CelestionBlue Bulldog Alnico

ギタリストのために設計された世界で初めてのスピーカーとして知られています。

VOX AC30に採用されたことで有名になりました。

Beatles の GeorgeHarrison, QueenのBrian MayやU2 のThe Edgeらが使用していました。

アルニコマグネットを使用した12インチドライバーによる、独特の立体感のあるトップエンドと甘いミッドレンジが特徴。

低域も暴れず、ドライブさせるとアグレッシブに鳴るクラシックなスピーカー。

AC30のプロファイリングには最適なスピーカーです。

CelestionG12M “Green Back”

ギター用アンプにおいて、セレッションで最もスピーカーのひとつ、通称グリーンバック。

セラミックマグネットを使用した12インチスピーカーで、いくつかの初期Marshallの12インチ4発のキャビネットに採用されており、今日ではロックミュージックにおいて高い評価を得ています。

60~70年代のPlexiサウンドやAC/DCのようなクラシックハードロックに最適。

トップエンドが温かい中音域にフォーカスしたサウンド。低域は幅がありタイトではありません。

クリーンでもキツくないですし、ドライブサウンドでは適度なコンプレッションも加わり最適です。

KEMPERとしてはクラシックなクランチサウンドにおすすめで、メタルやダウンチューニングにはおすすめで無いとのことです。

CelestionG12H (Orange® OEM)

G12Mのマグネットをさらに重くしたOrangeのために生産したスピーカー。

セラミックマグネットで12インチ、グリーンバックをパワフルにしたモデルです。

分厚くバランスの取れたサウンドで、グリーンバックと比較すると低域にフォーカスしています。

高域はアタック感がありながらもオープンな響きですが、アグレッシブさをやや抑えたリードに好まれる丸みを帯びています。

クリーンにも良いですが、ブリティッシュなクランチやディストーションで真価を発揮します。

CelestionG12H 30W

上記のG12Hをややモダンにリイシューした70周年記念モデル。

オリジナル同様ヴィンテージボイシングを施したロック向けスピーカーで、スペックもG12Hと同じです。

サウンドの特徴はG12MとVintage 30の間。

CelestionG12-100

G12-100は初期セレッションの中でもハイパワーに設計されたモデル。G12T-100、G12H-100、G12K-100の前身モデルにあたります。

セラミックマグネットの12インチスピーカーで、4発入りキャビネットによりハードロックで人気です。

このスピーカーは、タイトな低音再生、暖かく心地よい中音域、素早いアタック、鮮明な高音域を実現します。

最新の100Wモデルと比較すると、G12-100はより滑らかで温かみのあるサウンドを実現しており、クリーンなサウンドやジャズプレイヤーにもお勧めです。

CelestionV30

通称 Vintage 30は80年代のロックやメタルのさらに歪んだサウンドのために開発されました。

Marshall、Mesa Boogie、Bognerなど数多くのメーカーのキャビネットに搭載されており、今では最も有名なスピーカーのひとつです。

12インチのセラミックマグネットスピーカーで、暖かみのある低音、パンチの効いたミッド、そして明瞭なハイエンドを実現します。

リズムとソロいずれにおいてもロック・メタルギタリストが求めるバイト感が得られます。

高域はオープンですが、グリーンバックほどではありません。

歪ませた際のミッドレンジはアグレッシブでパンチのあるモダンサウンド。

リードでも抜けが良く、レギュラーチューニングやドンシャリには最適ですが、

ダウンチューニングされたモダンなメタルには少し物足りなさを感じるかもしれません。

CelestionG12M-65 “Creamback”

グリーンバックを100Wのアンプでも余裕をもって対応できるようセレッションが開発されたクリームバック。

結果オリジナルとは全く同じサウンドではありませんが、温かみのあるハイエンドと滑らかなミッドレンジ、そして前に出るハイミッドという特徴は継承しています。

グリーンバックよりもローエンドが引き締まっており、高域には若干のバイト感、Vintageの範疇ですが、ややモダン化されています。

暖かみのあるバランスのとれた音で、ハイゲインでも容易に対応してくれます。そのためリードにも適していますが、ダウンチューニングにも対応します。

メタルジャンルで使用する場合は、オールドスクールなサウンドとモダンなサウンドの中間に位置し、オールラウンドに使えるスピーカーです。

CelestionG12T-75

Marshall 1960にも搭載されるベストセラーモデル。

音圧ある歪んだサウンドはロックに最適です。

タイトなローと滑らかなトップエンドで、わずかにレイドバックするミッドレンジで、モダンなリズム・リードに合っています(Yngiwie Malmstenも使っています)が、

ダウンチューニングにはおすすめではありません。

しかしながらロックとメタルは得意分野で、グリーンバックよりアグレッシブに聞こえます。

Bognerなど一部メーカーでは4発のキャビネットにVintage 30と組み合わせて使用されています。

JensenP12R

12インチのアルニコマグネットによる低出力のクラシックなスピーカー。

50年代から60年代初期の多くのコンボアンプ、Fender, Ampeg, Epiphoneなどのブライトなアメリカンアンプに使われています。

ツイードサウンドに最適です。

JensenP12Q

Fender Tweed Deluxe に採用されており、P12Rよりもウォームでバランスに優れています。

ジャズやロックに最適な、クリーンとオーバードライブサウンドに使えます。

多くのジェンセンスピーカー同様、低域はルーズですが、抜けは良いです。

表情豊かな中音域と滑らかなトップエンドで多くのギタリストに愛されています。

JensenC12N Ceramic

フェンダーのブラックフェイス期に採用されていたセラミックマグネットのスピーカーです。

Fender Twins, Bassman, Bandmasterをはじめ、60年代中期のハイエンドモデルに使用されています。

クリアでブライトなトップエンド、ハリのあるミッド、ルーズな低域で、

パンチがあり、クリーンでのベルトーンが愛されています。

一方ドライブ時には味のある、アメリカンサーフや初期ロックンロールサウンドで鳴ります。

JensenVintage P10R8 10″

アルニコマグネットの10インチスピーカーです。

BassmanやSuper Tweed,Bandmasterといったフェンダーアンプに使われています。

滑らかでありながら、きらびやかなクラシックアメリカンクリーントーンが得られます。

しかしこの生々しい特徴はブリティッシュクランチを思わせるところもあります。

JensenVintage C10R 10″

セラミックマグネットの10インチスピーカーです。

Fender Princetonsなどの低出力アンプのために開発されました。

特にクリーントーンでは、スピーカー自体はかなりブライトで、前述のウォームなアンプに良く合います。

ドライブ時には少しだけジャリっとしたエッジが加わります。

ElectroVoice EVM12L BlackLabel Zakk Wylde Signature

エレクトロボイスはPAスピーカー界で有名で、EVN12Lはそれをギター向けに継承しています。

80年代のメサブギーThieleCabinet など多くのコンボアンプに採用されており、

セラミックのマグネットだけで7.3kgもあります。

ザックワイルドモデルの12インチ4発のキャビネットに搭載されるものは、スピーカー1発あたり300Wというかなりの大音量を実現します。

周波数帯域は広く、全体的にニュートラルで、タイトな低域とパンチのあるサウンド。

他のスピーカーに比べて味付けが少なく、ヴィンテージという感じではありません。

クリーンからダウンチューニングのディストーションサウンドまで再生能力は高いですが、万人受けはしないかもしれません。

GoodmansAudiom 61

60年代の名機。UK製12インチドライバーで、もともとはHi-FiなPA用スピーカーとして設計されました。

G12Mよりも明るく、よりミッドスクープされたキャラクターのヴィンテージ感があります。

70年代のLaney社製キャビネットに使用されていたもので、初期のBlack Sabbathなどに使用されていたものです。

Oxford12L6

オールドフェンダーアンプに使われています。

60年代初期に製造されたクリアなヴィンテージデザインのアルニコマグネット12インチスピーカー。

ジェンセンの代替として使用され、DeluxeやTremolux, SuperReverb, Vibrolux Reverbなどに搭載されています。

本格的なフェンダークリーントーンに向いていますが、JensenやJBLと少し異なるキャラクターを持っています。

MFDEminence Legend 125 50W

エミネンスはワイドレンジなギター用スピーカーの大手ブランド。

大出力に対応できる12インチセラミックドライバーですが、

ウォームな低域、強調された中音域、オープンなトップエンドというヴィンテージトーンを再生します。

トラディショナルなロックンロール、ブルース、カントリーに最適です。

JBLD120F

Fender Twin Reverbにも搭載されたJBLスピーカー。

12インチの大きなアルニコマグネットドライバーとコイルを搭載した堅牢な設計で大音量にも対応します。

低音は明瞭で、丸みを残したまま吠えるような中音域、歪ませると多すぎると感じることもあるほど豊かな高音域をもったサウンド。

JBL 21108″

12インチがポピュラーなギターアンプ用スピーカーですが、

この8インチのフルレンジスピーカーはFenderChampのような小型アンプに採用されます。

経口が小さいと低音が少なくなりそうですが、このアルニコスピーカーは非常に優れたクリーントーンを出力します。

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