Cordoba MINI II シリーズ違い / YAMAHA比較レビュー

現役楽器屋店員のyosh(@yoshguitarblog)です。

 
・質が良くて安いミニギターを探している

・家で気軽に爪弾けるギターが欲しい

・ギタレレは5カポチューニングだからイヤだ

という人のために、わたしも愛用しているCordoba MINI II シリーズの特徴・全4機種の違いと、同じスケール長の YAMAHA CS40Jを比較して徹底解説します。

Cordoba MINI シリーズ特徴

①:ミニサイズなのにレギュラーチューニング

②:2から3万円台の手頃な価格ひながら不満の無い品質


③:特筆するデメリットが無い

特徴①:ミニサイズなのにレギュラーチューニング

Cordoba(コルドバ)のミニシリーズは全長873mm、厚さ最大85mmのコンパクトサイズの、ナイロン弦ミニギターです。

ギタレレと違いレギュラーチューニングでも安定した音程感を実現しています。

ナイロン弦で左手の指も痛くならないですし、本格的なクラシックギターよりも抱えやすく弾きやすいので、普段エレキやアコギを弾いている人も家でのチョイ弾き用として楽しめます。

品質の良いギグバッグも付属しており、持ち運びにも便利なトラベルギターとしてもおすすめです。

特徴②:2から3万円台の手頃な価格ながら不満の無い品質

多くのミニギターは1万円前後と安いですが品質もそれに比例して、弾きづらさや、木材や塗装のチープさはぬぐえません。

Cordoba MINI IIシリーズの持ちやすいサイズ感、弾きやすい弦高、塗装の仕上げ。そしてサウンドなど全体のクオリティは、ミニギターに関わらず他ブランドの3万円台のものに比べても高いと言えます。

特徴③:特筆するデメリットが無い

特徴②の通りクオリティは非常に良好です。

私も1本所有していますが、ベッドサイドギターやトラベルギターという使用目的において不満はありません。

全4機種比較・スペック一覧

サイズ等のスペックは全て同じで、木材等の違いにより全4機種ラインナップされています。画像左から

MINI II MAHO

 

MINI II FMH

 

MINI II PADAUK

 

MINI II EB-CE

サイズ等共通スペック

スケール580mm
ナット幅48mm
ボディの長さ401mm
全長873mm
ボディ厚75~85mm
フレット19
フィニッシュサテンポリウレタン
ナット/サドルNuBone
ケースギグバッグ
生産国中国(USA設計)

一般的なギターのスケールは650mm前後ですから、弦のテンション感も柔らかく弦が押さえやすいです。とは言え音程が安定しないということもないのでご安心を。

4機種比較

MAHOFMHPADAUKEB-CE
トップ材マホガニー合板フレイムマホガニー合板スプルース単板スプルース単板
サイド/バックマホガニー合板フレイムマホガニー合板パドゥーク合板ストライプドエボニー合板
ブリッジ/指板複合材複合材パーフェローパーフェロー
ネックマホガニーマホガニーマホガニーマホガニー
プリアンプなしなしなしあり(チューナー付)
サウンド柔らかく落ち着いた音色柔らかく落ち着いた音色単板トップのため、MAHOよりも立ち上がりが良い単板トップのため、MAHOよりも立ち上がりが良い
特徴最も安いベーシックモデルMAHOの木目豪華バージョンサウンドを向上させたモデル唯一PUとカッタウェイ採用
市場相場価格22,000円28,160円35,200円36,960円

ボディの大きさやスケール、ナット幅は全て同じです。なので弾き心地も一緒。

違いと選び方はこのようになります。

・木材の違い=音、見た目で選ぶ

・カッタウェイとピックアップの有無で選ぶ

まずカッタウェイとピックアップのいずれかひとつでも必要なら、MINI II EB-CE一択です。

大きく価格が異なるわけでもないので、EB-CEがつぶしが効いて後悔しないチョイスです。

とにかく安いのが良ければMAHO、カッタウェイは嫌だけどサウンドに単板の反応の良さが欲しければPADAUK、という感じです。

MAHOとFMHでは同じマホガニーの合板なのでサウンドに大きな違いは無く、見た目の好みでどうぞ。

わたしはMINI II EB-CEを購入しました。

Mini II MH サウンド

Mini II FMH サウンド

Mini II Padauk サウンド

Mini II EB-CE サウンド

YAMAHA CS40Jとの違い比較

フルサイズより小さくギタレレより大きい、レギュラーチューニングできるナイロン弦のミニギター。

ヤマハ製だとCS40Jがそれにあたります。

Cordobaで一番安い MINI II MAHOと比較してみましょう。

Cordoba
MINI II MAHO
YAMAHA
CS40J
トップマホガニー合板スプルース合板
サイドバックマホガニー合板メランティ合板ほか
ネックマホガニーナトーほか
指板/ブリッジ複合材ローズウッド
ナット幅48mm48mm
スケール580mm580mm
全長873mm922mm
ボディ厚75~85mm84~88mm
糸巻Cordoba Satin NickelYTM-04
塗装仕上げサテン(艶無し)グロス(艶有り)
ケースギグバッグソフトケース
市場相場価格22,000円15,840円

ヤマハはクラシックギターをそのまま小さくしたような形と構造で、Cordobaは薄さや糸巻なども含め新たに設計し直したような形です。

価格はヤマハの方が安いですが、クオリティもそれに比例しています。

スケールとナット幅は同じですが、ヤマハは安ギター特有である弦高の高さによる若干の弾きづらさを感じます。

こちらの冒頭で弾いているのがYAMAHA CS40Jです。

動画だと感じません(プロがステージ使用する楽器のため、ナット・サドル等が調整されていると思われます。)が、新品だとその弦高も相まってちょっとポコポコしたチープなサウンドに感じます。

また長さと厚みもCordobaの方が若干小さい点と、糸巻がCordobaの方がエレキやアコギユーザー、初心者には弦交換が楽です。ヤマハのようなクラシックギターの糸巻は、弦交換が面倒くさいです。

クラシック以外の曲方が弾く、安ければ良いという人でなければCordoba MINIシリーズの方が圧倒的におすすめ。

まとめ

Cordoba MINI IIは2から3万円台のお求めやすい価格ながら、サイズ良し、音良し、演奏性良し、ルックス良し、という非の打ち所がないミニギターです。

MINI IIシリーズはこんな人におすすめ

 

・ミニサイズナイロン弦でもレギュラーチューニングが良い

・気軽に手に取れる家弾き用のセカンドギター

・エレキギタリストのベッドサイドギター

・作曲用やデモ録音用

・セッションや野外への持ち運び用

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